宮緒葵さんのレビュー一覧

白百合の供物 小説

宮緒葵  稲荷家房之介 

靴下が無くてもいいじゃない…

中世のような世界観の中で対立している王国と帝国が舞台。
幼い頃に離ればなれになったリヒトは帝国軍側で功績をあげ軍人として誇らしく成長した一方で、王国内で権力を握る教会に引き取られたヨエルは美貌を見込まれたせいで性伎を仕込まれた密偵となっていた。
そんな策略と陰謀が渦巻く中での再会劇となる話だ。

プラチナ文庫で宮緒さんといえば変態犬(わんこ)攻めで数冊出ているが、今回の『靴下大好きわんこ』…

2

泥舟 小説

宮緒葵  minato.Bob 

鬼畜受けvsドM攻めかと思いきや…?

宮緒さんの新刊は、受けが自分にベタ惚れなハイスペックイケメン攻めを虐めまくる復讐モノ。
攻めの受けへの執心ぶりがコミカルかつホラー的に描かれた、宮緒さんらしい一冊です。

ウェブデザイナーの玄佳(受け・24歳)と、ウェブサービス事業会社の代表取締役・正善(攻め・25歳)は幼馴染。
父親同士が親友で、幼い頃から仲の良かった二人ですが、ある日、正善の父親が玄佳の父親の大事にしていた家宝を売り払…

14

ラスト 小説

宮緒葵  乃一ミクロ 

タイムスケジュールがおかしい

攻の空閑の変態犬ぶりがキモイとか、受の真人が全方位イイ子ちゃん過ぎだとか、言いたいことはあるけれど、それよりなにより、タイムスケジュールの破たんが気になる。

真人が公式サイトで会員登録してから、招待メールが来るまで一か月。
その翌月には実際にゲーム会場に行ってるわけで、そんだけの時間でこれだけの大掛かりな仕掛けができるものか? そもそも地下の工事ってたいへんなのに!
藤本たちを陥れる罠も…

1

悪夢のように幸せな 小説

宮緒葵  水名瀬雅良 

優しさで支配

つい何度も読み直してしまう。
決して柊慈は一希に対して力で従わせたりしていないのにこの支配感。優しさで包んでそこから出て行ったとしても必ず戻ってくるように自分のものには印をつけているようにも感じます。
柊慈が生還した際にはちょっとできすぎてるなとは思いますが、そこは執念で戻ってきたということで…。
身を挺してまで完全なる心を手に入れるための行動は狂気でもあるのに、それは当たり前のこととして振…

4

鬼哭繚乱 小説

宮緒葵  嵩梨ナオト 

余りに強すぎる執着

宮緒さんの作品は、攻め様の受け様に対する執着や独占欲が強くて、今まで読んだ作品はかなり好みだったのですが、この作品は一際攻め様の執着心が強く、私のキャパを若干超えてしまいました(汗)。
舞台は戦国の乱世の様に、各地で領土を広げようと画策する武将たちが群雄割拠している時代。
登場人物も地名も全くのフィクションですが、その緊迫感も楽しめました。
 
執着心も独占欲も強い攻め様や、精霊であるが故…

1

奈落の底で待っていて 小説

宮緒葵  笠井あゆみ 

泥中の鶴となんだかダークヒーロー

苦界に堕とされても汚されない受の美々しさと、偏愛し過ぎてネジがぶっ飛んでる攻のコントラストが絶妙。色欲で表現されているけれど つまりは「天女に縋り付く衆生の図」受けの神々しさと半分闇落ちしている感のある攻め様のダークヒーロー的格好良さに酔いました。続編読みたいです。

3

シークレットクルーズは危機一髪 アニメイト限定SSペーパー グッズ

張がコーヒーにこめたモノ

本品は『シークレットクルーズは危機一髪―』の
アニメイト限定特典ペーパーです。

林視点で張がコーヒーの淹れ方を
伊吹に習っている様子が語られています。

伊吹はいつも一生懸命
林につくしている(様に見える)張に
コーヒーの淹れ方を手解きします。

人慣れした大型犬を彷彿とさせる張が
庇護欲をそそる可愛らしい伊吹に従い
慎重な手つきでコーヒーを入れる様は
実に微笑まし…

1

シークレットクルーズは危機一髪 書き下ろしSSペーパー グッズ

がーちーまーらー

本品は『シークレットクルーズは危機一髪―』の
コミコミスタジオオリジナル特典ペーパーです。

本編後、
伊吹がヴァルラムと奇祭を見に行くお話です。

がーちーまーらー!

神輿を支える最も太い縦棒の
先頭を任されたいなせな青年は
法被とふんどしのみの逞しい肉体をさらし
誇らしげに声を張り上げています。

まーらー、まーらー、おっきいまーらー!

掛け声に応える他の…

0

蜜を喰らう獣たち 小説

宮緒葵  笠井あゆみ 

根本はいつもの宮緒ー犬作品なのだが、変化球が面白い!

とにかく、表紙がかっこいい!
しかし実は、主人公(受)は表紙前面の二人ではなく
隙間にチョロッと見える少年。

Night headを思い浮かべるような世界観。
要塞のような孤島に基地を持つ、超能力者の秘密組織があり、
そこに超能力を使ってミッションをこなす男達「闘犬」「猟犬」と、
能力を使う為に雑音(疲労)の溜まる心身を
セックスで癒す「蜜花」がいる。

この闘犬、猟犬、蜜花…

10

蜜を喰らう獣たち 小説

宮緒葵  笠井あゆみ 

攻め二人を手玉に取る天然かわいい子の成長が見所

最初カバー絵を見たとき金髪と黒髪どっちがどっち?と思ってよく見たらその二人の間にもう一人いました、で3Pです。

やっと好みの3人恋愛の作品に出会えました。
出会いからまとまるまでの年月が長い。
幼い頃出会って、一人は兄のように真綿で包むような愛情を示し、もう一人は子供の好きな子いじめみたいにからかいながらも遠くから見守り愛し続けたという二人です。
カバー絵がなければ前者と結ばれてハピエ…

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