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40/63(合計:629件)
SHOOWA
雀影
ネタバレ
表題作がしっとりで、ギャグ、切ない、ギャグ、表題作の続きという短編の「闇鍋」本。 シリアスからシュールギャグまで振幅が大きいのはSHOOWAさんの芸風だから、それはそれで充分満足なんですが、、、 最後の「逃げ水」、 表題作のその後のお話なんですが、 実にしんみりとする、いいお話ではあるんですが、 どうせなら、もうちょっとじっくりと読ませて欲しかったかなぁ、と、 設定そのものが、死を…
葡萄瓜
通読して心に遺るものがある作品ではあるものの、 さてそれを言語化しようとするとかなり悩んでしまう 一冊です。 乱暴に一括りで感想を言うならば、各話の主人公が 同時に狂言回しでもある訳なんですよね。 いっそ会話が無い展開だったら恋模様がより一層 くっきり浮かび上がったかも知れない。 言葉が介在する事によって何かを隠そうとする様な 作用が働いているのでは、と思えます。 森へとつながる…
yoshiaki
や・・・正しくは「昭和の日」、かな?(;・∀・) ◆あらすじ(「月影」「逃げ水」のみ)◆ 時は大正、とある地方の歓楽街で、一人の女郎が捨て子を拾うところから、物語は始まります。 清人と名付けられ、遊郭で育てられたその子(表紙右)は、遊女たちの診察に訪れる医師(「先生」 表紙左)になつき、自らも医者になることを夢見ますが、学校に行くことは叶わず、年頃になると男娼として店に出されます。 …
スズキ27
私が今までに見聞きしてきた世界を遥かに超える質量の物語が詰まった、驚愕の1冊でした。とても全ては拾いきれず、それでもまだまだ広がっていきそうな世界観に、ワクワクが止まりません。 ◆『月影』 廓の前に捨てられていた清人。姉様方に愛され、近所の子らに苛められ、おかみと旦那に商品として育てられ、先輩男娼や客に教えられ、『先生』に見守られ生きてきた17年間。後々まで清人の拠り所となる『先生』と…
cryst
ご本人、闇鍋本とおっしゃってますが、いやいやいやいや。神以上の評価をつけたいくらいの傑作です。 どれもかなわぬ恋がテーマだったのではないのでしょうか。まさしくタイトル通り、決して手に入らない月影のように。 読み終えた後、無性にベートーベンが聴きたくなりました。 手に入らないからこそ焦がれる。そこに生まれる迷いや戸惑いや焦燥、揺れ動く葛藤が照れ隠しのようなぶっきらぼうな線で恥じらいなが…
弥夜
待ってました~! 切ないシリアスな作品と、SHOOWAさん特有のギャグ作品の 読み切りがミックスされた1冊となってます。 私はSHOOWAさんの切ない系の作品が好みなので、 「月影」「罪隠し」「逃げ水」には大満足です(笑) 「月影」の続きが「逃げ水」となっています。 田舎の郭の前で赤ん坊の時に捨てられた清人は14歳になり客を取らされ、 16歳で身請けされ東京へと渡る為、初恋の相手…
ココナッツ
SHOOWAさんの作品は作家買いです。 表紙が色鮮やかなことの多いSHOOWAさんですが、今回は大人しめで手にとりやすいですね。 5編収録です。 表題作の『月影』は切ない! 廓のお話ですが、うひー、わたしヘタレなのでこういう悲恋は苦手なのです。 時々、SHOOWAさんはこの手の描かれますが、ジーンと心に染みますが悲しくなってしまうー。 『ホモ連戦隊〜』は、異星物組織なのに有限会…
ぷー太郎
表題作だけ読めば絶対神‼︎ いろんな愛の形を知って 成長していく清人の半生には 感動してしまいます。 表題作を丸々1冊だったら、 とても重く、BLに留まらない 感じですが、残りの短編がSHOOWAさん ぽかったです(^^) いい感じで抜けていて、意味がわからず、 アホだけど、何処か切ない感じです。 でも、やっぱり1つ1つの話が 短すぎるから、ちょっと物足りない感が…
キリヱ
SHOOWAさんは本当に自分にとっては不思議な作家さんで、好きな作家さんではあるのですが、ギャグが全く駄目なんです。でも、シリアスは本当大好き。 話題の「イベリコ」は駄目でしたが、「向日性の扉」は大好き……という感じです。 今回はシリアスで、しかもずっと読みたくて仕方なかった遊郭物!!! 期待し過ぎて、前日に本屋に駆け込んだりました。※勿論、なかったです。あああ。 で、やっとこ入手しま…
KONOKA
シリアスな作品と、シュールな作品。SHOOWAさんらしさがぎゅっと詰め込まれた1冊。 これをBLという分野でくくってしまうのは勿体ないと思ってしまった。 もっと壮大で、もっと深いものがある。 1冊全体の構成にも震えてしまった。このことについては読んでから皆さんに驚いてほしいので詳しくは書きません。 以下各話ごとの感想です。 『月影』 表題作。 好きな男を想いながら、好きでもない男…