杏野朝水さんのレビュー一覧

溺れる純愛 小説

杏野朝水  紺野けい子 

ラブコメ

「可愛いひと」を書いた紺野 けい子さんが挿絵、可愛くてかっこいい。

よくある構成の社内もの、
昔の作品のほうが、閨場面がしつこくなくて読みやすいと思う。

本社に戻ってきた大嫌いな都倉と、同じチームに編成されて、岸原は不満。
懇親会で泥酔した岸原を介抱する都倉
岸原の意地っ張りを逆手に取る都倉の策に、「たった一人」が欲しかった岸原はアッサリ落ちる。


●岸原和秋:30歳 ク…

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サンクチュアリ 小説

杏野朝水  いさき李果 

夏来と進とその周りの人達

初読み作家。
2013年から新作が出ていない。
創作JUNE・・名義しているので、古くから活動していた人みたい。

夫々主人公が異なる四つの短編だけど、「夏来 と 進」が軸。
あとがきに「同人誌で出した作品の続編」とあって、
話の内容から見た時系列は、
▷オアシス ▷サンクチュアリ/▷ヘブン ▷エタニティ の順。
      

▷サンクチュアリ
乙播 夏来 :志延の息子 …

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狂おしい夜を止めて 小説

杏野朝水  黒埜ねじ 

15年ぶりの再会ストーリー。

ちょっともやもやした気持ちになるのですけど、なんだろう、たまに読みたくなる。

受け様の霞は、翻訳家。
攻め様は、学習塾講師の恭平。
2人は高校生の時付き合っていたのだけど、恭平の母親にそれがバレて、自分の両親へ告げられ。
恭平の母親だけでなく、両親からもヒステリックな対応をされ、追い詰められた霞は、優秀な恭平の将来の為にも自分を忘れてくれるよう手酷く振って別れることに。

霞の事が…

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蜜のように毒のように 小説

杏野朝水  佐々木久美子 

一矢報いるには優しすぎる

杏野さんは初読み作家さんです。
文体は簡潔で落ち着いていて読みやすく、好みでした。
佐々木さんが描かれる体格差と性格の差がありそうな2人を見て、好みかもしれないと思って手に取りました。

保育士の岬と世界中を駆け回るカメラマンの鬼頭。
2人は岬が勤める保育園で6年ぶりに再会します。
鬼頭はまだ岬が高校生だった頃、岬に手を出してあっさりと捨てた男。
年の差がかなりある2人ですが、鬼頭に…

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表紙イラスト等につけた小説ショート12作品

カラーイラスト見て、それにつけられた小説を読んで、先生方のコメントを読んでまた読み直す…と繰り返ししました。
イラストを描かれた先生の当時の心境、小説を書かれた先生の思いが楽しい小冊子でした。

「美しき獣たち」佐倉朱里 イラスト:円陣闇丸(テーマ「帝王」)
首長国の若き首長×山岳民の族長。神として捧げられた若者をさてどうするか…という話。

「恋も色づく春の夜に」杏野朝水 イラスト…

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熱情らせん 小説

杏野朝水  北沢きょう 

公私混同で強引な攻め

表題作とショートの2つ収録されています。どちらも、志瑞也(受)の視点で進みます。

「日々を穏やかに過ごすこと」をモットーに生きてきた志瑞也の前に、本社エリートの稲見(攻)が現れます。稲見が志瑞也の覇気のなさをイラ立ち、やる気を引き出そうとするのは感じますが、ゲイなのを脅して強引に抱くのは公私混同なところでちょっと気になりました。嫉妬も混じっていたのでまぁOKなんですが、この時点では志瑞也は好…

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涙をとじこめて 小説

杏野朝水  やまがたさとみ 

すごく萌えました(笑)

電子書籍になってないから、クオリティが低い作品だと思っていました。
…とんでもない!
文章はかなり読みやすく分かりやすい。
「瞳をすまして」より内容もよくできていると思います。
すごくおもしろかった。あと、萌えました。
…「瞳をすまして」で輝にハマったからこの作品を購入したため、客観性はまるでありません。
「瞳をすまして」とこの作品は、萌えが結構盛り込まれていて文章も読みやすく完成度が…

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蜜のように毒のように 小説

杏野朝水  佐々木久美子 

時間が必要だった二人

表題作の長編と、短編2つの3作品収録されています。

「蜜のように毒のように」
岬(受け)の視点。高校3年生の夏、父親が連れてきた鬼頭(攻め)に心も体も溺れます。恋人同士だと思っていた岬ですが、1か月後に別れを告げられます。それから6年後、岬は保育士になります。妹の子を迎えに来た鬼頭と再会し、仕返しをしようとするのですが…という話です。

「願うように、祈るように。」
あとがきに説明が…

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些細な出来事 小説

杏野朝水  甲田イリヤ 

子供に恋をする、説得力が欲しい

社長秘書と社長の息子という関係で、歳の差カップルです。
「世話係とお坊ちゃま」という、「身分差」のカテゴリーだと思います。もちろん、周りにバレたらリスクが高い関係。

年上で敬語の世話係が、わがままな未成年の坊ちゃんに振り回される、でも可愛くて仕方ない…というスタンダードなお話です。
こういうテイストが好きな方には楽しめると思います。

中立にしたのは、これが超短編集のため、どのお話も…

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狂おしい夜を止めて 小説

杏野朝水  黒埜ねじ 

好きだからこそ別れた15年後の再会愛

悪人は出てきません。
良かれと思ってやったことが結果的に悪い方向に行くことはあっても、みんな誰かのためを思っての行動なのでいい人たちばかりです。
けれどそれが焦ったくもありまどろっこしい点でもありました。

15年前の高校生の時、同性とつきあっていることが相手の親にばれ自分の親に抗議されたことから、好きな相手のために身を引いた霞。
それも、自分を貶め嫌われて去っていくことが恋人のためだと…

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