尾上与一さんのレビュー一覧

HOLLY MIX 小説

安芸まくら  尾上与一  木原音瀬  さとみちる  

本編のファンなら必読!

「明日も愛してる」と「リバーズエンド」の番外編が載っているということで購入しました。後に、他の掲載作品も購入してしまいましたが(笑)

時系列的に本編作品の作中のものもありますが、私の当初の目的でした2作品に関しては、本編以降の話になります。

リバーズエンドの番外編「end roll」は、コミック、小説を経て、ここまで読んでようやく完結だと言い切れる内容でした。

「明日も愛してる」…

4

HOLLY MIX 小説

安芸まくら  尾上与一  木原音瀬  さとみちる  

「明日も愛してる」のその後。

収録作家さん、作品、大まかなページ構成は以下の通りです。
1.尾上与一さん「二月病」番外編:約50ページ(+作品解説1ページ)
2.さとみちるさん「日月星、それからふたり」番外編:約45ページ(〃)
3.尾上与一さん「碧のかたみ」番外編:約20ページ(〃)
4.木原音瀬さん「リバーズエンド」番外編:約55ページ(〃)
5.安芸まくらさん「明日も愛してる」番外編:約70ページ(〃)
6.…

4

彼岸の赤 小説

尾上与一  コウキ。 

エロい可愛い

尾上さんの作品の中で一番読みやすい作品の様に感じました。

セックスシーンは他の尾上さんの作品と比べても多く、描写も丁寧でエロかったです。しかし、エロいだけではなく、2人のやり取りもほのぼのとしていて、どちらかというと甘いお話です。
恋愛を主軸とした話の展開で本当にBLらしい作品の様に感じました。

しかし、テーマ性のある伏線は健在で、人によっては少し重く感じられるかもしれませんが、スト…

3

二月病 小説

尾上与一  黒沢要 

純愛、そしてテーマ性

あらすじは割愛させていただきます。

まず軽いネタバレですが、メリーバッドエンドです。そして、ひたすら低いテンションが続きます。
苦手な人は苦手だと思います。

しかし、テーマ性を以て伏線が張られているために分かりやすく、物語が進むにつれ受け攻め双方の愛情がだんだんとかみ合っていくさまが丁寧に描かれています。

細かい設定が曖昧という感想も多いようですが、恋愛モノとして読むには十分な…

3

プルメリアのころ。 小説

尾上与一   

シリーズで毎回泣かされてる気がする

【碧のかたみ】【彩雲の城】と同じラバウルが舞台です。
兄弟山盛り貧乏畳屋の息子・偵察員のカズイは、一旗揚げて内地で出世をするためラバウルに赴任したけど、そこでペアになったお飾り貴族様の搭乗員・千歳が、まさかの高所恐怖症でとんでもないチキンだった、あぁどうしよう、な話です。

腕は確かで凄まじく強いけど、搭乗の度にげーげー嘔吐してるヘタレ健気受と、俺が内地の家族を守るんだ! という意識が薄くて…

5

碧のかたみ 小説

尾上与一   

最後までお前とペアだ

なんて美しい文章。戦争という重いテーマとblをここまでしっくりマッチさせるとは、さすが尾上さん。さすがこのblがやばい第二位を取った作品。

まあ、こんなに綺麗なはず無くて、もっとどろどろでぐちゃぐちゃな男たちがいたはずなんだけど、そこはいいです。飛行機を4度も撃墜されてそれでも生きてるというのもありえんと思うんだけど、嫌嫌そこも生きていてくれただけで良いです。六郎と恒が生きていてくれ…

4

天球儀の海 小説

尾上与一   

blと侮ることなかれ

2013年このblがやばい第3位。もう泣ける泣ける。

資紀が、希を助けるというただ一つの目的のために、父をだまし、同級生の新多を利用する。そして、希自身にもつらく当たるのは、見ていてつらかった。本当は優しいはずの坊ちゃんにつらく当たられながら、それでも坊ちゃんの求めに応じて毎夜のように身体をつなぐ希が健気だった。

やはり、戦争はつらい。死にたくない、生きていたいと、そう主張…

3

碧のかたみ 小説

尾上与一   

碧々とした空と海と、そして

タイトル、帯、そして表紙の二人の全開の笑顔を見ただけで胸にこみ上げてくるものがあります。
碧の中…空で死ぬか、海で死ぬか。
戦時下、日本を離れ常夏の最前線でペアとして戦う二人。航空機月光の沈没にマラリア…何度も生死の境をさ迷いながら、ラパウルでの穏やかな一時の日常も描かれる。戦いの切迫感と星空や小さな線香花火の元で穏やかに笑い合う二人が繰り返されるのは、まるで航空機の上と下、何十度もの気温差と…

3

彩雲の城 小説

尾上与一   

「彩雲の中に住もう」

尾上先生の戦争シリーズ第三弾。「碧のかたみ」に次ぎ、南国の最前線ラバウルで戦う航空隊のペア二人の話です。
今回も巧みで美しい文体と愛しいペアのやりとりに魅せられました。
「彩雲の中に住もう」「待ち合わせ場所は靖国の右手の柱」…生きて果たす約束ではなく死後の待ち合わせ場所を決めて、そこで会う約束を交わす。そのやるせなさと二人の確固たる恋心に胸が痺れました。
儚い彗星、未来を信じられないでいる伊…

5

彩雲の城 小説

尾上与一   

帰る場所

「天球儀の海」「碧のかたみ」に続く今作品。話題作だったのでどちらも読みましたが戦争モノは評価に悩みます。日本で戦争が終わってまだたった数十年。未だ世界には戦争している国もある中、こうしたフィクションは不謹慎ではないかという思いがあるからです。

でも戦争モノとは思わず、BLとして読んでみようと思い手に取ってみました。内容は書いてくださっているので感想を。

どうしても感情移入できませんでし…

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