テクノサマタさんのレビュー一覧

黄金のひとふれ 小説

中庭みかな  テクノサマタ 

暗いシンデレラストーリー

あらすじ:
ダイニングレストランでバイトする千晶(受け)は、オーナーの神野(攻め)に気に入られ度々会うように。
自分を卑下しがちな千晶だが、神野に優しくされることで少しずつ変わっていき…

トラウマ持ちの受けがスーパー攻め様に愛され幸せになるという展開ですが、
実は攻めは攻めで孤独を抱えており、受けの無垢な言動に救われていた…という内容。
受けのトラウマ内容やその処理の仕方が中途半端な…

9

あめの帰るところ 小説

朝丘戻  テクノサマタ 

詩的

んー…、評価がとても難しい一冊です。
記憶喪失。純愛。先生と教え子。
そういった作品は大好きです。後半で、先生が千歳との別れを決意するシーンは胸が痛かった。ラブラブな二人の別離、そして再会する展開は本当に感動的です。千歳が記憶を取り戻せなくてもまた先生を好きになり、京都まで追いかけたのにはホッとしました。
が、『夜明けの嘘と〜』を読んだ時にも感じた朝岡さんの表現の仕方にどうも馴染めず…。

4

いちご牛乳純情奇譚 小説

さとむら緑  テクノサマタ 

いちご牛乳好きな吸血鬼

人の血を吸ったことのない善良な吸血鬼のアキ(受け)は、悪い吸血鬼だと間違われ妖怪狩りに襲われる。そこを助けてくれたのは町医者である伊勢彦(攻め)だった。怪我をして危なっかしいアキを治療してくれ、その後も何かと面倒を見てくれる伊勢彦にどんどん惹かれていくアキだったが、人間と吸血鬼の寿命の違いから深入りすることはできなくて…。


町医者×吸血鬼の、ほのぼのファンタジーBLです。
受けが吸血鬼…

5

いちご牛乳純情奇譚 小説

さとむら緑  テクノサマタ 

人間×吸血鬼のほのぼのファンタジー

いちご牛乳を栄養源とする人畜無害の吸血鬼・アキ(受け)。
ある日、「薬売り」と呼ばれる妖怪退治屋に追われているところを近所の町医者・伊勢彦(攻め)に助けられ、それ以来彼とご近所付き合いを始め…
そんなほのぼのファンタジーです。

人の血を吸わず、代わりにいちご牛乳で栄養をとっているアキ。
いちご牛乳というところがアキのキャラに合っているし、タンパク質や鉄分豊富な牛乳はもトマトジュースや赤…

7

Fly me to the moon 小説

雪代鞠絵  テクノサマタ 

甘いです

大好きな気持ちを喩えた『あんまんみたい…』

ほっこりあたたかな気持ちになりました。

1

いちご牛乳純情奇譚 小説

さとむら緑  テクノサマタ 

主人公が可愛い

人間の血を吸ったことのない、いちご牛乳大好きな年齢150歳オーバーの吸血鬼が主人公。妖怪仲間と占いをして生計を立てていて人畜無害。でも過去には見かけが変わらないことから迫害されていて、ちょっぴり臆病で人間と関わる事を恐れている。
そんな彼が偶然大家さんである医院の攻に助けられ、人間の友達ができたと嬉しがるのが可愛い。そして攻を想って身を引こうとしたり健気。
物語の強弱の付け方が良くてクライマッ…

3

あめの帰るところ 小説

朝丘戻  テクノサマタ 

あめの帰りを待つ男のお話。

もっと自分がぴゅあ〜だった頃に読みたかったなぁと思いました。こんなに相手が好きで好きで、その人だけがこの世の全てみたくなっちゃうような恋って本当にあるのかな〜、とか、そんな人に出会ってみたいわぁ、なんてまだ夢を見ていられた頃にでも。

…といいつつ、それから随分年月が経ってしまったけれど、このお話にいつのまにか入り込んで最後まで楽しめてしまった自分に、まだそんなオトメな部分があったのかと少し引…

3

あめの帰るところ 小説

朝丘戻  テクノサマタ 

好きで好きであふれだす涙

ふわふわした独特の空気感があるお話でした。

あめちゃんのことが大好きで大好きで仕方がない先生。
その執着は普通で考えたらちょっと怖いのですが、天然な能登先生だからかまったく嫌な感じがしません。

あめちゃんも素直で優しくて、照れてすぐ赤くなっちゃうところなんか本当に可愛らしいです。
この二人はずーっとこんな感じにお互いを思いあっていくんだろうなと思っていました。

それなのに、あ…

5

あめの帰るところ 小説

朝丘戻  テクノサマタ 

安心安全な予定調和好きな人は要注意

記憶喪失ネタって、全ての作家さんに一度は書いてもらいたいなと思うくらい好き。
一歩間違えると凄まじく陳腐な展開になりがちなので、それをどう料理するのかなってワクワクしながら読むのが楽しみのひとつです。

今回は朝丘さんですが、泣きすぎて目が腫れました。
塾講師×生徒という、大好物な年の差もの。
前半の『先生へ』は、あめちゃんがあめちゃんであれた章。
そこには、これでもか、これでもか、と…

5

Fly me to the moon 小説

雪代鞠絵  テクノサマタ 

こぎつねくんとお月さま

読み終った後、思わず「あ~」と感嘆の溜め息。
久々に読んでいて、凄く凄く幸せな気分に浸れる作品でした。

お話自体は、本当に王道中の王道です。可哀想な受けを包容力があって仕事も出来る攻めが可愛がるっていう。
特に奇をてらっていないし、大きな事件や横槍が入る訳でもない。
でも、その非常にシンプルに、且つ密度高く丁寧に作られたこの作品は、まるで昔からつづく老舗のお菓子のよう。
ふわっと柔ら…

4
PAGE TOP