野原滋さんのレビュー一覧

雨降りジウと恋の約束 小説

野原滋  兼守美行 

あまーい

なんて甘々なんでしょう…
野原さんの書く甘々カップル大好きです。


龍というと水の神様かな?と思っていたけど山の神様なんですかね。
ざっくり神様。
受けが子供のときに知り合って、祠が埋まるまえに会いたくて会いにきてしまう神様。かわいい…上から目線の神様じゃなくて、ウケ溺愛神様なのでそこかしこに愛が溢れています。

いよいよ神様が力を無くしかけたときに消えてしまい、受けの記憶が甦っ…

2

犬、拾うオレ、噛まれる 小説

野原滋  香坂あきほ 

度が過ぎる不幸と度を超えたクズ

野原さん初読み(たぶん)。
クセのない文章で読みやすい、といっても本作は一人称で語られるため視野が狭く、キャラクター造形のせいで抑揚の無い感じになっている。よって本来の文章は分からない。

主人公には、読んでいて欝々としてくるほどに不幸が押し寄せる。フィクション王道の不幸をこれでもか、と詰め込んで来る。
紺視点で感情が削がれていると語られるが、序盤からテツローに対する紺には感情の動きがみら…

1

身代わり花嫁は月下に愛を誓う 小説

野原滋  六芦かえで 

契兄弟の正妻

皇子の花嫁(第一夫人)に男性が選ばれたというお話。

優れた機織りと染色技術を伝承する李家に生まれた姉弟
恋人と駆け落ちした姉の代わりに、花嫁選びの儀式に参加した弟伶偉。
儀式中に起きた事件から、主人公の祖父の代で起きた冤罪の真相が分かる。
・・ライバルの同業者;宗家の仕業だった。
皇子が選んだのは、伶偉。めでたしめでたし。

---この小説は、色々調べ所満載で面白かった---

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「そらの誉れは旦那さま」コミコミ特典SS小冊子「まどろみの続き」 グッズ

ある冬の日の朝に

本品は『そらの誉れは旦那さま』のコミコミ特典小冊子です。

本編後、高虎視点で次郎丸たちがやってくるお話です。

ゆるやかな冬の朝。高虎はいつもより暖かいと感じて、もう春が近かった
かとぼんやり思います。いや、まだ年が明けたばかりのはずだと、すこし
づつ覚醒するとともに、ああ、ここは隼瀬浦ではなかったと思い至ります。

ここ日向埼にやってきてから半年が経ち、近頃はこうした錯覚を起こ…

4

そらの誉れは旦那さま 小説

野原滋  サマミヤアカザ 

護られるものから並び立つものへ

本シリーズは妾腹ながら勇猛果敢な武将と
双子の姉の身代わりで攻様の嫁となった青年のお話です。

攻様の父の指揮する戦で受様が初陣を果たし、
攻様が戦の功績で領主となった日向埼の領民達に受け入れられるまでと
攻様の弟達が日向先を訪ねて来る後日談を収録。

男女の双子として生まれた受様は不吉な忌子として虐げられて育ちます。
その上、攻様との婚儀を嫌がった姉の身代わりとして、男ながらも…

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そらの誉れは旦那さま 小説

野原滋  サマミヤアカザ 

支え合えるめおとへと。

続編が出るだなんて(≧▽≦)
前作で、祝言を挙げて、内外に向けて空良を妻としてお披露目をし、固い絆で結ばれた2人。
これ以上何が?と思っていたのですが、なるほどなぁ。
空良の成長ぶりに感動です。


 出陣中の空良の義父である時貞から、援軍要請の手紙が届く。
攻めあぐねている状況に、その土地の風土や天気を読み取れる空良にも来て欲しいともあって。

これに激怒で、聞く耳持たない…

2

そらの誉れは旦那さま 小説

野原滋  サマミヤアカザ 

空良と高虎シリーズの第3弾。

今作は新キャラ「菊七」をむかえ、空良の初陣があり、そして高虎が城持ちになるという内容です。
大きな変化の中で、またひとつ成長を遂げる空良と、高虎の心のやわらかい部分を垣間見れました。


あらすじを読んで空良が出陣すると知った時、正直に言うと嫌だなぁ…と思ったんです。
どんなに責められてもなじられても、憎むことや恨むことを知らずに生きてきた無垢な空良に、争いの一端を担わせるのかと。
で…

3

そらの誉れは旦那さま 小説

野原滋  サマミヤアカザ 

続編がうれしいシリーズ

なんと3作目!
なんでかわたしの使っている電子書籍では続編通知がきておらず、たまたま見てたら新作が!というわけで迷いなくポチりました。
もうみなさんが既に思いの丈を先に書いていただいてるので、感想だけ。

自己評価がやたら低い謙遜を通り越した空良でしたが、今作は周囲の評価をしっかりと自分で認識して自信のようなものができてました。
一作目の鳥、オオルリと二作目の鳥、フクロウのふく、はいます…

2

そらの誉れは旦那さま 小説

野原滋  サマミヤアカザ 

シリーズ三作目

またこの2人に会えるとは♪( ´▽`)歓喜!

本篇「そらの誉れは旦那さま」と、ショートで魁傑視点でのお話「雪にて候」が入っております。
本篇も実質2つのお話が入っている感じ。
1つ目が、空良の初陣。…といっても空良が前線に立ち刀振るうわけでは無いです。戦略に空良の才能が必要と考えた時貞(お館様)により戦場へと招ばれるお話。
2つ目が、高虎が新たな領地を与えられ一国一城の主となるお話。

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そらの誉れは旦那さま 小説

野原滋  サマミヤアカザ 

おめでとう!

前作『いとしい旦那さま』の読後感は「哀しい」だったんですね。
『いらない子』として育ってきたそらは類まれな能力を持ちながら、自分の価値を低いものとしか思えない。愛されていることは解っていても、それが自信につながらない。
これがひじょーに哀れだったんですよ。
「こんなんが続くのはヤバいだろう」とも思いましたよ。

今回のお話ではそらがもう一歩踏み出します。
信頼する人たちに応えるため、勇…

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