宮緒葵さんのレビュー一覧

掌の檻 小説

宮緒葵  座裏屋蘭丸 

説得力の弱さ

この著者さんのお話の設定は、毎回好みです。
でも本作は萌えきれませんでした。

今回の攻めは女性的な尽くす攻めですが、その要素が以前の作品にも増してよく書かれていると思う反面、攻めの職業と併せると無理を感じてしまいました。
実際に受けの元にクレームが入りますが、結局はこなしていますし。
BLでそんなところを突っ込むのが野暮なのかもしれませんが、攻めのおどろおどろしい執着だけで話が進められ…

2

愛犬志願 小説

宮緒葵  兼守美行 

BLでここまで笑えるとは

純粋に面白い。
BL小説でコメディって当たりが少ないけれど、
(メジャーなトコでは交渉人シリーズくらい?)
この作品は当たりでした。

攻の気質が「飼い主に構って欲しい!独占したい!」ゆえの従順さという
正しく愛玩犬。見た目は程遠いけど愛玩犬。
忠犬ではありません。だって変態だもの。

受のほだされ具合もいいですね。
個人的にはもっと見た目は可愛くないほうが好みなのですが
中…

5

蜜を喰らう獣たち 小説

宮緒葵  笠井あゆみ 

お腹いっぱい

完ッ全に自己責任の自己都合ですが、宮緒葵さんの作品を立て続けに読んでしまい、もうお腹いっぱいです。この作品も、Mっぽく「犬」と自称しつつベッドではSっぽく激しい行為に及ぶ強靭な肉体を持つ無敵の攻(もちろんイケメン)×無垢ながら抗いがたい色香を放つ強烈な誘い受(自覚はないけど超美人)…のお話で、若干の胸焼け感。ああ、はいはい。こういう設定がお好きなんですね。

読んだ順番が悪かったのでしょうが、…

6

ラスト 小説

宮緒葵  乃一ミクロ 

卯野~!うしろ、うしろ!

ハマる人は無茶苦茶ハマるお話だろうなと思いました。私の場合は、最初から最後まで、徹頭徹尾、空閑を好きになれませんでした。いっそ清々しいほど、迷いなく「しゅみじゃない」評価を付けます。はぁスッキリ。

元(or現)苛められっ子、ヲタク、根暗 etc...そういうネガティブで屈折したキャラクターは嫌いじゃなくむしろ好きだと思っていたのですが、「優しい人に限る」という条件が付くことを自覚しました。鬼…

2

蜜家族 小説

宮緒葵  青山十三 

流れはいいけど・・・

エロエロで、流れも、まぁいいかなぁと思うのですが、
でも、受けの人格・キャラクターが最初の頃と変わりすぎなのがなぁ。なんとも。

おにいちゃんと呼び始めた時に、私の中で何かが崩れました。
奨学金のため学年10位以内の秀才だったんじゃないの?
優等生の頑張り屋さんだったんじゃないの?
「今は応用問題3のほうが怖い」・・あれ、秀逸だと思ったのになぁ。

ま、最後まで前半とは別物として、…

0

沼底から 小説

宮緒葵  藤村綾生 

地雷ではないけど違和感が…

宮緒さんの作品は、少々苦手な作品もあって全作品読むという訳ではないのですが、「華は褥に〜」が好きでツボだったので、今作も義母が男⁉︎でも義母が攻め⁉︎と、読みたい心を擽られて読み始めました。

あらすじは他の方が書かれているので感想を…

まずはじめに思ったのは、宮緒作品にしては中途半端な感じが…
私自身が宮緒さんの振り切った執着攻めが苦手なので、璃綾(攻)ぐらいなら許容範囲なのでお話…

5

獣王子と忠誠の騎士 小説

宮緒葵  サマミヤアカザ 

フェティシズム

魔獣に育てられた王子・クリスティアンと、彼の守護騎士であるラファエルが織りなす西洋風ファンタジーです。このエロは「標準的」で良いのだろうか…。自分は主従萌えも下克上萌えも特にしないので、とても濃厚で背徳感とフェティシズム漂う執着エロスに読んでいて少々疲れました笑

ラファエルがクリスティアンと運命的な再会を果たすところから物語が動くのですが、国の覇権争いをかけたお話が展開するにも関わらず、主軸…

1

沼底から 小説

宮緒葵  藤村綾生 

喪服の義母攻め

幼い頃に神隠しに遭った受けは、父親に村を追い出され祖父母のもとで育った。その父が死んだことにより相続手続きの義務が発生し、気が進まないながらも山奥の村を訪れたのだが、受けを出迎えた父の後妻は男だった。
訳が分からぬまま、なぜか自分以外の目には女に見えているらしい義母と過ごすうちに、自分が神隠しに遭っていた時に保護してくれていた人物と義母の印象が重なることに気づくが…。


個人的に、因習に…

8

沼底から 小説

宮緒葵  藤村綾生 

激熱がスカることもある。

私は宮緒葵さんのファンです。
が、しかしどうしたことか今回はどうにも私の萌センサーに引っかからなかったようで…。
あらすじは割愛させていただいて、私がなぜこんなに萌えなかったのだろうかというところを述べさせていただければと。
まず宮緒さんの特徴というのは攻めの執着具合。執着というよりヤンデレというところだと思うんですよね。
作品の全てとはいいませんが、攻めが執着してターゲットロックオンされ…

8

沼底から 小説

宮緒葵  藤村綾生 

"義母攻め"の愛情に感動

女性的要素のある攻めを書かせたら右に出るものはいない宮緒葵さんの集大成?
今回の攻めはなんと"義母攻め"。
これはまたとんでもないイロモノに違いないと信じて読み始めたら、後半の急展開にビックリ。
前半こそシュールですが、中盤以降はかなり壮大で感動的な展開を見せます。

あらすじ:
大学生の琳太郎(受け)が、父の葬儀のため、山奥の生家に15年ぶりに帰省。
父の後妻と…

9
PAGE TOP