夏乃穂足さんのレビュー一覧

茜色デイズ 小説

夏乃穂足  本間アキラ 

両片思いの恋愛音痴

この作者さんの前作が、ブツ切れ文章なのが目について内容についていけずに低評価になってしまった為、今回はどうだろう?と、確認のため手に取りました。
前作、評価は低かったけど要素は悪くなかったんですよね。
今回見たところ、前作よりは「だ」「た」の終わりのぶつ切り感は改善されているようで(それでもまだセンテンスは短め)、内容的には王道でしたが、かなり読みやすく楽しめました。
また、イラストが本間ア…

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終わることのない悲しみを 小説

夏乃穂足  三枝シマ 

悲しい

元の方が好きでした。
大筋は一緒なのですが、端々に「……ちがう」というところがあって。
しかも私が勝手ながら「いいな」と思っていたところばかり変わってしまっているのが悲しかったです。
出版されるにあたり改稿されたのだと思いますが、元の作品が好きだった私としては「どうしてそこを変えてしまったの」という気持ちになってしまいました。
デビュー作は、素晴らしいものにさらに磨きがかかったといった感じ…

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終わることのない悲しみを 小説

夏乃穂足  三枝シマ 

それぞれの事情

改行の多い短いセンテンス。
思わせぶりな冒頭部。
病気、いじめ、虐待、etc、それぞれが背負っているたくさん過ぎるトラウマ。
「いわゆるケータイショーセツって奴ね。」
って、ともすれば揶揄されるような要素が満載。
ですが、この満載のパーツを、この物語には必要な要素なのだと、説得力を持たせて上手く収めてあると思う。
人にはそれぞれ過去があって、それが今の生き方に影響するのは必然。
そん…

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恋の収穫まであと少し 小説

夏乃穂足  香坂あきほ 

臆病な受けさまが恋で変わる

冴えなく暗い性格でネガティブな受け様が取材対象の攻め様に
恋をして人間的に一回り成長していくストーリーでした。
受け様は叔父の雑誌社でフリーライターをしていますが
全てにおいてネガティブさんなので仕事もぱっとしないのです。
IT事業の経営者から農業実業家へ転身した攻め様の取材を
する事になった受け様ですが、対人スキルが低いので初めて
インタビューから記事までを一人でこなさなければならな…

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Chocolat bunko After Story collection vol.1 グッズ

どれも良かったよ~♪ありがと~♪

忘れた頃にやってくる応募者全プレ小冊子、ショコラのアフターストーリー集は豪華版でした!

ショコラ文庫創刊から前半期発行のうちの13作品のショート集。
うち本編7作品は、橘には珍しい新刊オンタイム既読のタイトルで、それらのちるちる評価は“萌え”以上ばかり^^
その評価を1ランク上げても良いと思えるショートもあったし、本編未読だけど、このショートから購入を考えている作品もあるんです~!
ま…

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ブルームーン、ブルー 小説

夏乃穂足  北沢きょう 

2つの恋の話

両親が亡くなりライター業で生計をたてている要〔攻〕は、疎遠であった祖父からの遺産で祖父の住んでいた屋敷を引き継ぎそこに住む事になります。
書斎にはやや不似合いな、置かれている鏡。
その鏡を満月の夜に、要が覗いた時に時間を越えて要は、彼の曽祖父である清巳と出会うのですがまだ清巳は少年。
目覚め夢かと思った要ですが、再び満月の夜に鏡で時を越えると次は少年から3年たった姿の清巳と巡りあい互いに恋に…

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終わることのない悲しみを 小説

夏乃穂足  三枝シマ 

う~ん、イマイチ

帯『凍えたきみの心に、届かない-』

表紙の感じもタイトルと合っていて手に取った時のイメージは悪くないですし、あらすじも好みそうなんで読んでみたんですが……が……なんかなんつーか何だかなー。

作者が書きたい事はまあ何となく伝わっては来るんですがそれが面白いかどうかというと……正直面白くない。
色んな要素は詰め込んであるんですがどうもその全てが空回りしている印象。

例えば遼平[攻]…

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ブルームーン、ブルー 小説

夏乃穂足  北沢きょう 

時空越え

古い洋館の、壁に掛かった鏡を介した時空越えファンタジー。

時空を越えた所で愛した人と、同じ姿で現れた望。
要は望を愛しいと思いますが、望は、要が見ているのは、昔愛した清巳であって、今ここにいる自分ではないのではと思い悩みます。

この手のファンタジーは、幼い頃から血肉にしみこんでいるようなものなので、大人になれば、こんな設定で、エロありでもいいよねって、過去編の方は、なかなかお耽美でい…

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春の訪れ 終わることのない悲しみを番外編ペーパー グッズ

蜜月

本編後、秋ヶ瀬の別荘で暮らし始めた二人の姿。
高校時代に二人で描きあった互いの絵をペアにして寝室に飾り、やっと想いがかなったと、かなり濃厚な日々を暮らしているらしいw
心から互いを求め、かなり激しい夜を過ごしているようだ←ゴチソウサマ!
本編が苦しみを描いたものだっただけに、かなり甘いのだろう。
しかも、前にもまして秋ヶ瀬の立花への執着と愛情の度合いはより深くなっているようで。
秋ヶ瀬と…

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終わることのない悲しみを 小説

夏乃穂足  三枝シマ 

「・・・た」「・・・だ」のオンパレード

この作家さん2冊目でしょうか?初めて読んだのですが、もう冒頭から延々と続く同じ語尾の使い方。
シリアスを演出するためでしょうか、客観的な淡々とした主人公の気持ちを綴るためにこの「た」を多用した語尾を使われているのかもしれないが、一行が短い為に「~した」「~だった」がしつこく、ぶつ切りの印象と稚拙な文章を思わせて、大変に不快な文体でした。
自分がここまで思うのは大変に珍しいことなので、ここへ書い…

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