マミィ。
まさに求めていた設定を余すことなく詰め込まれたファンタジー要素たっぷりの作品でした。
〝生贄〟として吸血鬼の元に捧げられた受けの真っ白な心に徐々に惹かれていく攻め(紳士系攻めだと尚良い)的な展開のBLは無いものか…と探し続けてようやく辿り着きました。
どうにも〝吸血鬼〟という設定に焦点を向けるとギャグ要素の強い作品になってしまうことが多くて、もっとダークな雰囲気の作品はないのかなぁと思っていた…
※本編に関するネタバレを含みます。
未読の方は閲覧にご注意下さい。
毎晩、レオンに体のある部分を「点検」されるのが日課になりつつある月羽。
そのある部分とは、背中。
クドルクには飛ぶための羽がありますが、クドルクになりたての月羽にはまだ羽が生えておらず、毎日レオンに背中を点検されているというわけです。
寝巻をめくられ、丸裸にされた状態で背中を愛撫され、否応なく反応してしまう…
中華と中欧/東欧が同居したような世界を舞台とした吸血鬼モノ。
スラブの吸血鬼が「クドラク」と呼ばれていることに因んでか、本書での吸血鬼は「クドルク」と呼ばれています。
※結末までネタバレしていますので、未読の方は閲覧にご注意下さい。
あらすじ:
歓楽街・九天楼の娼館で働く男娼・月羽(受け)。
吸血鬼の王・レオン(攻め)に生贄として差し出されるが、レオンは月羽を彼の花嫁とし…
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