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2/3(合計:27件)
長野まゆみ
甘食
ネタバレ
高校生の主人公・桜蔵は男同士の逢瀬に使われる宿を営んでいる家の息子で、自身も死者や妖の雄を呼び寄せ毎度体を奪われてしまうという体質。 純日本風の旅館の淫靡な雰囲気や、大好きなホラー要素も満載だったけどいまいち乗りきれなかったのは、ちょくちょく出てくる桜蔵の彼女の存在。ノンケなのに父やその友人から「お前の本質は女だ」と事あるごとに言われて可哀想でした。あと妖に犯されても記憶も感触も残っておらず…
ももよたん
今まで読んだ長野作品の中では1番内容が頭にスーッと入ってきた物語だったように思います。 わかりにくい比喩や表現がなくとてもわかりやすいです。 主人公の鳥貝が大学入学にあたり学生寮に入ろうとするのですが、そこの住人たちが曲者揃いで何かと鳥貝にちょっかいを出して来るんですね。 中でも百合子(という名字の青年です)は、初対面の印象が悪く、何かにつけイジワルをしかけてきます。 鳥貝は実は養…
『白昼堂々』の続編。 凛一は高校二年生となり、享介は京都の大学に進学してアメフトを続けています。 遠く離れても時々電話をしたり、叔父の千尋宅へ行ったりする時に会うという付き合いを続けています。 時代が1970年代なのでもちろん携帯などなくて、家電のみ。 留守電も無いので、電話しても居なかったなどのすれ違いがよく起こり、それがもどかしいけど風情がありますね。 高校で写真部に入部した凛一…
長野まゆみ作品は何作か読みましたが、ファンタジー要素が無かった物は初めてでした。 主人公は女装しなくても従姉と間違えられるような容姿を持つ凛一です。←この辺り、ファンタジーと言えばファンタジーなんですけどね。 従姉の省子の代わりに出かけた先で、省子の彼氏(?元カレ?ただの男友達?なのかが曖昧で正確な関係は分かりませんでした)享介と出会い恋をします。 享介はノンケですが、凛一の気持…
長野まゆみ先生の作品は「猫道楽」を始めとし何冊か読みましたが、本作の解釈は中でも難しいなと感じました。 男同士が忍び逢う宿の息子桜蔵が主人公で、桜蔵は人でないものを惹き寄せるチカラがあり、その人ならざるものにいつのまにか裸にされ…という和風ファンタジーなお話です。 明らかにあやかしとの交わりはあるのですが、詳細には描写されていません。あくまでフンワリ。 あやかしに口付けられ、意識が遠のき…
非BLの匂い系小説を読みたくて、こちらを手に取りました。 作者さんの作品は初読み。 それほど読書家ではない上、たまに読む小説も現代物の作品が多いのでこの作品の文体や単語に馴染みの無いものが多く、たまに辞書を使ったりしながら読みました。 猫飼亭という屋号を持つ屋敷に住む兄弟たちと、そこへ誘われる男たちとのオムニバス。 匂い系というのが憚られる程度にはガッツリとした絡みがあります。 しか…
bowm400
長野まゆみさんらしくない妖しい一篇。 和製ホラーが好きな方にもお勧めしたいです、独特の湿り気のある雰囲気でいつものキラキラした世界観は控えめ。 好きな方には物足りないかもしれませんが、より心理描写に重点を置いた作品になっていると思います。 短編集のような内容で様々な登場人物が訪れては消えてゆくストーリー作りなのでラストまで飽きずに読みきれます、初めて長野作品を読むような方でも抵抗無く読め…
ひおな
非BLと分類されていますが、これを普通の読書好きにおすすめするのはかなり抵抗がありますね。 シリーズ1作目。 キャラクターに入り込んでいく上ではまとめてせめて2作目までは一気読みしてほしいとkろです。 最近改めて読み返して思いましたが、QBって本当にThe陽キャって感じですよね。スクールカースト最上位。初読のころはそんなこと全然感じたことなかったな
もふりたい
図書館で偶然見つけて、武蔵野、とかあやかし、などのワードに惹かれて借りて以来、この世界観にすっかりはまってしまい、日本家屋に憧れて引っ越すことまでしてしまった。BL とか、男同士ということが全然わかってなくて、それでもこの話が男女の恋愛だったら、ここまで素晴らしい作品にならなかったと思います。 主人公の桜蔵をはじめ、父の柾(血が繋がってない)、その他の男たちや女性の登場人物、全てがもう、魅力的で…
祈織
図書館でも読めるBL小説集の中で紹介されて綺麗そうだなと思い買いました。本当に人前で堂々と読めるそんな表紙なのに、中身は大変なことになっていました… 最初のストーリーでは、猫シッターのバイトに始まり、どこがBLなんだろうか、匂わせる程度で終わるのかな?などと考えていたのですが、バイトの契約と称して突然のキスにバイト中はがっつりと体を重ねていたので読んでるこちらはニヤけてしまい、それを誰かに見られ…