牧さんのレビュー一覧

蒼穹のローレライ 小説

尾上与一   

1945年シリーズ

1945年シリーズを最近知り、2作目にこちらを選びました
戦地での、お互いなくてはならない唯一無二の、刹那的な関係性は、男女では成り立たない、BLならではの貴重で尊いテーマだと思う
話題作からの拝借だけど、魂の片割れ ってこんな感じなんだろうなあ

戦記物としても興味深い描写がたくさんあった
とくに零戦の細かい調整具合なんかは机上の空論ではなく、当時、現地で携わった人じゃないと分かり得な…

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彩雲の城 小説

尾上与一   

一番対等かも知れない

キャラ文庫で復刊されている1945シリーズ、復刊の第二期1冊目。
待ってました。いまのところ第二期は3冊分タイトルが発表になっていますが、この後も続刊予定だそうなので嬉しい限りです。わんこ待ちしています。
さて、「彩雲の城」。
本のほとんど丸丸一冊が表題作の「彩雲の城」ですが、ほかに、本編の補完ともいうべき「CLOUD9~積雲と天国」、続編の「家」「胡蝶の夢の続き」の全部で4編収録です。「胡…

1

彩雲の城 小説

尾上与一   

飛行機もの

どうしようかなと思ったけど購入。伊魚が可愛いなと思ったのと、多分忘れなさそうなので萌2に近い萌にしました。戦争はしんどいんだよ…。本編300Pほど+小編3編70Pほど+牧先生のイラスト(沁みます)。

今までの隊が解隊となったのを幸い、後ろにのる偵察員に厚谷を希望して走り回った藤十郎。残念ながら厚谷とペアにはなれなかった上に、扱いにくい最新鋭の飛行機、彗星とそれにくっついてきた偵察員の伊魚とペ…

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彩雲の城 小説

尾上与一   

彗星ペアにも再会できました

1945シリーズの新装版
彗星ペア、凛々しい姿の藤十郎、伊魚の新しい表紙でまた彼らに再会できました。
何よりもキャラ文庫編集部に感謝しつつ、尾上先生や牧先生の作品に対する愛情が新装版になってますます強く感じられ読者の一人としてこのシリーズに再び再会でき、大変嬉しく思っています。

それぞれのペアの魅力は様々ですが、この彗星ペアは伊魚のクールでありつつ心に秘める藤十郎への想い、藤十郎の優しさ…

3

彩雲の城 小説

尾上与一   

何気ない4文字が沁みる

過酷な戦地を舞台に繰り広げられる人間ドラマが非常に魅力的な1945シリーズの新装版も5作目。
おそらくこちら単体でも問題なく読めるかなと思いますが、先に碧のかたみを読まれているときっと時折ちらりと姿を現す人々にうれしい気持ちになれるかも。

1945シリーズの最大の魅力はどこか?と考えると、やはり文字通りすべてを預け合う、唯一無二の「ペア」要素でしょう。
今作のペアはというと、彼らの機体も…

3

彩雲の城 小説

尾上与一   

平和とは

シリーズ復刊5作目
ありがとうございます。

今回はなかなかに癖の強いペアでした。

頻繁にコメディが展開されるが故に、戦禍の只中にも平和はあれど、その平和には未来が存在しないのだと改めて思い知らされるばかりでした。

「ただいま」「おかえり」がある生活の尊さ。





〜以下ネタバレ〜





奇跡的に生きて辿り着いたのは、戦と無縁の楽園の孤島。
花は…

2

碧のかたみ 1 コミック

近江谷  よこやま  尾上与一   

1巻なので

1巻なので盛り上がりどころの頂点ではないという意味の萌評価です。

実は小説を積み本してしまっていて先にコミカライズを読んでしまいました…
フルカラーなのは驚きました。
お陰で恒の瞳のキラキラや満天の星空の表現がダイレクトに伝わってきます。
太平洋戦争の南国は補給経路がたたれて…という末期のイメージが強いのですが、まだ新しい戦闘機も納品されるし、パイン缶、蚊帳も湿布もある状態なので余裕が…

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彩雲の城 小説

尾上与一   

伊魚くん、いい加減にしなさいよ?

碧のかたみコミコミ小冊子で出てきた問題児?のいる3組やっと揃い踏みました。
碧のかたみの月光ペア、プルメリアのころ。の艦爆ペア、そして今作 彩雲の城の彗星ペア。
読み終わって、好きな順は艦爆ペア→月光ペア→彗星ペアでした。
この3組に関しては同じ時間軸にラバウルで活躍してたみたいで、ニアミスがある。
本編に、出てきたり、書き下ろしに出てきたりする。
こういうクロスオーバー的なのって話の奥…

2

碧のかたみ 1 コミック

近江谷  よこやま  尾上与一   

大切な小説作品のコミカライズ化。二人の距離感の変化をもう少しじっくり見ていきたい気も

尾上与一先生原作作品の、コミカライズ版。
「1」と巻数が振ってあり、続きものです。

まず、オールカラーでびっくり…!豪華です!

この1巻では”切ない”ターンはなく、シリアスながらもほのぼのとした
二人のじゃれ合い、会話などのシーンに癒されます☺︎(二人の濡れ場もありません)


内容ですが、第二次世界大戦のラバウル(=現在のパプアニューギニア)基地での
戦闘機乗り達のお話。…

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彩雲の城 小説

尾上与一   

2人の覚悟を、「おかえり」を、噛み締める

発売を待ちに待っていた、1945シリーズ”第二期”の記念すべき1作目!

でも、このシリーズを読むのには正直、気力・体力が必要で…
(何作か、めちゃくちゃ泣いて翌日目が大変なことになりました;)

”どんなことが起きても受け止めるぞー”
そんな覚悟を決めて、「よしっ!」と気合を入れて読み始めました。

旧版は未読、出てくる人物のキャラも結末も知らないところから…でしたが、
分厚い…

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