青石ももこさんのレビュー一覧

ステノグラフィカ 小説

一穂ミチ  青石ももこ 

言葉とは

文字で書き起こした言葉と人間が実際に口にする言葉
同じなようで全然違う
同じなのは一度発したら取り返しがつかないということ
それを序盤に伏線として織り交ぜておいて、それをそのあと大事な場面で回収させる…
天才すぎませんか…?????
書き起こした言葉は裏にどんな意味があったとしてもそのまま受け取られる他ないけど、人間が発した言葉は時として裏返ったりねじまがったりして相手の心に届く
あー…

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off you go 小説

一穂ミチ  青石ももこ 

キャラづくりが圧巻

まるで、本当にその人たちがいるかのような質感でこちらに伝わってきます
これ、すごすぎません??
癖、表情、言葉遣い、心の動かし方…
何をとってもしっかりこのキャラはこうするだろうなというのが土台にしっかりあって、本当に生きているみたいに感じられます
それがまたさらに感情移入を深めてくれて読む手が止まりません
前作と今作どちらも、私の中では「過去」がテーマかなと思っています
isinyo…

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is in you 小説

一穂ミチ  青石ももこ 

昔の男の使い方が上手すぎる

こんな絶品小説を前になんてレビューしたらいいか言葉が見つかりません
この作品には「昔の男」と言える立場の男が二人います
受けを取り合うという言葉では簡単に片付けられないこの三人の関係性がとても素晴らしい
この二人、どちらも「昔の男」なんです
高校の時にあまりにも好きすぎて拒絶してしまった弓削と、後腐れない大人の関係でいたはずの佐伯
どちらも昔の男なんです…
うまい…うますぎる
とくに…

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ペーパー・バック(2) 小説

一穂ミチ  青石ももこ 

まだまだ続きが読みたいシリーズ

一束と圭輔、良時と密と十和子、西口と碧、冬梧と望の各カプのページ割合は1巻同様かな。相変わらず西口と碧パートはとても平和で、間に挟まれる清涼剤のよう。一束と圭輔も転勤による遠恋展開はまだ先のようで平和だった。

一束と密が再会し、良時に二人の過去を勘付かれたようだったけど、密と良時の関係に影響はなさそう。一方、一束の方は12時間もかけて圭輔のもとに飛んで行く。この二組のカップルの両極端な感じが…

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ペーパー・バック(1) 小説

一穂ミチ  青石ももこ 

各作品の補完と萌えの補給

シリーズ四作分の前日譚・後日談や作中エピソードの別視点バージョンなど。悪友三人組周りのお話多めで、冬梧と望はほぼ出てこず。他にサブキャラの秘密や気になっていたアイテムの行方が分かってスッキリできたりも。
各作品の補完と萌えの補給ができるおまけ本のような一冊だった。

一束と圭輔は、その後が一番気になるカップル。圭輔は仕事柄転勤は避けられず、そろそろ次の場所に移る日が近付いてるが、一束は香港を…

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アンフォーゲタブル 小説

一穂ミチ  青石ももこ 

運命について考えたくなる

突拍子もない出会いから、あそこまで大きな出来事に発展し、かつ切ない経緯を辿ることになるとは。十七年を経て再会後、やっと二人が自由になり、初めて真っ直ぐ向き合える状態になれた結末に泣いた。

シリーズ作品で、時系列でいえば前三作のずっと前のお話(他を読んでなくても問題ないと思う)。新聞記者の冬梧と製薬会社勤務の望。一見、ただの偶然で交流が始まった二人に見えたが、二人だけでなく、関係する多くの人の…

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ステノグラフィカ 小説

一穂ミチ  青石ももこ 

カップルとしてはとても好き

シリーズ作品だが単体で読んでも問題ないと思う。前作で出番があった西口は、名前がやたらと出てくるモブのような印象だったので。速記者の碧はこの作品で初登場。仕事も性格も興味深いキャラで引き込まれた。

碧は発言だけを見れば浮世離れしているような、独特の雰囲気を持っている印象。その実、料理も裁縫も得意で、地に足のついた生活をしている。落ち着いた振る舞いに説得力を持たせる背景も描写されており、するする…

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off you go 小説

一穂ミチ  青石ももこ 

大人になって一緒にいるためには

シリーズ作品「is in you」から続けて読んだ。あちらでは強烈な当て馬として存在感を示していた佐伯密のお話。こちらだけでも読める作品だが、あの過去があってこその結末な気がするので、両方読むとより楽しめると思う。

両視点で、最初は良時視点から。良時の語りは年齢のせいもあってか、淡々としているように感じる。そして決して思うままに行動したりしない。その慎重さは良時を支えるものでもあると思う。

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is in you 小説

一穂ミチ  青石ももこ 

十三年越しの初恋とすれ違い

すれ違って終わった高校時代と、社会人として再会し、三角関係を経て関係を築き始める二人のお話。一束の設定が興味深く、相手役の圭輔も魅力的で良かった。社会人編は香港の描写が楽しい。当て馬にしては強烈な佐伯のキャラも好きだった。

一束は香港からの帰国子女で、それゆえに疎外感を抱いている。同じ帰国子女の中でもいろいろある、という視点は勉強になった。個人的に一穂さんに驚かされるのは、少ない文字数で人物…

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ペーパー・バック(2) 小説

一穂ミチ  青石ももこ 

佐伯密が大好きになりました

シリーズを通してoff you goがとても好きなのですが、本作を読んで、佐伯密の魅力に圧倒されっぱなしでした。

それぞれの過去のエピソードが、私の頭の中にある人物たちのイメージをきれいに補完して、さらに輪郭をクッキリとしてくれて、あながち自分が抱いていたものと遠くなかったと、安心して読みました。
ほんとに、ほんとによかった。


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密と一束
無…

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