柳沢ゆきおさんのレビュー一覧

僕が君を殺すまで (下) コミック

柳沢ゆきお 

死と日常の狭間に芽生えた『愛』

ちるライブで、アンリさんが白米さんにオススメしていたのを見て、面白そう!と思い、すぐに購入しました!

ストーリーの構成に捻りがあったり、BLとしてのクセがわりと強めであったり、100点満点のハッピーエンドではないお話を読みたい人には超絶オススメしたいです。

絵は、かなり青年誌っぽい感じで、なんならストーリーも刑事事件を扱う青年漫画のような雰囲気……ただ、その中にしっっっかりBL=愛は存…

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僕が君を殺すまで (下) コミック

柳沢ゆきお 

苦しくて、美しい

どんな結末になるのか予想できないお話ではあったけれど、こんなに重いラストになるなんて…。
"傍観者"としてはとても悲しくて苦しくて、力を持たないものは真実を伝えることすら出来ないのかと憤りも感じました。

でも。織田はどうだったのだろうか?
最期まで抗わず諦めではなくそれを受け入れた。
そんな彼の気持ちを考えるとこの作品の見方も変わってくるのだろうなと思いました。

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僕が君を殺すまで (上) コミック

柳沢ゆきお 

斬新

死刑制度が「人を故意に殺したら必ず死刑」というように改変された世界でのお話。
"一殺一死"だなんて上手いこと言うなぁ、と軽い気持ちで読み進めたものの、重たい展開にちょっと苦しくなった上巻でした。

被害者と同じように殺される再現執行だったり、24時間生放送で死刑囚の生活を中継していたり。
現実味のない設定に戸惑いつつ、水谷(渡瀬)と織田のやり取りは先が読めずドキドキする…

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僕が君を殺すまで (下) コミック

柳沢ゆきお 

読み終わった後の喪失感が凄い

読み終わった後の喪失感とてつもないです。

ふらっと立ち寄った本屋で何気なく買った2冊がとてつもなさ過ぎて、ほんとに……大事にします、、、この本……

4

僕が君を殺すまで (下) コミック

柳沢ゆきお 

評価のしように困る。
トータルの作品としての完成度は高く
「作品」としては素晴らしいと思うのだが
どうしても心がついていけないのである

なぜなら救いがなさすぎるから(´;ω;`)
鬼畜も暴力もなんでも個人的にはアリなのよ
ショタでも老人でも複数でもグロでもなんでもありなんだけど
死ネタだけはしばらく立ち直れないんだよ・・・・
だって失ってしまったら何ものこらない・・

まる…

2

僕が君を殺すまで (上) コミック

柳沢ゆきお 

あまりに酷い犯罪をみたときに
「同じ方法で殺してやればいいのに」なんて思うことがありますが
現実になったら~なお話がございました。
1人殺したら同じ設定で同じように殺される
そんな死刑方式が現実に採用され、24時間監視の上
全国民にライブ放送されるという人権無視なトンデモ設定。

刑事の主人公は背格好が似ているからという理由で
一人の死刑囚の執行人に指名される
殺された相手の顔に…

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神とペン コミック

柳沢ゆきお 

パンチはないけどじわじわ萌える

◆神とペン(表題作)
 セーラー服を着た綺麗な男を拾ったら、神らしい、という王道なようなそうでもないような展開から始まる物語。主人公の岸は、神と大分打ち解けたところでやはり、いつか天界に帰らなければならないということを明かされるわけですが、そこからシリアスな空気になるかと思いきや、なんだかんだ最後までのほほんとした雰囲気を貫いてくれました。短編なので、ちょっとパンチが足りなかったかも。

◆…

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僕が君を殺すまで (下) コミック

柳沢ゆきお 

夢中で読みました

上下巻通しての感想ですが、とにかく良かった。
愛と狂気の物語でした。

死刑囚である織田薫が死刑を執行されるまでの間、24時間ライブ放送され、自分の犯した犯罪と同じ手口で死刑執行が行われる世界。
彼が殺したのは元恋人の渡瀬で、渡瀬と身長が同じという理由だけで死刑執行人に抜擢された水谷、任務として渡瀬の顔に整形し織田に近づき、渡瀬として接する内に織田が渡瀬を本当に愛していた事を知り、殺した動…

5

僕が君を殺すまで (下) コミック

柳沢ゆきお 

美羽の姿は自分かもしれない

 ストーリーは非常に練られていて最後まで重厚感もあったのですが、個人的にはもう少しBLとしての萌えも欲しかったなと思い、この評価にしました。渡瀬という別人を演じながら、元の自我も持ち続けた水谷の精神力はすごかったです。相手をいつか殺さなければならないと分かっていて、関係性を深めていかなければならないなんて、常人にはきっと耐えられないことだと思うんです。きっと、渡瀬に負けず劣らず正義感が強く、愛が深…

4

僕が君を殺すまで (上) コミック

柳沢ゆきお 

加害者への感情移入は避けられない

 ものすごい世界観だなぁというのが一番の印象。目には目を、歯には歯を。こういう思想は誰しも持ちうるものだと思います。私も正直、冤罪の可能性が1ミリもないのなら、被害者を苦しめたのとまったく同じ方法で加害者に罰を与えるべきだと、という考えは常に頭の隅っこにあります。残虐非道なことをした犯人なら尚更。たとえ死刑執行の日まで怯えながら暮らそうと、それまでは衣食住も人権も保証され、結局最期は一瞬で死ねるの…

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