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平眞ミツナガ
雀影
ネタバレ
表題作と、その前段の話「先輩ですから」は、日常の出会いの話。 「先輩ですから」の舞台はコンビニ。 高校生の方がバイトの先輩で、そこに新しくバイトに入った大学生と、実年齢とバイト歴が逆転している、ささやかな捻れ具合がいい。 目つきの悪い地味顔の高校生君に対して、新人大学生はシュッとしてキラキラしたイケメン君。 高校生君はゲイなのを自覚していて、密かに大学生君に憧れていたりするのですが、、、 …
表題作は、せつない系の同級生物。 かと、思わせておいての、ファンタジー。 この細い描線の軽さと透明感で、ファンタジー世界にふわっと着地。 想い残し系のファンタジーとしては基本形のお話ではあるけれど、タカとテツの日常生活の見せ方がよくて、元来、こういう繊細できれいな絵の、男の子同士がごく淡くても恋愛としか呼べないような感情を持ち合うような、そんなマンガが読みたくて、BL読み始めたのよねって…
樹かな
先生×生徒、後輩×先輩、同級生の三作が入っています。 「先生の秘密、知ってます」は男の人を好きになりそこから女装を始めた先生と、(メイクの勉強中な)その先生の生徒さんのお話です。 ふだんは真面目で女装とかしない雰囲気の先生が女装して知り合いがやっている店にやってきて…というところから始まるお話です。最初は嫌な感じの先生がどんどん見た目も性格も可愛くいなっていくのがいい! これはややライト…
葡萄瓜
物語の筋が、と言うよりも登場人物の抱えている 感情が一々黒い一冊です。 能天気に見えている様な人でも抱えているものが 単純明快じゃないからある意味始末が悪い。 これまでの甘くてどこか軽やかな平眞作品に魅せられた 人にとって、この一冊は面食らってしまう存在 なんだろうかとふと感じました。 とは言ってもどの作品も最後の〆は正に平眞ワールドと 言って良いその後を感じさせる力強さを持っ…
茶鬼
2月に初単行本が出て、もう4冊目です! 気持ちの見せ方のとても上手い作家さんという評価をしています。 2冊目、3冊目は自分的に文句なしのキュン萌え作品でしたが、こちらの本作・・・ やはり”気持ち”の見せ方はとてもいいのですが、どうやらこの表題には設定に若干の疑問と不満を抱かざるをえませんでした。 素行が目に付く2年の千鳥にはキツくあたる冴えない地味目の教師田崎。 実はこの田崎には過去…
江名
2013年になって立て続けに新刊を出されている、平眞ミツナガさん、初めて手にとってみました。 線が細めて描き込みが少ない、比較的アッサリした絵。 キャラも、最初はアッサリ系、というかクールめな人が多いように思いましたが、 そんな男の子がストーリーの後半で見せる、真剣な眼差しが印象的です。 この本には、物語が3つ収録されていて、それぞれに描き下ろしがついています。 話の内容自体は特別イ…
出版順で言うとこの本が平眞さんのデビュー単行本と 言う事になります。 ……デビュー単行本からこの調子ですか。末恐ろしい。 短編映画を2本見終えて余りの余りに席を立てずにいる、 そう言う読後感です。 ドヤ顔を押し付ける様な決めゴマが無い分すっと気持ちの 隙間に入ってきて、静かに心をえぐって過ぎてゆく物語。 それは行き当たりばったりに積み重ねられた結果物語に なったと言うものではなく、…
前作『in portrait』から二カ月連続刊行のcannaの単行本。 前作、juneを思わせる気持ちの見せ方の魅力に注目しましたが、今回もハートを鷲掴み! 1月に出た『つまらない二ノ宮さん』の中に同時収録されたパラレルSFファンタジーがとてもよかったのですが、それ系統のファンタジーで統一された一冊となりました。 そこにあるのは、ただひたすらに相手を思う気持ち。 それだけなのに、もう心が痛…
表題作も同時収録シリーズも、日常のすぐ隣に あり得るファンタジーです。ファンタジーと 言うよりは少し軸足のずれた世界の物語、と 言う表現がふさわしいのかも知れません。 そう。表題作シリーズも普通の学園ものに見えて 実はファンタジーです。どんでん返しとともに 世界の見え方は一転しますが、その見え方が 切なくて透明で、素敵です。 正に「まほろばの日々」の記録でしょう。 三篇からな…
Rutskin
表紙ふたりの組み合わせより、「先輩ですから!」のふたりが好きです。 というか、さんざん「地味」分類されてる雪人くんと二宮さんが好き。かわいいな~。 「友人ですから!」で良き友として邂逅したふたりが笑えるほどツボにはまりました。 そして違う進化を遂げたふたつの世界が折り重なる、そんなお話も素敵でした。 逃げるようにして見出したお互いが、いつのまにか「そこにいて」、なんの約束も未来もなくて…