伊東七つ生さんのレビュー一覧

神さまの飯屋 小説

成瀬かの  伊東七つ生 

世界観がとても面白い異世界トリップもの

こちら、しっかり作り込まれた世界観が魅力の異世界トリップものです。
異世界でワイルドなイケメンと飯屋さんと、ほのぼの甘々な作品に思えますよね?
これが、なかなか意表を突かれる展開やオチで、また、わりとダークな部分もあるんですよね・・・。
ちょっと苦味が残るような、なんともミステリアスな読後感です。



内容ですが、変則的な異世界トリップものです。あと、主人公成長ものでもあります。

10

いとを繋いだその先に 小説

栗城偲  伊東七つ生 

受けの宇野君が可愛い!

BLにどっぷりはまるきっかけになった作品。
何度も何度も読み返しました。
栗城さん作品のキャラクターには大抵ヒネリが入ってるような気がします。
受けの宇野くんはヤンキー崩れのやくざの下っ端でドスの利いた威嚇もできる。
でも見放されるのを怖がる純情で可愛い一途な子猫体質。
攻受の出会いは攻→目出し帽に袢纏、受→金髪、チンピラヤクザスタイル
正直2人とも一般社会の端っこの隅っこを歩いている…

0

恋の二人連れ 小説

久我有加  伊東七つ生 

なんで大阪で受けが京言葉喋っとんの?

関東大震災後の混乱を避ける為に大阪に避難してきた人気小説家・間宮と、自身が勤める出版社に是非執筆願いたいと彼の元に熱心に通う編集者・梓の恋物語。
レトロな趣が漂う大正ロマンに愛情駄々洩れな甘々カップル、濡れ場もガッツリ入っているとなれば十分満足できるはずだったのになぁ。
この話の最大の注目ポイントは、大阪が舞台って事で関西弁の台詞に力が入っている所なんだろうが…

確かに関西弁で合っている…

3

恋の二人連れ 小説

久我有加  伊東七つ生 

大正時代の大阪


前作「疾風に恋をする」で主役二人が演じた映画の原作者のお話。
前作とほぼ同時期の話ですが、前作の主役たちは名前すら登場しませんので、今作だけでも十分楽しめます。でも、前作もとてもよかったのでまだの方はお勧めです。

表題作+「恋の初風」 どちらも受け視点

関東大震災直後の大阪。
人気通俗作家の間宮照市(攻め)が、混乱している東京から避難してきていると知った編集者の梓(受け)は自社…

1

恋の二人連れ 小説

久我有加  伊東七つ生 

間宮視点でも読みたかった好きな作品。

またまた久我さんワールドにハマった今作。
大正ロマン×関西弁を久我有加先生が書かれて面白くないわけもなく。
すっかり本の中の雰囲気に浸っていました。

受けさんの梓。
この人にやられない読者が居るなら出会ってみたいものです笑。
なんです、この可愛さは。
今作には芸妓さんも出てきますが、その子よりも人気の出る芸妓さんにもなれそうな
1度ハマったら抜け出せない質の悪い(褒め言葉)最強天…

5

愛に目覚めてこうなった 小説

名倉和希  伊東七つ生 

攻めが面白すぎる!

藤原が面白すぎる!
厚い本ですが一気に読めました。
大紀、大紀、大紀って、藤原よ。何度も何度も突っ込んだよ!それ恋だからって。

藤原が大紀に手でしてもらってからはもうページをめくるのがすごいスピードになりました。
藤原が強引で上手いこと誘導するし、童貞だからなって威張って?押し通すし。

藤原には大紀の何もかもが可愛くてキレイで愛しくてたまりません。

いい雰囲気だったのですが…

4

恋の二人連れ 小説

久我有加  伊東七つ生 

見守りたいふたり

久我有加さんは安定したほっこりを提供してくれる作家さんというイメージです。時代物は特定の作家さんしか読まないので比較できるほどではないのですが、久我さんの時代モノは初心者にも読みやすいと思います。

このお話の受けさんは天然を超えたド天然という感じで、共感とか応援とかそういう感じではなく、なんだか小動物を見守っているような不思議な気持ちにさせられながら読みました。

攻めは最初はともかく受…

2

恋の二人連れ 小説

久我有加  伊東七つ生 

素直って実は最強!

時代物の小説を久しぶりに読んで、いいなぁと思いました。
挿絵の雰囲気が物語とよく合っていて、適所に挿絵が出てくるので気持ちも盛り上がりました。
梓の話し言葉だけでなく、地の文の梓の心情が関西弁なのもいいです。

原稿の依頼に来た編集者の扇谷梓を、作家の間宮照市は不愛想に突っぱねるけど梓にはあまり効いていなくて、
ちぐはぐなやりとりになっているのが面白いです。
障子をそーっと細く開けてこ…

3

恋の二人連れ 小説

久我有加  伊東七つ生 

その「あかん」はあかんやろ

「疾風に恋をする」に続く、大正末の大阪を舞台にした作品。
今作は、カバーイラストも、大正モダン風のタイトルロゴや、友禅風に意匠化された鳥や花に囲まれた和装とスリーピースの洋装姿の主役二人、手には帽子っていうところも時代背景をよく表していて好印象。
中身の方は、この!この!! おっとりとした古めかしい関西弁が、もう、最の、高!!で、んまに萌転がるねん。
主人公の梓くん、天然系健気受けちゃんでは…

4

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攻め視点のSS

本編の最後に、「若鮎焼いたん 食べに行きまひょ」て言ってたのを実現した時のお話です。
以下盛大にネタバレです。


受けさんの実家「滝の尾」に行ったはいいけど、二人の関係はバレバレ、滝の尾の主人(受けの兄)、古参の従業員建治からは「なんかあったら八つ裂きにしたる・・」という無言の圧力を感じる攻めさん(笑)。そりゃそうやで、この箱入りぼんぼんに、実家の目の届くところで手を出すあんたが悪い とくすくす…

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