ヤマダサクラコさんのレビュー一覧

わが愛しのホームズ 小説

ローズ・ピアシー  ヤマダサクラコ 

再会の味わい

ほぼ20年振りの再読と相成ります。
この作品を評者が知ったのは確か大JUNE経由では
なかったかと。耽美の牙城・JUNEの世界観で
紹介される物語だからこう言う手応えが当然か…、と
ぼんやり考えていた記憶があります。
この物語でさえ単行本として刊行された後
ノベルズ化されずましてや文庫化もされず
恐らくは各図書館で時折好事家が発掘する以外は
海外文学の一冊として埋もれていたであろう…

6

やわらかな闇を抱いて 小説

神奈木智  ヤマダサクラコ 

三作品のリンク物

10年以上前にノベルズとして刊行された物語の文庫化らしいのですが
三作品が同じ世界観で繋がったリンク物です。
三つすべてに登場するのがヤクザの柚木。という事を前のノベルズのレビューを見て
期待していたのですが…

〈すべては夜から生まれる〉
16歳の誕生日の夜に誓(受)は、先月街に流れてきたばかりで、女と別れたばかりの優司(攻)に路地裏で強姦される。
優司はろくでなしのヒモだったが、…

1

ラ・ヴィ・アン・ローズ コミック

ヤマダサクラコ 

マスターの魔性っぷりが!

バーを訪れる客や関係者による群像劇。
エロさはそこまで…って感じなんですが、マスターが魔性過ぎてどうしようかと思いました。
フェロモンの垂れ流しっぷりが半端ない。
1話目は普通に脇役的存在なはずなのにすっごい印象的な表情しているし、表紙飾ってるしーでこの人なんなんだろう?って思ってました。
あれですね、それまでの話は前座的な。
メインはマスターの連作って感じですか。

個人的に1番好…

0

ライク・ファーザー・ライク・サン 小説

英田サキ  ヤマダサクラコ 

余裕のあるオヤジ攻めかと思いきや

たまたま手に取り、オッサン攻めの年の差モノと知って迷わず購入。
子持ちってどうしても受け付けないのですが、この作品は子供が大きいこともありすんなり受け入れられました。

志真の気持ちは読んでて切なくなったりしたので報われてよかっです。
しかし、攻めの康征さんが受の志真への気持ちに気付いたのが最近で意外でした。もう少し悶々とした時間を過ごしていたのかと思ったら、気付いてから実際に手を出すまで…

2

恋情の雨音 小説

水原とほる  ヤマダサクラコ 

ミステリアスな設定は好みですが……

村の薬剤師・貴文(受け)は
写真から死者の声を聞くことのできる特殊能力者。
東京の刑事・大瀧(攻め)の捜査に協力しつつ
彼が村へやって来るたび身体を重ねている。

お互いの過去や人となりを知るにつれ
惹かれ合っていく二人。
幼い頃両親を殺されたトラウマで
自分の命を省みない傾向のある大瀧を
貴文が救おうとする中で、
貴文の能力の秘密も明らかになっていく…という
サスペンス+フ…

8

わが愛しのホームズ 小説

ローズ・ピアシー  ヤマダサクラコ 

うおーん、すみませーん(涙

まず始めに…

1. ジュー○・ロ○やマー○ィン・フ○ーマンのような素敵ビジュアルなワトソンなどは、頭に思い浮かべてはいけません。
こちらのワトソンくんはヒゲポチャです。リアルバージョンです。

2. 本番エッチはありません。受け攻めの概念は忘れましょう。

3. わたしはホームズに詳しくありません。ホームズ知識は、『ホームズはちょっと変わっている』『ワトソンくんはお医者さん』『モリ…

6

蝶は夜に囚われる 小説

御堂なな子  ヤマダサクラコ 

攻めに物申したい一作

不幸受け好きなので、あらすじ見てレジに直行しました。
普段は甘い路線の多い作家さんなのですね。

主人公の狩野は、高1の一ヶ月を共に過ごした同級生を探すために刑事になった男。
彼が捜し求め、執着を寄せるのが今回の受けの青伊。
青伊は双子の妹の死を自分のせいと思い込み、虐待や売春を甘んじて受け入れています。
そんな青伊を救いたかった、救えなかった狩野が12年ぶりに彼を探し当てて、次こそは…

1

蝶は夜に囚われる 小説

御堂なな子  ヤマダサクラコ 

先にお詫びを…

とにかく自分でも辛口で書いた自覚がありますので、ファンの方は無視して見ないで頂けますと助かります。
ファンの方にはご不快でしょうが、同じような趣味の方へ少しでもご参考になればと思いまして。

読みながら違和感がつき纏った作品。
本来は甘々な作品を書かれている作家さんのようで、そのせいなのか、硬めのストーリーに一所懸命書き方を変えたような、それでいて微妙に慣れない雰囲気がこちらに伝わってしま…

1

メランコリック・リビドー 小説

砂原糖子  ヤマダサクラコ 

久しぶりの新しい恋は長い二日酔い

『センチメンタル・セクスアリス』のスピンオフです。
実はこの作品のあらすじに惹かれて読みたいと思いながら、できた順に読みたい派なのでそちらを先に読みました。
読まないと楽しめないという作品は少ないのですが個人的なこだわりです。
こちらの作品はセンチメンタル〜と同じ時系列で、ちらりと出来てきた春巳とのやりとりを通してみると裏でこんなことがあったのかと、重ねてみると面白く思えました。

別れ…

2

センチメンタル・セクスアリス 小説

砂原糖子  ヤマダサクラコ 

無骨で一途な院生×性格悪い三流モデル

人を馬鹿にしたり見下して侮辱するような言葉が列挙され読んでいて気持ちのいいものじゃありませんでした。

プライドばかり高く顔の造作が少しばかり整っている以外何一ついい所のない晴巳。
モデルをするにしてもいい加減でお気楽に適当な気持ちでその日その日が楽しければいいという快楽主義者で貞操観念も無し。
三流モデルのくちもなくなるかもという時になって、仙介に養って貰えばいいじゃんと少ない給料を浪費…

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