カメイ与五郎太さんのレビュー一覧

にゃんにゃ! コミック

カメイ与五郎太 

主客混然

サテ、この表題作(すこまる王子シリーズ)に
登場する受と攻、実は完全な主役ではありません。
かと言って脇役とも断じ難く…影の主役と言うには
少し控え目の微妙な位置にいます。
その微妙な位置が作品に穏やかな暖かみを与えて
いる感じがしますね。
同時収録作も味わい深い、さらりとしている様で
深みのある一冊です。

1

月に狼 コミック

カメイ与五郎太 

芯のある柔らかさ

この作者さんの作品は凡そネコミミと
同じ種類のファンタジーに分類される
様ですが、若干違います。
この作者さんにとってネコミミやケモノ
ミミと言うのは物語の一部であって
大道具ではないのです。
耳のある理由がきちんとあるからこそ、
切なくて優しい物語が織り成されるの
です。

この本には一篇、人間同士の恋物語
「お医者さんといっしょ」も収録。

1

恋唄 コミック

カメイ与五郎太 

力量発揮

持ち味はファンタジーだけではないと
一冊挙げてきちんと証明している一冊。
ハッピーエンドが苦手な方には縁遠い
一冊かも知れませんが、味わい深い
短編集となりました。

表題作は「恋求のみなも」の補足作品。
『人魚姫』を展開させた物語です。

2

狐の魂呼い(2) コミック

カメイ与五郎太 

愛すべき日常

ファンタジーの中にも日常はあって、
そして喜怒哀楽もある。
狐と人間、天狗と狐。絡み合う二つの
恋模様は揺れながら穏やかな日常を
織り成している。

1

狐の魂呼い コミック

カメイ与五郎太 

ふわり、骨太

狐狸天狗の絡むファンタジーと言う体裁を
とりながら、心情の描き出し方は繊細かつ
骨太。
心の結びつきで何を超えようと試みるのか、
実に味わい深い作品世界が醸し出されて
いる。

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