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30/44(合計:438件)
尾上与一
薄雲
ネタバレ
1945シリーズの番外編同人誌。女子本です。 3つのお話で構成されていて、ラブはありません。 「高嶺の星」 海軍兵学校時代、資紀とその親友である新多が厳しい兵学校で日々を送る中、息抜きに寄宿舎を抜けだして恋バナする話でした。 坊ちゃんの執着ぶりとダマヘルぶりに吹きだし、この時点からもう溺愛されていた希を思いにやにやします。 愛しい人を守るために戦いたいという坊ちゃんの気持ちがこの時か…
marilyn
大好きな1945シリーズ。 その中でも契りはしたけれども、添い遂げられなかったお話なのでどうしても切なく哀しい思いと共に心に刻まれてる『蒼穹のローレライ』。 その番外編同人誌です。 長らく品切れで読めませんでしたが、この度再販頂けてやっと読むことができました。 その他の1945メンバーの短編もあります。 涙が止まりません。 今まで塁の存在に切なくなるけれども、残された三上の生涯を思うと…
尾上与一 牧
カラフル
2014年の「このBLがやばい!」の小説部門の二位の異名は、伊達じゃないなーと実感しました。 前作の1945シリーズ一作目の「天球儀の海」を読み、その設定と展開が絶妙だなーと感じましたが、期待していた特攻隊の青春部分は余り描かれていない所に少し拍子抜けした面がありました。 今巻では特攻隊の戦地での日常や青春に焦点を合わせ、陽の面と陰の面も合わせてリアルに現状が描かれています。その時代のラ…
太平洋戦争の若き将兵達のはかなくも美しき青春を描く1945シリーズ3作目。 前巻の「蒼のかたみ」と同じ最前線の南太平洋のラバウル基地が舞台に展開されています。 前巻が「動」とすると今巻は「静」の印象を受けましたが、後半はサバイバルな展開で息もつけなかったです。最後のページまで読んでホッとし、藤十郎と伊魚のペアに肩入れしていた自分に気づきました。 尾上先生の小説は、エンタメ小説とい…
蒼穹のローレライの番外編同人誌。 本編では書かれなかったラバウルでの三上と塁の日々、城戸や秋山から見た彼らの日常などなど、辛い戦争の中でも読んでいてほのぼのとする話で大半は構成されてます。 個人的に、三上が塁とじゃんけんで遊ぶお話がとても好きでした。 じゃんけんの強い三上に意地になって挑戦する塁が愛しくて可愛くて、ふたりの間だけの秘密の三日月型石を大事にする姿に熱いものがこみ上げてきます…
チャイティーラテ
1945シリーズは中々怖くて手が出せませんでした。シチュエーションは好ましいけど、時代だけに悲しい結末ならいやだなと。気持ち落ちたら中々立ち直れないので。しかし読んでみると前3作は安心な結末でした。 が、しかし、ついに今回は死ネタでした。 他とは違い表紙が1人だからおかしいなと。レビューで確認していたのでなかなか読む迄覚悟がいりました。手元にはあるし読みたかったし、不思議と皆様納得の様子だった…
尾上与一 asaemaru
「天球儀の海」を坊ちゃん視点で書いた番外編同人誌。 衝撃的な本編ですが、こちらを読んで初めてあの本が完成されるような気がしました。 見事に天球儀を裏側から見た話になっているので、ああ、あの時坊ちゃんはこんな気持ちだったのか、こんな風に考えていたのか、こんな風に希のことを考えていたのか、というのがもうすんごいよく分かります。 本編だといまいち坊ちゃんが何考えているのか分からず、希への凶行もそこ…
霧笛丸
初恋の人を守るために特攻に行くことを決意した、航空兵、希(ゆき)の物語です。 尾上先生の1945シリーズ第1作目の舞台は唯一の日本国内で、そのためかシリーズの中でも独特の雰囲気があります。 5歳の時に助けられてから、ずっと忘れることのなかった名家の坊ちゃん、資紀(もとのり)。 資紀の身代わりになるために、成重家の養子となる、その道中を描いた冒頭は日本の童話のような趣きがあり、引き込まれていき…
尾上与一 笠井あゆみ
麗音
久しぶりに重苦しいお話を読んでしまいました。 尾上さんは評判の高い1945シリーズを知っていましたが、重くて薄暗く最後が二人の幸せな未来というのではない結末とか、哀しい出来事が多そうなので手が出せませんでしたがいつかは読んでみたいリストに記しています。 ですが、作家さんや内容に関わらず絶対に読んでしまうイラストレーターの笠井さんのカバー絵を見て、尾上作品初体験です。 とても美しい文章と写…
玲01
一気読みでした。久しぶりにページを捲る手が止まらない作品に出会えました! 尾上先生の作品は割と読んでるんですが、一番好きかもしれません。笠井あゆみ先生の挿絵もさいっっっこう…!見開きの絵が…もう。 内容もとても重厚で、弓削と鉄真の一生が描かれています。 まだ未熟な二人が交わした約束、結ばれることが叶わなくなってしまった二人には、この約束が一生を懸けた契りで、その為に奔走していた様に思えま…