野原滋さんのレビュー一覧

天色の瞳は千年の恋を抱く 小説

野原滋  八千代ハル 

難しい

先生買い。挿絵もお話もとても素敵だったのですが、タイムリープものはどうしても拘ってしまうところがあって、先生ごめんなさい、萌です。本編260Pほど+後日談16Pほど+あとがき。

葵は青い目、飴色の髪をしていたため、村から受け入れられず、母を亡くした後は、一人暮らしていたのですが、干ばつ、はやり病などが続いて人柱にと山奥に連れてこられます。村人たちに岩に縛られ置き去りにされたところ、面を付けた…

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「天色の瞳は千年の恋を抱く」電子限定おまけSS「半妖は魂の絆で結ばれる」 グッズ

こんなに哀しいのに、これほど優しくて幸せな約束ってある!?

「天色の瞳は千年の恋を抱く」の電子限定おまけSSになります。

本編はハッピーエンド。
余韻の残るとても素敵なラストで締め括られますが、個人的に気になって仕方ないのがシンの最期になります。
で、その「葵を送り出した後のシンとヨキ」が語られるSSになるんですね。

これ、もうめちゃくちゃ泣けちゃって。
ここまでで物語は完結してると思うんですよ。
だって、シンのその後が分からないと、安…

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天色の瞳は千年の恋を抱く 小説

野原滋  八千代ハル 

巡り会えて良かったねぇ。゚(゚´Д`゚)゚。

こちら、タイムスリップものです。
愛する人を救う為に、時を越える物語です。

もう、あらすじを見た時から、これは切ないお話だろうと思ってましたが!
ただ、こう切ないんですけど、それ以上に感動でした。
千年もの間、忘れてしまった「何か」を待ち続けたシン。
二人が巡り会えたのは、きっと必然なんだろうと。


内容ですが、顔を面で覆った半妖の男・シン×孤児の青年・葵による、時代ものでタ…

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気高き愚王と野卑なる賢王 小説

野原滋  白崎小夜 

ポリコレなのに面白かった(笑)

『気高き愚王』とは上手な表現だなぁ、というのが読み終わった直後の感想。

所謂『可愛そうな受け』のお話なのですけれど、恋の話にしては秀瑛の『自分が教え込まれた間違った知識』を学び直す部分のウェイトがとても大きかった為に、恋の話以外にも色々と考えてしまったのですよ。

ノブレス・オブリージュだけは真っ当に教えられて、それ以外は教えた者にとって都合の良い間違った歴史を教えつけるというのは、なか…

3

大好き同士 小説

野原滋  八千代ハル 

なんだか女子同士の友情のこじれみたい

2017年刊。
高校三年、二学期終了間際のケンカ別れからその後六年も音沙汰がなかったのに、偶然の再会をきっかけにして復活した友達付き合い。
密かに憧れていた友人・矢口は屈託なく飲みや遊びに誘ってくれるが…

高校生の頃と変わらずグイグイと押しの強い矢口だが、いくら好きな相手でも四六時中べったりと一緒に居たがる姿に少~し鬱陶しさを感じてしまった。
更に、真人の先輩がゲイに偏見はないと言いつ…

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そらのだいじな旦那さま 小説

野原滋  サマミヤアカザ 

切なくて泣けました ベストオブ健気不憫受け

生まれた時から何も無くそれが当たり前の毎日に、自分が不幸だとか不満に思うこともないまま精一杯生きている少年が幸せになっていく物語です。

誰にも愛されず誰にも顧みられることもないまま16まで生きて来た少年。
難産の末亡くなった母を愛していた父親に恨まれ名さえも与えられずに馬屋で雑用をしていた少年は、領主の父親から同盟国の領主(高虎)の元に花嫁として嫁げと命じられる。
バレれば命は無く死ぬま…

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気高き愚王と野卑なる賢王 小説

野原滋  白崎小夜 

可哀想で可愛い

面白かった!この一言につきます。人物がとても魅力的なだけではなく、話もテンポ良く進んでいき、人物の心情も読みとることができました。
あと動物が可愛いです。挿絵も美麗でした...

ーーーーーーー感想とネタバレーーーーーーー

受けの秀瑛の境遇は可哀想で、彼自身が真実を知った時の衝撃は計り知れないだろうな~と心苦しかったです。真実を知るまで、祖国を信じ続けてどこまでもまっすぐに立ち続けてい…

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気高き愚王と野卑なる賢王 小説

野原滋  白崎小夜 

好き

先生の作品はほかの作品も読んでいるので、好きだろうな…
と思って読んだら好きでした。
王様2人の物語は大好きで、それも時代物だから余計に好きです。
幸薄い受けを優しく扱う攻め…
だけど、すぐにツンツンするんだよー受けの王。
ツンツンじゃないな、シャーって威嚇する。
またそれが面白いんだけど。
そんなこんなで…読み終わって2回は読み返しました。

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雨降りジウと恋の約束 小説

野原滋  兼守美行 

とても優しい話でした




作者買いです。いつも切なくて優しいお話を書かれる作家さんなので安心して読めます。今作の攻め様はあとがきで作者様もおっしゃっていましたが、ほんとうに真っ白でした。真っ白な天使のような受けの話はときどきありますが攻めが真っ白というのは初めて読みました。でも、攻めがまっしろだといろいろ進まなくて焦れます。(笑)


<あらすじ>
穂波貴琉(受け)はバイト帰りに交差点を渡っていると突然…

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サブタイトルは「二つの故郷」

本編後日談。早春に二人で壬乃国に赴いた時のお話でした。
以下ネタバレ。


本編にて、二人でよく散歩していた兎乃国の湖。
実はあれは兎乃国の人々が元々住んでいたこの地への郷愁の念で作り上げたもの。
そっくりだろう?と瑞龍は誇らしげに語ります。

もともとこの壬乃国に住んでいた秀瑛にしても、一歩も自由に歩いていない故郷のため、この湖も初めて見るもの。幼い頃にこの美しい風景を目にしてい…

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