宮緒葵さんのレビュー一覧

地獄の果てまで追いかける 小説

宮緒葵  葛西リカコ 

繋ぎ止められるのは自分だけ

犬じゃない宮緒先生作品が読みたいなっと思って選んだ本作。
「でも女装攻めか〜どうだろう……」と思っていましたが、なよなよしてない、妖艶な迫力美人だったこともあって割と平気でした。
というよりもむしろ「上半身は迫力美人なのに、下半身は凶悪なほど男」という攻めにガンガン突かれて啼かされる王子様系受け、という構図に萌えた。
舌なめずりしながら受けを食らう攻めが大変よかったです。

ホラー調なと…

3

堕つればもろとも 小説

宮緒葵  亜樹良のりかず 

それは邪道だと思う

成り上がり者が、決して手の届かない存在を求めるお話。
手を触れることさえおこがましい尊い存在を、それでも「どうせ嫌われてるのなら……」と攻めが貶めて汚す(無理矢理ヤッちゃう)ところが最大の萌えどころ。
身分差設定が存分に生かされてます。
なので、二人は気持ちの上ですれ違い続けて、逃げようとした受けが攻めを殺してしまうところまではパーフェクトだったと思うのです。
「姫(受け)は自分を殺そうと…

2

愛犬志願 小説

宮緒葵  兼守美行 

犬執事

受けが飼ってる子犬の犬神が可愛い。
しゃべれない・人化できない最弱な犬神なので、もはやただの賢い子犬ですが、それがもうひたすらに可愛い。
可愛くて常識人(常識犬?)な子なのです。
「この子が強くなって攻めになるの?!」って期待をしてしまったくらいでした(笑)

本物の攻めは、非常識な犬神(禍神)の方で。
非常識で鬱陶しくて、でも有能で家事も完璧なあたり、押しかけ執事という感じがした。

2

渇命 小説

宮緒葵  梨とりこ 

バッドエンド回避をめざして

ここのレビューが恐ろしいので、どんな凄い内容かと恐怖と不安に怯えつつ、しかし恐いもの見たさで買いましたが。

うーん、別に……普通……

いや、いい意味でヤンデレ全開だなとは思いましたが、突出してサイコな内容だとは感じなかった。
というのも、本作の攻め(ヤンデレ属性)が求めているのは「受けの監禁」であることが最初からわかっているので、「何をされるのかわからない恐怖」「どこまで堕ちていくの…

13

渇仰 小説

宮緒葵  梨とりこ 

喉から手が出るほどに、渇いている

ヤンデレ好きとしては一度読まねばなるまいと思いつつ、それでも賛否両論のレビューにビビって手を出しかねていた本作。
「よし!ヤンデレ読むぞ!」という気分になった一瞬を狙って読みました。
その結果……

よかった。
大変、よかったです。読んでよかった!
そして、ビビって読んだけれど全然狂気の宴ではありませんでした。
前情報なしで読むとびっくりするかもしれないけれど、ヤンデレ枠として読めば…

4

鬼はここに居る 小説

宮緒葵  周防佑未 

鬼はどこでもいる

宮緒さんの小説を読むのは1年ぶりですが、最近作風が変わった気がしました。
語りべが相手の描写を語るところで相手をベタ誉めすぎ?(今回も攻めのことを天女と描写していた)攻めがそれほど美しいか描写したいのはわかるが、何回もかかれるとちょっとしつこいような・・・?前回も「泥船」や「沼底」でそういう描写が多く、しつこいという印象で。あまり物語があまり頭に入ってきませんでした。
ストーリーは面白かったで…

3

祝福された吸血鬼 小説

宮緒葵  Ciel 

一際際立つ人間の醜さ

吸血鬼もの、初挑戦でした。
何度か気になってはいたジャンルだったのですが、特に縁もなく。
今回、表紙イラストに心奪われタイトルが気になり購入。

読む時は注意してください!!
何度か、ふふっと笑ってしまうシーンが来るので、周りに人がいない状況で読む事をオススメします。
なのに、コメディ要素だけじゃなく、切なかったり焦れったかったり。
この1冊にはたくさんの素敵要素が詰まってました。

4

地獄の果てまで追いかける 小説

宮緒葵  葛西リカコ 

残念ながら

ついていけませんでした。
設定、展開、気持ちの推移。全てにおいて「ええ~、いくらなんでもあり得なくない?どうなの?」という思いが消えず(ホラー部分以外で)。レビューを読んだ限りでは途中から面白くなっていくイメージだったので、何とかもう少し、もう少し、と読み進めました。それが3/5ぐらいまで続いたでしょうかね。
皆さんおっしゃっている「怖い」展開に入ってから、やっと普通に読めるようになりました。…

3

ぱんつを穿きたい3日間 小説

宮緒葵  梨とりこ  青山十三  黒岩チハヤ  雪路凹子 

こちらも濃いです。

『渇仰』『渇命』と読み、こちらを読みました。
順番的にはその2作の間のようですが、渇命で「うひぁあ…」となった後だったので、今作のアホらしさで少し浮上できました。

アホらしい…とはいえ、達幸の「あーちゃん」熱は変わりません。
やりまくりで、明良のお尻の頑丈さに感心してしまいます。
精液を腹にためたまま・繋がったままでの排尿シーンがありますが、尿だけ?腹は下さないのか!?…と思ったり。

3

祝福された吸血鬼 小説

宮緒葵  Ciel 

コミカルなのにせつないとは……上手い!

あ、眩しい!イラストも文章も。
それなのに、いつものように「ぶっ○け」ちゃうんですね。
その部分は、いつもいきなり文章がお下品になる。
そういう宮緒さんが大好きです。

ほぼ時期を同じくして刊行された「桜吹雪は月に舞う」が、黒髪・しっとり系だったせいか、こちらの「ザ洋物」は筆が踊っているような書きっぷり。書いている最中は当然のごとく色々ご苦労もあるのでしょうが、とっても楽しそうです。

4
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