牧さんのレビュー一覧

郵便飛行機より愛を込めて 小説

尾上与一   

No Title

旧版もよんでいますが、新装版がでたということで、よんでみました。
以前から、大好きな作家さんの作品です。
今回、新装版がでることで、また多くのひとたちによんでもらいたいと思いました。

1945シリーズに登場する人々の後日談や、番外編などが収録されていて、本編ではわからなかったこともくわしく書かれていて、たのしめる一冊になっているとおもいます。

とくに、終戦直前、撃墜され米軍の捕虜と…

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郵便飛行機より愛を込めて 小説

尾上与一   

切なく愛おしい彼らとの再会

新装版 発売おめでとうございます。

まずは、今回の新装版の表紙をSNSで拝見した途端に旧版を読んだ日の想いや1945シリーズ作品への想いが一気に胸に込み上げてきました。
桜咲く中4人が揃い、恒と希が並ぶ絵はこの本の中に収められている数々のエピソードを思い起こさせました。

旧版からの作品や特典ペーパー、同人誌などの作品をぎゅぎゅっと収めた今回の本は、シリーズのファンの方々が絶対読みべき…

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郵便飛行機より愛を込めて 小説

尾上与一   

空の男たちの今と明日を生きる物語

『碧のかたみ』の六郎と恒、『天球儀の海』の資紀と希。
それぞれの作品の後日談であったり、本編のストーリーを補完するような内容になっていたりと、この番外編集において琴平兄弟を取り巻く世界観がより一層強化されたように思います。

この作品の旨味は何といっても、二つの作品の橋渡し的な役割を果たしていることでしょう。
個々別の作品であったときは、恒は六郎と、希は資紀と。各々の出会いを起点とし、惹か…

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蒼穹のローレライ 小説

尾上与一   

1945年シリーズ

1945年シリーズを最近知り、2作目にこちらを選びました
戦地での、お互いなくてはならない唯一無二の、刹那的な関係性は、男女では成り立たない、BLならではの貴重で尊いテーマだと思う
話題作からの拝借だけど、魂の片割れ ってこんな感じなんだろうなあ

戦記物としても興味深い描写がたくさんあった
とくに零戦の細かい調整具合なんかは机上の空論ではなく、当時、現地で携わった人じゃないと分かり得な…

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彩雲の城 小説

尾上与一   

一番対等かも知れない

キャラ文庫で復刊されている1945シリーズ、復刊の第二期1冊目。
待ってました。いまのところ第二期は3冊分タイトルが発表になっていますが、この後も続刊予定だそうなので嬉しい限りです。わんこ待ちしています。
さて、「彩雲の城」。
本のほとんど丸丸一冊が表題作の「彩雲の城」ですが、ほかに、本編の補完ともいうべき「CLOUD9~積雲と天国」、続編の「家」「胡蝶の夢の続き」の全部で4編収録です。「胡…

2

彩雲の城 小説

尾上与一   

飛行機もの

どうしようかなと思ったけど購入。伊魚が可愛いなと思ったのと、多分忘れなさそうなので萌2に近い萌にしました。戦争はしんどいんだよ…。本編300Pほど+小編3編70Pほど+牧先生のイラスト(沁みます)。

今までの隊が解隊となったのを幸い、後ろにのる偵察員に厚谷を希望して走り回った藤十郎。残念ながら厚谷とペアにはなれなかった上に、扱いにくい最新鋭の飛行機、彗星とそれにくっついてきた偵察員の伊魚とペ…

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彩雲の城 小説

尾上与一   

彗星ペアにも再会できました

1945シリーズの新装版
彗星ペア、凛々しい姿の藤十郎、伊魚の新しい表紙でまた彼らに再会できました。
何よりもキャラ文庫編集部に感謝しつつ、尾上先生や牧先生の作品に対する愛情が新装版になってますます強く感じられ読者の一人としてこのシリーズに再び再会でき、大変嬉しく思っています。

それぞれのペアの魅力は様々ですが、この彗星ペアは伊魚のクールでありつつ心に秘める藤十郎への想い、藤十郎の優しさ…

5

彩雲の城 小説

尾上与一   

何気ない4文字が沁みる

過酷な戦地を舞台に繰り広げられる人間ドラマが非常に魅力的な1945シリーズの新装版も5作目。
おそらくこちら単体でも問題なく読めるかなと思いますが、先に碧のかたみを読まれているときっと時折ちらりと姿を現す人々にうれしい気持ちになれるかも。

1945シリーズの最大の魅力はどこか?と考えると、やはり文字通りすべてを預け合う、唯一無二の「ペア」要素でしょう。
今作のペアはというと、彼らの機体も…

5

彩雲の城 小説

尾上与一   

平和とは

シリーズ復刊5作目
ありがとうございます。

今回はなかなかに癖の強いペアでした。

頻繁にコメディが展開されるが故に、戦禍の只中にも平和はあれど、その平和には未来が存在しないのだと改めて思い知らされるばかりでした。

「ただいま」「おかえり」がある生活の尊さ。





〜以下ネタバレ〜





奇跡的に生きて辿り着いたのは、戦と無縁の楽園の孤島。
花は…

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碧のかたみ 1 コミック

近江谷  よこやま  尾上与一   

1巻なので

1巻なので盛り上がりどころの頂点ではないという意味の萌評価です。

実は小説を積み本してしまっていて先にコミカライズを読んでしまいました…
フルカラーなのは驚きました。
お陰で恒の瞳のキラキラや満天の星空の表現がダイレクトに伝わってきます。
太平洋戦争の南国は補給経路がたたれて…という末期のイメージが強いのですが、まだ新しい戦闘機も納品されるし、パイン缶、蚊帳も湿布もある状態なので余裕が…

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