尾上与一さんのレビュー一覧

冬色ドロップス 小説

尾上与一  さがのひを 

爽やかな読後感

 高校生同士のお話で、最初は攻めのトヨ視点で始まり、話の中で視点は変わっていく。
 トヨは中3のとき、第一志望の受験の日に雪でスリップした車に人が跳ねられるのを目撃し、その人に付き添って病院に行ったため、第一志望の受験を諦めることになります。滑り止めで入った高校で、その事故で助けた相手である受けの伊吹と再会しますが、受験の日にトヨは幼馴染で親友の洋平の定期券を借りていたので、伊吹は助けてくれたの…

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雪降る王妃と春のめざめ 花降る王子の婚礼2 小説

尾上与一  yoco 

期待どおりです!

花降る王子の婚礼シリーズ第2巻。

グシオン王と幸せな婚姻生活を送っているリディル。背中の傷が治るにつれて日々弱まっていく魔力に不安と焦りを感じ、なんとか魔法円を繋ぎ直してグシオン王に安定した魔力を供給出来るようにしたい。
大魔法使いロシェレディアのいるアイデース帝国に便りを出すが返信がなく、優しい王はそのままのリディルを愛すると言ってくれるだけに、余計に自分の無力さに打ちひしがれる。
そ…

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彩雲の城 小説

尾上与一   

飛行機もの

どうしようかなと思ったけど購入。伊魚が可愛いなと思ったのと、多分忘れなさそうなので萌2に近い萌にしました。戦争はしんどいんだよ…。本編300Pほど+小編3編70Pほど+牧先生のイラスト(沁みます)。

今までの隊が解隊となったのを幸い、後ろにのる偵察員に厚谷を希望して走り回った藤十郎。残念ながら厚谷とペアにはなれなかった上に、扱いにくい最新鋭の飛行機、彗星とそれにくっついてきた偵察員の伊魚とペ…

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彩雲の城 小説

尾上与一   

彗星ペアにも再会できました

1945シリーズの新装版
彗星ペア、凛々しい姿の藤十郎、伊魚の新しい表紙でまた彼らに再会できました。
何よりもキャラ文庫編集部に感謝しつつ、尾上先生や牧先生の作品に対する愛情が新装版になってますます強く感じられ読者の一人としてこのシリーズに再び再会でき、大変嬉しく思っています。

それぞれのペアの魅力は様々ですが、この彗星ペアは伊魚のクールでありつつ心に秘める藤十郎への想い、藤十郎の優しさ…

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彩雲の城 小説

尾上与一   

何気ない4文字が沁みる

過酷な戦地を舞台に繰り広げられる人間ドラマが非常に魅力的な1945シリーズの新装版も5作目。
おそらくこちら単体でも問題なく読めるかなと思いますが、先に碧のかたみを読まれているときっと時折ちらりと姿を現す人々にうれしい気持ちになれるかも。

1945シリーズの最大の魅力はどこか?と考えると、やはり文字通りすべてを預け合う、唯一無二の「ペア」要素でしょう。
今作のペアはというと、彼らの機体も…

3

彩雲の城 小説

尾上与一   

平和とは

シリーズ復刊5作目
ありがとうございます。

今回はなかなかに癖の強いペアでした。

頻繁にコメディが展開されるが故に、戦禍の只中にも平和はあれど、その平和には未来が存在しないのだと改めて思い知らされるばかりでした。

「ただいま」「おかえり」がある生活の尊さ。





〜以下ネタバレ〜





奇跡的に生きて辿り着いたのは、戦と無縁の楽園の孤島。
花は…

2

恋愛を進めるにあたって 小説

尾上与一 

読み応えたっぷりの7編収録

「恋愛を進めるにあたって」の番外編集です。
7本ものお話が収録された読み応えたっぷりの本。読んでよかったです。
本編の補完というには余りある内容となっております。
因みに私は将棋のことはさっぱりですが、それでもとても楽しく読みました。

ほかの方のレビューで詳しく紹介されているので、私は7本のうち特に気に入ったお話について書きたいと思います。

「ライバルが幸せになることを祝福するか…

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碧のかたみ 1 コミック

近江谷  よこやま  尾上与一   

1巻なので

1巻なので盛り上がりどころの頂点ではないという意味の萌評価です。

実は小説を積み本してしまっていて先にコミカライズを読んでしまいました…
フルカラーなのは驚きました。
お陰で恒の瞳のキラキラや満天の星空の表現がダイレクトに伝わってきます。
太平洋戦争の南国は補給経路がたたれて…という末期のイメージが強いのですが、まだ新しい戦闘機も納品されるし、パイン缶、蚊帳も湿布もある状態なので余裕が…

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彩雲の城 小説

尾上与一   

伊魚くん、いい加減にしなさいよ?

碧のかたみコミコミ小冊子で出てきた問題児?のいる3組やっと揃い踏みました。
碧のかたみの月光ペア、プルメリアのころ。の艦爆ペア、そして今作 彩雲の城の彗星ペア。
読み終わって、好きな順は艦爆ペア→月光ペア→彗星ペアでした。
この3組に関しては同じ時間軸にラバウルで活躍してたみたいで、ニアミスがある。
本編に、出てきたり、書き下ろしに出てきたりする。
こういうクロスオーバー的なのって話の奥…

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碧のかたみ 1 コミック

近江谷  よこやま  尾上与一   

大切な小説作品のコミカライズ化。二人の距離感の変化をもう少しじっくり見ていきたい気も

尾上与一先生原作作品の、コミカライズ版。
「1」と巻数が振ってあり、続きものです。

まず、オールカラーでびっくり…!豪華です!

この1巻では”切ない”ターンはなく、シリアスながらもほのぼのとした
二人のじゃれ合い、会話などのシーンに癒されます☺︎(二人の濡れ場もありません)


内容ですが、第二次世界大戦のラバウル(=現在のパプアニューギニア)基地での
戦闘機乗り達のお話。…

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