高原いちかさんのレビュー一覧

蝕みの月 小説

高原いちか  小山田あみ 

色々と禁断な

つまるところ、表紙絵がすべてを語っています!
名門画廊家の三兄弟の中で、美しい半盲の次男が、長男と三男から愛され求められるというお話です。(長男と次男は実の兄弟ですが、三男は遠縁の家から引き取ったという義弟です。)

美しく優しい半盲の次男・三輪は、あるきっかけで弟から真剣な愛の告白を受け、一線を超えるも、兄弟で関係を持つことに恐れを抱き、関係を無かったことにしようとします。それにショックを…

7

追憶の白き彼方に 小説

高原いちか  大麦若葉 

メインはほのぼの三角関係?

軍医のルスラン(受け)は、軍人・キサラギ大尉と共に敵国軍の捕虜に。
彼らを捕らえたのは敵国軍の少佐・ユーリー(攻め)。
ユーリーはルスランのかつての親友で…

元はユーリーと同じ国で生まれたルスラン。
貴族の嫡子同士、仲の良かった二人ですが、ルスランの父が叛徒の罪を着せられ処刑されたことで、状況は一変。
亡命したルスランは、亡き母親の祖国・ヒムカ(日本のような国)でキサラギ大尉と出会い…

6

追憶の白き彼方に 小説

高原いちか  大麦若葉 

もふもふあります

親友の裏切りにより全てを失った主人公が、10年後に思いがけず再会することから始まる物語。雪に閉ざされた世界で2人の過去と現在が交差しながら話は進んでいきます。シリアスな話ですが合間合間に犬のべオと従卒のサーシャがほのぼのさせてくれます。べオがとってもカワイイ。
三角関係の一角というか当て馬というかのキサラギ大尉がとてもいい人過ぎて、ちょっと物足りない感じもありました。「三角関係は1人がいい人過ぎ…

1

花と夜叉 小説

高原いちか  御園えりい 

主従にひたりたいひとには向きません

最初から最後まで「ありえない」を連発した。
中学生向けの空想物語にやおい要素をいれただけという感じの浅い話。
ちんぴらの口調で自己の欲望を抑えられない駄犬な攻と外見だけでなく中身もお子様な受にまったく萌えなかった。
その他幼稚な登場人物たちにへきえき。おちも想像がつき、わくわく感がまったくなかった。
シリアスな主従ものにひたりたいひとは回れ右をしたほうがよいです。

1

秋のリンクスフェアプレミアムマガジン 2014 グッズ

小説の番外編が充実☆

去年応募した全サ小冊子がやっと到着。
小説:漫画=2:1くらいの割合で、
小説は各11ページとたっぷりめ、
漫画は2~10ページと作品により幅がありました。

■英田サキ{叶えられた約束の行方 ◇ 「神さまには誓わない」番外編}
美しい兄に惹かれる弟。
ある夜、兄はその想いに応え、弟のものを口で…
寿命ある人間との切なくも強い愛が心に沁みました。
その後のアモンの珠樹への想いも知…

8

秋のリンクスフェアプレミアムマガジン 2014 グッズ

眞御ちゃんの○○は格別♥︎♥︎

応募してからほぼ一年くらい?たっての到着なのですっかり存在を忘れてしまってた小冊子。

丹下道先生目当ての応募だったため、本編を読んでない作品もあったのでほんの一部だけレビューを…

♦︎恋するテーブルマナー
〜愚かにならぬ「恋」など「恋」ではない〜♦︎丹下道
『恋するインテリジェンス』番外編

テーブルマナーというタイトルでピンとくる通り、針生の“食フェチ”です。
安定の変態っ…

7

花と夜叉 小説

高原いちか  御園えりい 

明るく前向きなワンコと意地っ張り坊ちゃまの主従ラブ

この作品は前作『旗と翼』が作者デビュー作でその外伝的な作品といった感じです。と言っても、時代が半世紀ほどたっているし舞台が隣国なので前作の登場人物も一人を除いてまったく出てきません。
その一人というのが前作で主役を振り回した影の主役ともいうべき白珠樹で、爺さんになっても得体のしれないつかみどころのいないままの人でした。
あれからも数多くの人たちの人生を狂わせたり悲しませてきたのだろうと思います…

1

旗と翼 小説

高原いちか  御園えりい 

血なまぐさい中華風ファンタジー

王太子でありながら両親から愛されず時に疎まれて育った王太子 獅心と彼が兄とも師とも慕っていた年上の美しい教育係りの青年 玲紀が主役の中華風ファンタジーです。

最近読んだ しみず水都さんの『主上の犬』に似た設定だったので再読してみました。
王を補佐する側近であった受けが身内の裏切りの罪に連座させられ償うために屈辱的な立場にされるが…という部分の類似にこの作品を連想しました。
でも甘さ控えめ…

0

蝕みの月 小説

高原いちか  小山田あみ 

ちょっと惜しい!

まず、イラストから。
自分的には「小山田あみ」センセイ、ほぼ一択といっていいほどガン押しなレーターさんなんだが、最近はどうやら構図をかなり意識していそうです。
この構図はウィーン世紀末派、グスタフ・クリムトの有名作「接吻」と「ユディト」を彷彿とさせる一方で、マニエリズモの画家、サルヴィアーティの「隣人愛」にも似ている……気がする。
前回レビューした「花嫁飼育」の表紙が、ミケランジェロ・ダ・カ…

7

蝕みの月 小説

高原いちか  小山田あみ 

オールM属性なのですね

兄弟義兄弟入り乱れた3P禁忌もの、汐月家三兄弟が主役のこの作品は、
眼病を煩い、数年先には失明してしまうことが運命づけられた汐月家次男の三輪を
中心に、実兄の京と義弟で末っ子の梓馬とが三輪を巡って愛憎劇を繰り広げるもの。

きっかけは末っ子で甘ったれの梓馬が三輪に恋心を抱いていて、病を告げられ
絶望のうちに死を選ぼうとした三輪を捨てる命なら自分が欲しいと梓馬に請われ、
弱っていたところ…

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