川琴ゆい華さんのレビュー一覧

恋は思いがけず 小説

川琴ゆい華  蓮川愛 

スゥイートな初恋

電子書籍で読了。挿絵有り。

蓮川画伯のイラストに負けず劣らず、琥太郎くんがやたら可愛い!
いいところの箱入り息子で、体が弱かったため祖父母が住むリビダニアという国で育った世間知らず。手中の珠のように大切に育てられたらしく、人を疑うことを知らず、素直。それでもって、美人で健気と来れば、いくら日本人にとっては風変わりなリビダニアの風習を守っているからといって、変人扱いされて友人が出来ないという…

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糖酔バニラホリック 小説

川琴ゆい華  北上れん 

これぞ『スーパー受け様』!

電子書籍で読了。挿絵有り。

トンチキ本として「答えて姐さん」でご紹介いただいたお話。
「妄愛ショコラホリック」は既読でしたが、スピンオフがあるのを知りませんでした。教えていただいてありがたや。大変面白く読ませていただきました。
梓馬くん、キャラが最強です。
①オタクでひきこもりだけれどニートじゃない。
②コンプレックスは持っているけれど捻くれていない。
③モテやおしゃれに気後れする…

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幼なじみクロニクル 小説

川琴ゆい華  Ciel 

まさに二人の年代記

豊加(攻め)は2つ年下のお隣さん・みつ(受け)の「初めての離乳食」を食べさせたときから、みつのはじめてに固執する「はじめて厨」です。みつの「はじめて」を一緒に経験するためにずっと側にいて見守ってきました。ずっとずっと側でみつを守ってきたのに、中学生になった時、友人の悪ふざけの
キスでその均衡が壊れてしまいます。

小さいときから女の子よりもかわいいみつを色んな危険から守り世話し、みつの「はじ…

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恋廻り 小説

川琴ゆい華  yoco 

アート作家(学生だけど)同士の恋

電子書籍で読了。挿絵有り(多分、紙の本の方が美麗ではないかと思います)。

「悲しい結末になった恋だから、時をやり直すならば絶対好きにならない」と決めても、そう出来ない。そういう恋なのですね。恋に『落ちちゃう』のですね。

アートを創る人達の恋だから、その作品に惹かれて、次にその人に惹かれていく感じが丁寧に描かれていて、恋愛の過程を辿っていく部分はとてもひきつけられました。

ただこの…

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幼なじみクロニクル 小説

川琴ゆい華  Ciel 

遠回りした二人

三つ子の魂百まで、といった感じなのか、攻め・豊加の受け・みつへの執着は筋金入りです。
みつの『はじめて』であれば、小さな事でもはじめてコレクションなる箱に蒐集。
キッカケが、生後半年のみつの初めての離乳食を豊加が与えた事なんですが、以後20年ですよ…凄まじい(笑)

みつのはじめてのキスをみつの友人・唯人にふざけて奪われ、我を忘れた豊加が暴走したのを機に2人の仲に亀裂が入り、そしてみつは自…

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幼なじみクロニクル 小説

川琴ゆい華  Ciel 

どっちがより執着していたのか?

タイトル通り、幼馴染み2人の「年代記」です。
章ごとに「幼少期」「幼稚園」「小学生」といった感じで時系列順にお話が進み、最終的には「同棲」で締めくくられるという。

特に大きな事件が起きるワケでもなく、受け視点でひたすら丁寧にストーリーは進みます。物心ついたばかりの頃のほのぼのしたエピソード、思春期に入ったばかりの性の目覚め、攻めへの気持ちの自覚とすれ違い-。それこそ受けが3才の頃から読み進…

8

宵越しの恋 小説

川琴ゆい華  橋本あおい 

こんなイケメンに愛されたい

客観性を楽しむのがBLの醍醐味の一つですが、この話はとことん受の立場になって胸キュンが楽しめるお話です。
温度の低そうなイケメンが受にだけ、嘘をついてまで必死に近づく姿は本当に羨ましい。
読書好きにとっては、切なくて、激甘な定番のラブストーリーはハードルが高いのですが、時間を忘れて楽しむことができました。
二人がくっつくまでの過程はハラハラしますし、過程が面白いのでHシーンは准平がしつこくて…

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恋にいちばん近い島 小説

川琴ゆい華  小椋ムク 

湿度低めのシマ感。

「島ものBL」はできるだけ押さえておきたいと思っているシマの人なので、こちら読んでみました。ふんわりかわいい雰囲気の楽しい一冊でした。

架空の島・玄孫島(というネーミングがなかなか良い)を一般の人が入らない保護区という設定にしたこと、特殊なNPO法人の寮という舞台にしたことなどが、あり得ないながらもあるかもしれない現代日本のファンタジーのシマになっていていいですね。(実際のところ、特殊な状況…

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パパが好きな彼のこと 小説

川琴ゆい華  高崎ぼすこ 

半貴石のジュエリーが欲しくなりました


よろずやの怜衣(受け)は保育園児のお迎えの仕事で訪れた家で、自分が離婚の原因を作ってしまっ男、千尋(攻め)と再会します。離婚に対しては怜衣に思うところはないとはっきり言われますが、やはり気まずさは拭えません。父子二人暮らしで家事が苦手な千尋を見、ルリにおねだりされてちょっと手伝ううちに、正式な仕事を受けることになります。
千尋のことは再会した時から気になっていたのですが、一緒にいる時間が長く…

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パパが好きな彼のこと 小説

川琴ゆい華  高崎ぼすこ 

やや起伏に欠ける

面白いタイトルだなぁと思いました。『パパが好きな彼のこと』って、パパが彼を好きという意味にも取れるし、パパのことを好きな彼とも取れますよね。狙って付けたんだったらうまいなぁ。

何でも屋の受けは、保育園のお迎えの仕事を依頼され、女の子をお迎えに行きます。子供を父親に送り届けて仕事終了だと思ったら、その父親はかつて、とある因縁のあった相手で…という内容です。


受けは前述のとおり何でも屋…

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