尾上与一さんのレビュー一覧

郵便飛行機より愛を込めて 小説

尾上与一   

番外編でも泣けてしまう。

そうそうパスワード入れてこのタイトルの話を読んだ時も凄く号泣したんだった。 それがまたこうして本になって読めるとは。 もちろんそれ以外、同人誌など自分が入手してないショートとかがまとまって手放せない1冊となりました。 やはりその後のカプがどうしてるのかがわかって一安心。 この本に書かれているよりも、もっともっと苦しい日々もあったろうし、これからも続くこともあるのだろうけど、それぞれの気持ちが読めて…

5

郵便飛行機より愛を込めて 小説

尾上与一   

素晴らしすぎて敵わない

待ってました!1945シリーズの番外編。
第一弾の今回は六郎×恒メインで、資紀×希が少し登場します。
恒が予科練へ行くときのエピソードや、ラバウルでの出来事。それから恒たちが投降し、助けられたあとのアメリカでの暮らしなどが描かれています。
天真爛漫で激しい性格の恒が、たまにロマンティックなことを口走るシーンは必見です。

戦争も終わり、弟の希とも再会できたので、これからは心おきなく六郎と…

9

碧のかたみ 小説

尾上与一   

戦争と青春

1945シリーズの存在を知ったとき、単純に「よくこのテーマでBL小説が出たなぁ」と思いました。ここまで太平洋戦争に真正面から向き合った作品はない…という点でも是非いちどは読んでほしいと思う作品です。

「戦争×BL」というイメージだけで不謹慎だとか、日常を忘れるためにBLを読むのにテーマが戦争なんて言語道断…という意見も分かるのです。私も学生の頃だったらそう思って手に取らなかったと思います。

6

郵便飛行機より愛を込めて 小説

尾上与一   

この総集編に、感謝と敬意!

1945seriesの二冊目、『碧のかたみ』の番外編。
Web限定ストーリーや、書店ペーパー、同人誌に収録されたもの、に
書き下ろし3編と4編のマンガを加え、長短計26の作品が収められている。
本編の隙間を埋める小さな話に加え、その後の彼らが描かれ、
本編の世界を更に広げるファン必読の一冊。

このシリーズ一冊目があまり好みではなく
(その天球儀カップルも登場します。)
二冊目の六…

23

プルメリアのころ。 小説

尾上与一   

文法差異

…正直、どう評せば良いのか悩んでいます。
シリーズ作の中でこう言う味わいがあっても
良いかと日和ってしまう一方、中途半端に
織り込まれたBL文法さえなければなぁ…と
言うかなり不届きな考えも浮かぶのです。

展開としての必然性は多分理解しています。
どの登場人物にも嫌悪感を抱いておりません。
なのに、何かが合わない。しっくり来ない。
物語として読むには、一味足りない。

でも…

3

プルメリアのころ。 小説

尾上与一   

うーん...あっさりしすぎ?

え...これで終わりなの?こんなあっさり二人とも帰ってくるの?
これが読後の感想でした。1945年シリーズはファンも多く、人気な作品だと思いますが今回の『プルメリアのころ』はあまり趣味ではありませんでした。
まず、カズイと千歳があまりにも簡単に同性愛を受け入れているのがとても違和感がありました。突然エッチするか?って聞くカズイもおかしいですし、いいよと言って受け入れる千歳もおかしいでしょう…

4

プルメリアのころ。 小説

尾上与一   

1945

これで最後と思うと感慨深い。
というかすごく寂しい。

本作プルメリア。
これまでのヒロイン、、、もとい、受はどちらかというと
ヤンチャな子が多かったので今回はうってかわってな印象。
高いところが怖い。戦争がこわい。人を殺すなんてもっと怖い。
震えて泣いて、吐いて叫んで。
やかましいという意味ではこれまでと同様かもしませんが(笑

貴族に生まれた受と貧乏な家庭で生まれた攻。

5

二月病 小説

尾上与一  黒沢要 

純愛なのだろう。

ノンフィクション・ノベル。読みにくかったです。冒頭、若田という元新聞記者の男が、ある時効になった事件の目撃者(一当事者)として交番に通報するシーンから始まり、それから過去に遡って物語の核となる殺人、監禁事件が紐解かれていく構成となっているのですが、それが現実なのか若田の妄想なのか、終始モヤ〜っとしていました。最後も、もしや夢オチでは?などザワザワと雑念が浮かび、個人的には世界に入り込むのが難しい作…

5

蒼穹のローレライ 小説

尾上与一   

「聞け。ローレライの声を。――恋しいと鳴く魔物の歌を。」

冒頭おあらすじから、生きているのぞみはないのだろうとわかってはいましたが、読んでいるうちに、もしかして……と期待してしまいました。
傷付き、頑なな塁にまっすぐ向き合い、ぶつかり、信念を貫き、生かそうとした三上。
彼に救われ、癒され、生きたいと思いながらも死んでいった塁。
生きたいと思いながら死んでいくことの怖さ、苦しさ、つらさ、寂しさ、悲しさ、色々な想いが溢れて涙が止まりませんでした。
塁…

7

彩雲の城 小説

尾上与一   

二人だけの彩雲の城

冒頭の伊魚の内心の言葉から、なんとなく肉体関係かな?とは思っていたものの、明かされるまでに時間がかかったために過呼吸の原因はレイプなのかな?いやでも冒頭と矛盾するよな??と考えながら読めて、楽しかったです。麗人と言われたくてトイレを我慢したという伊魚がいじましくもあり面白くもあり…
帰るところをもたなかった伊魚と藤十郎が、帰るところを見つけられて本当によかったです。戦時中の、ペアという関係だから…

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