柳沢ゆきおさんのレビュー一覧

つまさきに火 コミック

柳沢ゆきお 

バレエに励む男達の美しさと、複雑な感情の絡み合いに引き込まれる

◆yulusuna〜等(レジス×ユーイ)
 義兄弟の一筋縄ではいかない複雑な感情の絡み合いが、読み応えありました。父親譲りの誰もが認める才能を持つ兄のレジス。最初はすごくクールな人間なのかと思ったのだけど、彼の内面は実に繊細で、特に弟のユーイには常日頃からメンタルを左右されているんですよね。そういうところが彼を完璧にはさせずに、ある意味バランスがとれているなぁと感じました。ユーイもなかなか達観し…

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猫、22歳 コミック

柳沢ゆきお 

設定が振り切っていて好き

◆猫、22歳(表題作)
 猫っぽいとかじゃなくて、本当に猫なの!?と驚かせてくれた導入でした。四足歩行し、にゃあとしか鳴かず、用の足し方すら分からなかった志朗。けれど、ある日彼は普通の人間に戻る。そういうことだったのか、と納得すると同時に、その思い付きと行動力に再び仰天させられます。叔父の昇平のことをよく理解しているんだなぁと。それから2人が少しずつ歳を重ねてからの日々も描かれていて、ほのぼのと…

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つまさきに火 コミック

柳沢ゆきお 

「マイム」の「あなたを愛しています」

姪がバレエを趣味でやっているので、バレエを扱う漫画は大好きです。
バレエの「マイム」は、手話と同じで、夫々ポーズと意味があって、台詞の代わりにジェスチャー(しぐさ)である「マイム」で意思表示を語るので、マイムが分かるとバレエ鑑賞の面白さが増します。

「つま先」に火、のタイトルが示すものは何だろう。
作品にマイムの場面が少ないのは、ユーイたちがモダンバレエのダンサーになっているからですね。…

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僕が君を殺すまで コミック

柳沢ゆきお 

未来の公開処刑方法

私はバレエを取り上げた恋愛ものの「つま先に火」で作者を知りました。独特で個性が強いので、好き嫌い別れるようですが、私は好きです。万年筆で書いているという柳沢先生の描写は粗く太い線が特徴で、人物の区別がをしにくい難点があるけれど、推理ものが多く謎ときが面白いです。神評価

▼あらすじ
殺人を犯した犯人が被害者と同様の手口で『死刑執行』され、それが生中継で配信される近未来の日本・・という設定の推…

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猫、22歳 コミック

柳沢ゆきお 

重いけど読みごたえあり

なんとも複雑な気持ちになる短編集だった。
表題作とその後のふたりを描いた 「猫、35歳」は、叔父×甥という私の大好きなカップリング。
まるで猫のようになってしまった甥を引き取った叔父さん。ファンタジーというか、狐憑きのようなものを想像したのだが、実は甥っ子は叔父に想いを寄せていて、こうでもしなきゃ叔父さんは手に入らなかった、とのたまうなかなかの策士。ガッツリ絡みのシーンがあるので、近親もの無理…

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神とペン コミック

柳沢ゆきお 

皆まで言わないのがいい

初読み作家さんです。
絵柄も作風も好きでした。
全部で6つの短編が収録されていますが、『プリーズタッチヒアトゥオープン』と『四次元ラバーズ』はリンクしています。
ほのぼのとしたお話からシリアスな作品、ファンタジーなものまであって、色々な設定や雰囲気の作品が楽しめました。

一番好きだったのは表題作で、ちょっと不思議なファンタジーなのですが、受け様が幼い子供みたいで可愛かったです。
ほの…

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in the cafe グッズ

EDGE COMIXっていいよね。

エッジコミックス自体がそもそも私の中で「お気に入りのカフェで気取って読みたいBLレーベル」的な位置付けのレーベルなので、エッジコミックスさん分かってるじゃん!(上から目線ごめんw)と嬉しくなるような、ここのレーベルの雰囲気によく合ったとてもステキな記念本でした。
作家陣もレーベルファンにはたまらない豪華さで、こうなふうに一堂に会すること次またあるのかな?!なんて思っちゃいます。
これは永久保存…

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in the cafe グッズ

読めて嬉しいオシャレな記念本

OPERA Cafe(コラボカフェ、2018春)記念本。

A5版、156ページ、
ZAKKさんの裏表紙まで続くスタイリッシュなイラストの表紙
真ん中のタイトルの赤い四角はつやのある印刷、という非常にオシャレな作り。
なかなか後日談や番外編を描かれない作家さん達も勢揃い、という
嬉しい1冊です。

最初はOPERAの看板と言えば君たちだよね、という「同級生」の二人から
(エピソー…

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in the cafe グッズ

小冊子というよりも、単行本並みの分厚さ

もっと薄いものを想像してたら、厚さは12mmもあって、これは小冊子というよりも立派な単行本!
ZAKKさんによる表紙がこれまたオシャレ!いかにもBLって感じではないし、中身もエロ度が限りなく低い。(日野さん作品でアナルプラグ挿入したままカフェに来て…という描写があるくらい)
99%電子派なんですが、これなら所持してても家人にバレなさそうだと購入しました。

コミックス既読のものについて掲載…

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猫、22歳 コミック

柳沢ゆきお 

好き嫌いの問題かな

皆さんレビューされているように好き嫌いが分かれる作品だと思います。私は残念ながら、趣味じゃないよりの中立です。でも、神評価の方が沢山いて、好みって人それぞれなんだなと感じます。

そんな私が唯一面白かったと感じたのが表題作の『猫、22歳』『猫、35歳』でした。
同じカップルの22歳の時と35歳の時のお話です。ともにえっ?!と驚かされる事があり、35歳の話は果たして最後は35歳なのか…。驚き系…

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