夕映月子さんのレビュー一覧

ハイスペックな彼の矜持と恋 小説

夕映月子  香咲 

攻めも受けもスパダリ!

元々バリタチだった槙がかわいいネコたちの前でタチであろうとして疲れてしまい、そこでタチとしての自分に違和感を持ち性趣向を変えてみようと思い立つ。

槙の攻めてとしてのプライドが邪魔をして三隅に惹かれていくのを受け入れられない葛藤が素晴らしい。
相手の三隅もそんな槙の複雑な感情に配慮して強く攻めことはせずに槙が三隅を受け入れるのを待っているのがまさにスパダリ。
槙も三隅が好きという感情を受け…

4

バズる男と営業の彼 小説

夕映月子  小椋ムク 

ネットとリアルの狭間で

夕映さん、初めての『電子専門』です。
最初に書くのもなんですが、ストーリーとは直接関係ないけど、電子書籍に対する夕映さんの感じ方が書かれているあとがきが面白かったんですよ。結構昔からBLを読んでいる身としてはちょっと感慨深いものがありました。

主人公の但野は印刷会社で働くクローゼットゲイ。
簡単に体の関係を持つことに拒否感が強くて、小奇麗な見た目から何度かお誘いがありつつも全くの未経験。…

2

バズる男と営業の彼 小説

夕映月子  小椋ムク 

注:リア充・ノンケ感、かなり強めな攻めです。

作者さま買いです。
仕事で疲れ果て先方からの返事待ちのタイミングで
何かビタミン的なものを摂取したいと、それは私の場合BL本なので、
電子専門・新刊として発売されたこちらを購入。
ちょっと高い気がきましたが、大好きな夕映さんのお話、
これは紙では売ってないんだなという思いが後押し。
読みたい時にすぐ買えていいですよね、電子。

さて内容ですが。うーーーん…?
と思わないこともなか…

9

バズる男と営業の彼 小説

夕映月子  小椋ムク 

SNSでしか本当の気持ちを晒せない、そんな受けは良かったけど……

電子書籍専売の単行本で7話からなる長編で177Pあります。

あとがきで「内容も文章も電子書籍向きにしてみた」ということで、LGBTもOKな恋愛系SNSで2万人のフォロアーがいるクローゼットゲイの但野(受け)が主人公です。
彼視点でお話が進みます。

ゲイだけどあくまで普通に恋をして1対1の誠実な付き合いをしたいと思っている但野。
だけどゲイ専用アプリは露骨で即ヤリのようなものばかりだ…

12

お兄ちゃんはお嫁さま! 小説

夕映月子  みずかねりょう 

金持ち喧嘩せず

ド田舎にセレブが移住体験にやってきて、お世話係に任命された15歳年下の10代の男の子と結ばれて結婚さながら本当に永住しちゃうまでのお話です。

セリフの掛け合い多め、モノローグは田舎解説情報の比重高めですが、さらさらーっと流れるように読めます。大きな起伏はないです。恋愛的な意味でも。
「まあ、くっつくんだろうな」からの「ああ、くっついた」って感じです。

ただ、なだらかだっていいじゃない…

0

ハイスペックな彼の矜持と恋 小説

夕映月子  香咲 

矜持、って男らしさへの縛り?もっと自由になろうよ

いや〜萌えました。
(私の年のせいか)やっぱり学生BLよりも、少しでも年上のリーマン設定に萌えますね。
設定は、今までタチとして可愛い系の男性を抱いてきた槙(マキ)が、「受けになりたい」という自身の心の奥底からの欲求を無視できず、遂により強いタチに抱かれる選択をする…
という、攻めから受けへの転化ものです。
視点は、今まではタチ、これからはネコ志願の槙なので、色々精神的な葛藤の描写が多く続…

2

好き好き大好き、全部欲しい 小説

夕映月子  エヌオカヨチ 

初恋同士みたいな甘々若々リバーシブル

わーい、リバだ〜!
リバ小説って非常に少ないので、ありがたやです。
読んでみた感想は、一言。「可愛らしい〜。」です。
正直、正直…
私の好み、読んでみたいテイストよりも幼すぎる感があったし、ノンケだった由利が、なぜ性愛込みで好文を好きになっていったかの過程がよくわからないし、そこの説得力も足りなかったと思う。
ただ、由利がノーテンキのバカだから、で好文は無理やり納得してたし、かなり先まで…

4

好き好き大好き、全部欲しい 小説

夕映月子  エヌオカヨチ 

リバはとても良かった

リバップルということで首を長〜くして電子化を待ってました。

すごく可愛い二人だったし、愛いっぱいでご馳走だったし、何しろリバがこれ以上ないほど理想的なリバだったので、手放しで神!としたいところだけど、残念ながら一人称の独特のテンションがダメで萌萌どまりです。

確かに一人称のおかげで感情がストレートに伝わってくるし、特にリバに至るまでの思考回路が手に取るようにわかるので、その点はとても良…

5

運命の転機は三十歳でした。 小説

夕映月子  サマミヤアカザ 

12年越しのフラグ回収へ

BLといっても、ノンケ、ゲイ、バイ、受、攻、進行視点の様々な組み合わせで作品の雰囲気はずいぶん変わってくるものですよね。(細かく分ければ数十通りになるはず。)
その中でも個人的にノンケ受視点はかなり好きな部類。
培ってきた自分の常識ラインを外れて男同士の恋愛に踏み込んでいく過程・心理描写がたまりません。

今回の主人公はノンケ受に加えてこれまた好物の強気美人受。あらすじの「美人ジャイアン」…

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運命の転機は三十歳でした。 小説

夕映月子  サマミヤアカザ 

いまひとつ乗り切れなかった……。

「三十路に突入した男の微妙な心理と恋愛模様」と「強引にエッチを迫る受け」という二つの題材を書きたかったとのことですが、どちらか一つに絞ったほうが良かったのでは?と思いました。

「三十路に突入した男の微妙な心理と恋愛模様」は、30にもなって幼稚さが残る受けの「結婚しない男の言い訳」みたいなものがずらずら書かれていて、なら別に結婚しなくてもいいんでは?とも思うんだけど、一人で老後ずっといるのは嫌…

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