伊東七つ生さんのレビュー一覧

花とスーツ コミック

伊東七つ生 

心のささくれ、治ります

この間からほのぼのした気持ちになりたくて、本棚を漁っておりました。
やっと見つけた。

植物園のような市営公園を舞台にした話と、離れ小島の話が収録されています。

【花とスーツ】【花とスーツとそのその秘密】【花束とスーツ】
【雪とスーツと次の春】(描き下ろし) 萌2
市営公園の嘱託職員として働く文と、役所の偉いところから左遷されてきたらしい蓮池。
生真面目で無表情、言葉数が…

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近距離恋愛 コミック

伊東七つ生 

表題作がもっと読みたい

◆近距離恋愛(表題作)
 この作品のページ数がもっと多かったらなぁと思わずにはいられませんでした。先のことを何も考えずに、ただ河と一生仲良く遊んでいたいという理由だけで、幼い頃から彼に結婚しようと言い続けた大輔ですが、いざ本当に受け入れられたらどうしていいか分からない。でも、河も大輔が考えなしに求婚していたのは分かっている上で、自分はそういう意味で大輔を好きだと伝えるんですね。

 その後は…

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花とスーツ コミック

伊東七つ生 

スーツの砦にしまってあるもの

◆花とスーツ(表題作)
 ビジュアル的に、あまり見かけないタイプの攻め受けで、新鮮な気持ちで読めました。攻めの平岸は顎髭を少し生やした優男、受けの蓮池はスーツの要らない職場でもスーツ姿を崩さない、元市役所職員。蓮池がプライベートでの付き合いに頑なに抵抗を示すのはなぜなのか。その理由は確かに重く、シリアスな内容ではあったのですが、そこばかりにフォーカスされるわけではなくて、あくまで2人の新たな関係…

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近距離恋愛 コミック

伊東七つ生 

味のある短編集

短編がお上手ですね。読後、余韻が残るお話が多くてなかなか良かったです。

小さい時から兄弟のように仲良く育った幼なじみ。青年になって付き合うことになったら、どうやって恋愛していいか分からない、最初はそんな二人のお話でした。
酒屋さんの息子と、お風呂屋さんの息子。下町情緒がいい。

他に、何か不思議な感覚を共有する年の差親戚同士のカップルや、ボロアパートのお隣さん同士のお話がありました。

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人魚姫のハイヒール 小説

安西リカ  伊東七つ生 

女装系は避けてたけど

秘密の共有、二人の時間、喜んで貰うために健気に健気に努力して女装する瀬戸が愛おしい!悩んだりもするけど、うじうじせずポジティブなのが好感持てます。
すれ違ってしまうのは切なすぎたけど、女装が良い塩梅に2人の気持ちを表してて、かえって男らしさも感じられました。
一番ドキドキしたのは女装するための、特殊な下着なんですけどね!!

女装姿が好みでメイクをして自分の手で変えていくのが楽しくて好きに…

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神さまの飯屋 小説

成瀬かの  伊東七つ生 

世界観が楽しい

不思議な世界だったなぁ〜〜。
鳥好きなので、パラダイスです。

ただ、それぞれに抱えたものは重かった。

ご飯は美味しそうで、変な生き物がいっぱいで、世界観を楽しみました。

剛毅さんが、琳也くんと生きていくと決めた後、もうちょい余韻が欲しかったかな。
唐突に終わった感じがしました。

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愛に目覚めてこうなった 小説

名倉和希  伊東七つ生 

かなりキテる

名倉先生も全作制覇したい先生のお一人で、こちらは2012年作、初ショコラ作品とのこと。気分だだ下がりな出勤時の御供だったのですが、笑いを堪えるのが大変で最高、気分爆上がり、本当感謝感謝でした。本編250Pほど+あとがき。

総務部でこまこまキリキリ働く可愛い倉知。ニコニコお仕事をばりばりしてくれるのでついたあだ名が「総務部の小人さん」。同期の営業で寮が隣部屋である徳竹に「相談したいことがある」…

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初恋の諸症状 小説

海野幸  伊東七つ生 

くしゃみで吹き飛んでしまった。

最初お相手が一之瀬かと思ってた(笑)

しかし、ちゃんと最後まで大好きな人を見失う事なくご都合主義な三角関係もなく、しっかりと二人の関係が描かれており二人ともとっても魅力的で、想いが通じ合うのを願って読み進められる良いお話でした。

最後久我も同じキーホルダー使ってたのは予想通りだったけど、うまくそこに話を持っていったなぁと感心致しました。
どれぐらいのサイズなのか興味深々です。木刀キー…

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片思い 小説

木原音瀬  伊東七つ生 

BLらしい・ベストツンデレ吉本

“このままだと、このままになる。”

2組。
吉本/三笠組:好きな同性が彼女に求婚しようとしている・お前はゲイだろーが!プロポーズ前に男を送り込んでやる!(自分がそいつをスキ…絶対言えないけど)
門脇/先生組:先生、僕に気があるのか、スッパリ断るけど、でも居心地良いな……ズルズル

どちらもBLコミックのような展開といえるので読みやすいのではないでしょうか。木原さん独特の心理的ヒリヒリ…

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近距離恋愛 コミック

伊東七つ生 

“2人だから”の関係性

距離が近すぎて互いの関係が見えない幼馴染の恋。
近くにいるから何でも知ってる、分かり合えてるって幻想。
相手のこと本当にちゃんとわかってる?と考え始めてやっとスタートライン。
他収録作も関係の再発見、再構築な一歩踏み出すまでの話。

(2013.3.16)

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