亜樹良のりかずさんのレビュー一覧

運命の期限はざっと十四日~恋愛音痴のオメガバース~ 小説

くもはばき  亜樹良のりかず 

求めるものによって評価が分かれる

オメガバ好きな読者の多くは、オメガであるが故に理不尽な目にあったり望まぬ暴力で苦労した受けが、最後にはアルファの攻めに守られて愛されるハッピーエンドを期待いるのではないでしょうか?

こちらの作品もハッピーエンドではあると思うのですが、王道とはかけ離れていると思います。

あらすじでシェアハウスの事は知っていましたが、公平視点から語られるシェアハウスの入居規則を知って早くも自分には合わない…

5

百日の騎士 小説

剛しいら  亜樹良のりかず 

SFファンタジー タイムトラベルして現れた騎士

アーサー王のタイムスリップものは、「少年は神に・・」のシリーズが最近の作品でありますが、あれは、湖が時の門という設定。あちらの世界に定住して、悪い魔女の退治をする冒険。

ちょっと古い剛しいらさんの作品は、ストーンヘンジに時の門があると言う設定。ツールは、ペンダント。
タイムスリップした現代の少年と、アーサー王の恋物語ですが、タイムトラベラーが現代に定住するスタイル。
アーサー王は、現代に…

1

溺れる獣 小説

高尾理一  亜樹良のりかず 

獣は愛に溺れる・・・

高尾理一先生、初めて読ませて頂きました。
イラストの亜樹良のりかず先生が大大好きで、しかも『黒髪攻め』&『茶髪受け』が死ぬほど好きで。

ただ『ヤクザ』設定がどーも苦手で、手に入れたものの、なかなか読むに至らず・・・。
勇気を出してエイヤッと読むなり、最初の1ページでもぉー持ってかれてしまいました(*♡ڡ♡*)
だってだって攻め(高3)が家庭教師(八歳も歳上)の受けにもぉ青春の全てを滾ら…

1

運命の期限はざっと十四日~恋愛音痴のオメガバース~ 小説

くもはばき  亜樹良のりかず 

共感しまくる恋愛観

「あなたを幸せにします」というのはかなり胡散臭い科白だと思うのですよ、私は。
私を一番幸せにしてくれるのは、まず私だと思うんですね。だから、私は私の人生を手放すようなまねをしてはいけないと思うのです。恋をするにせよしないにせよ、それを決めるのは私であって『運命』なんかじゃない。なんでそう思いたいかと言えば、自分で決めた事ならその結果を人の所為にしなくても良いからです。能動的であるからこそ耐えられ…

10

運命の期限はざっと十四日~恋愛音痴のオメガバース~ 小説

くもはばき  亜樹良のりかず 

泣いてしまった

アルファとオメガがセックスパートナーもシェアするシェアハウス「メゾンAtoZ」を舞台とした、笑えて少しほろ苦くて切ない、でもとびきり素敵なラブストーリーになります。

これな、最初は運命の番ってだけで「好き好き」言いまくる攻めにムカついて仕方なかったのに、終盤では不覚にも泣いてしまいましたよ。
序盤と終盤でこれだけ評価をひっくり返せるって、もうそれだけで単純に凄いと思う。
とりあえずめちゃ…

14

S.S.SP 小説

結城一美  亜樹良のりかず 

軽快なサスペンス風

コミカルで気軽に読めて楽しめる作品でした。
タイトル通りSPもの。上司と部下です。

刑事の須賀は、ピンチを助けてくれた謎の男、翔にあれこれされてしまい、忘れられなくなる。
ところが、SP(警視庁の架空の部署)に抜擢されて行ってみると、翔そっくりの上司、宗方がいた。
超一流のSPでリーダーシップもある宗方に惚れるけど、翔のことも気になり。。

という展開でした。
ドギマギしつつかわ…

0

龍と竜~清明~ 小説

綺月陣  亜樹良のりかず 

6巻目は完結のやり直し版:巣立ちと別れ 

この巻のテーマは「家族の形の模索」とあとがきに有りました。
これを踏まえて読むと、ナルホド。結婚式と巣立ち、子離れと親離れ、夫々の道へ進む別れの巻です。
面白いのは、この巻の挿絵は漫画。文章もまるで漫画。そのまま絵を描けそう。
龍と竜の結婚式を颯太が企画するイベントで〆になるのですが、この巻は全ての総集編で、ほとんどが過去の回想。ややコメディで、笑う箇所が沢山入っています。

「うみのそ…

1

龍と竜~啓蟄~ 小説

綺月陣  亜樹良のりかず 

5巻目は、完結巻と休筆告知

颯太が大学一年生。
16才年上の竜城は・・。立ち仕事がきつくなる年ごろに。
小説とはいえ、月日の経過は光陰の如し・・早いなー。

顔はソックリ、だけど性格に大きな違いがある颯太と竜城。兄より颯太は身長が3センチ高くなった。作品中で一番の器量よしはやはり、兄。
颯太が、相変わらず続く次郎の浮気の相談を竜城にすると、竜城が一度だけした浮気の経験を話し出す。
・・・調理師免許を取得する学校で…

0

龍と竜 ~虹の鱗~ 小説

綺月陣  亜樹良のりかず 

4巻目 颯太の反抗期

「乙部辰城」は、竜宮城の乙姫に因んでいるんですね。だから竜城は、常に浄化されて汚れない美しい人なのか。

「龍と竜~銀の鱗~」で、颯太は自分の次郎への気持ちが恋慕だと気づいたけれど、兄と外観が似ていても、恵まれた環境で甘やかされて育った颯太は、兄の竜城と違って、忍従が出来ない。我儘は、止めるものが無く暴走する。
相手は次郎、任侠の世界や商売の駆け引きもある、子供には理解できない金儲けの妖怪が…

3

龍と竜 小説

綺月陣  亜樹良のりかず 

1巻 文章力、表現力がスバラシくて、泣けます

作者の文章力が高くて、読みやすいことに吃驚しました。スイスイ滞らず読み進めます。
子供の描写が上手で、読みながら、颯太の仕草や台詞に何度も涙してしまいました。

色々感じたことを書きたいのですが、読んでもらえばわかるかな、ということで終り。良い作品でした。愛人の子に産まれた二人兄弟が懸命に生きる様子をこの巻では描いています。それに、恋人の龍一郎が関わって、運命が変わっていく。
今回は、龍と…

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