平眞ミツナガさんのレビュー一覧

つまらない二宮さん コミック

平眞ミツナガ 

恐るべし

出版順で言うとこの本が平眞さんのデビュー単行本と
言う事になります。
……デビュー単行本からこの調子ですか。末恐ろしい。
短編映画を2本見終えて余りの余りに席を立てずにいる、
そう言う読後感です。
ドヤ顔を押し付ける様な決めゴマが無い分すっと気持ちの
隙間に入ってきて、静かに心をえぐって過ぎてゆく物語。
それは行き当たりばったりに積み重ねられた結果物語に
なったと言うものではなく、…

3

まほろばの日々 コミック

平眞ミツナガ 

こういうのが大好きなんです!

前作『in portrait』から二カ月連続刊行のcannaの単行本。
前作、juneを思わせる気持ちの見せ方の魅力に注目しましたが、今回もハートを鷲掴み!
1月に出た『つまらない二ノ宮さん』の中に同時収録されたパラレルSFファンタジーがとてもよかったのですが、それ系統のファンタジーで統一された一冊となりました。
そこにあるのは、ただひたすらに相手を思う気持ち。
それだけなのに、もう心が痛…

5

まほろばの日々 コミック

平眞ミツナガ 

想いの在り処

表題作も同時収録シリーズも、日常のすぐ隣に
あり得るファンタジーです。ファンタジーと
言うよりは少し軸足のずれた世界の物語、と
言う表現がふさわしいのかも知れません。
そう。表題作シリーズも普通の学園ものに見えて
実はファンタジーです。どんでん返しとともに
世界の見え方は一転しますが、その見え方が
切なくて透明で、素敵です。
正に「まほろばの日々」の記録でしょう。

三篇からな…

3

つまらない二宮さん コミック

平眞ミツナガ 

初読み作家さん。面白かった~

表紙ふたりの組み合わせより、「先輩ですから!」のふたりが好きです。
というか、さんざん「地味」分類されてる雪人くんと二宮さんが好き。かわいいな~。
「友人ですから!」で良き友として邂逅したふたりが笑えるほどツボにはまりました。

そして違う進化を遂げたふたつの世界が折り重なる、そんなお話も素敵でした。
逃げるようにして見出したお互いが、いつのまにか「そこにいて」、なんの約束も未来もなくて…

3

in portrait コミック

平眞ミツナガ 

表情豊かな短編集。

すっきりした読みやすい絵柄だけど表情豊かでキャラがたってるので薄っぺらくなく、満足感のある短編集。
全編両想いなので安心して読める。
かわいくてキラキラした話はさらっとしすぎて萌えないことがあるけど、割と濃いキャラたちが登場するので一人はお気に入りが見つかるはず。

ツボだったのはキレやすい子×根クラなオタク。お互いに短所克服のため付き合うことに。
オタクの子がほんとモブキャラみたいな容…

2

in portrait コミック

平眞ミツナガ 

好きになることは美しいか醜いか

なんだか言葉では言い表せないくらいキラキラしているような表題作品でした。
好きな相手への全ての思いを向けて描く絵、その作品ごと絵を書く人を
ファインダー越しに見る後輩、そしてファインダーを通して見ると絵を書く先輩の
気持ちが溢れて見える、いつしかそんな先輩の姿に惹かれ、自分に振り向かせたいと
思うようになる。
青春の1ページみたいにキラキラしているイメージがある作品だと感じます。

2

in portrait コミック

平眞ミツナガ 

シンプルイズベスト、くせになりそう☆

いろいろ言葉を並べても、伝えられそうにない。
なんだろうな~何となく物語を見せる手法としてはちょっと前のBLで見ていたようなそんな見せ方と展開。
だけどそれが現在のデジタルな絵で今風に表現されている。
ノスタルジックも感じながら新しさを感じるのです。
そして、登場人物の関係性がその他をそぎ落としているために実にシンプルに見せどころを的確に捉えていて、「なんかコレいい!」に繋がるのです。

4

in portrait コミック

平眞ミツナガ 

光と影の妙技

のっけから失礼な言い様ですが、絵のタッチから物語の
展開もかなり軽やかなのだろうな、と要らん見当をつけて
いたのです。
ところがどうして。予想以上に背筋の伸びた切れ味の良い
作品が詰まった一冊でした。
表題作とその続編、更に番外編に至るまでその人物設定の
使い方がとても丁寧ですね。設定から浮かび上がる人物像を
活き活きと動かして作品世界を構築しています。
表題作関連以外の作品は一作…

3

つまらない二宮さん コミック

平眞ミツナガ 

地味好きぃ~

「先輩ですから!/先輩ですから!2」
コンビニでバイトしていた受け様がある日年上のバイトの面倒を見る事になり、
次第に惹かれ恋になるまでを描いた話とその後の恋人同士になり、攻め様の元カレが
現れた事で、心配や嫉妬を抱きながらもますます二人の仲が深まる内容。
受け様が何処にでもいるような地味目で普通ってところがテーマかも。

「つまらない二宮さん」
表題ですが、面白みに欠けていて真面目…

3

つまらない二宮さん コミック

平眞ミツナガ 

地味で平凡はモテる!?

デジタルによくある細い線がちょっぴり見にくいのですが、シュっとした細い線と背景を極力省いて人物を印象的に見せる描き方が印象的な作家さんでした。
表題と、表題の前フリになるお話、そしてSFなシリアス目のお話と、このリアルとファンタジーの2極で構成された一冊は、また味も違って楽しめました。

表題の前に【先輩ですから!】というお話があります。
コンビニでバイトする高校3年生・雪人の後輩バイトと…

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