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17/29(合計:290件)
小林典雅 カズアキ
雀影
昭和初期の私立学校の学生寮を舞台にしたお話。 このごく限られた平和な期間の時代設定が、上品で善良で初心な男の子たちの初恋物語に絶妙に似合っている。 前半は鞍掛視点。 鞍掛自身が初心なので、なかなか周りの思惑や自分の感情に気づかないが、自分の中にある感情が何なのか見極めたら、結構潔い。 後半は領家視点。 こちらは、最初の出会いから一目惚れして、心の中は大嵐で右往左往の乱高下。 でも、心と…
snowblack
昭和初期の寮制旧制高校が舞台の、典雅風青春ストーリー。 『摩利と新吾』が好きだった(=無自覚に腐っていた)思春期の記憶が活性化し うわ〜、旧制高校のドイツ語(スラングですね)だあ!とそれだけでテンションが上がる。 うん、面白かった。 なんと言っても主役2人のキャラクターがすごく好み。 小林作品のキャラはきらいじゃあないけれど、ツボ真ん中ってことがあまりなく そういう意味では今まで読…
vine
とにかく出てくるキャラクターが可愛いです。 特に受けのキャラが甘いお菓子に例えられたりと、ふわふわのイメージで容姿を想像しやすいです。 ドイツ語の多様も作品の雰囲気にあってて面白い。 昭和初期の児童文学を読んでいるような気分が味わえます。 学園モノも時代が変わればまた雰囲気が変わりますね。 こういう学園モノのBLを読んだことがなかったので、とても新鮮に感じました。 シリーズ化し…
久江羽
ネタバレ
大変久しぶりにレビューしたくなりました。 当初表紙を見て、こんな可愛らしい少年たちの話では、典雅さんの面白さが出しにくいのではないかと思ったのですが、そこは問題なかったですね。 しかし、評価がマイナスになった理由がそこにあります。 私としてはもう少し大人な感じのイラストでお願いしたかったなと・・・ 内容に関しては他の方が書かれているので、いつも私が典雅さんに期待している『道徳的』な部分…
てんてん
本品は『若葉の戀』の フェア書店限定特典ペーパーです。 本編後、捷の妹である茜視点で 夏休みのある日が語られています。 茜は兄の捷が大好きです。 今年も夏の間、 兄が友人の草介を連れて帰省し とても楽しい毎日です。 今日は2人が映画に行くというので 一緒に行きたいと言いましたが フロイントシャフト成立の記念だからと 断られてしまいます。 優しい草介なら…
今回は誰とも馴染まないツンな皮肉屋と 朗らかで誰にでも好かれる人気者のお話になります。 受視点で 不仲だった攻様の誤解が解けて両想いになるまでと 攻視点で 出会いから恋人として結ばれるまでを収録。 受様は父親か学生時代を過ごした 全寮制の高校に猛勉強の末に入学します。 その高校は明治中期創立の私学で 帝大合格率が官立のナンバースクールにも 引けを取らない名門校で …
fandesu
今朝早くに届いた典雅さんの新刊。「ちょっとだけ」と思って読み始めたら止められなくなって、本日するはずの仕事が明日に持ち越しに……いや、後悔はしていないっ。 『若葉の戀』と『燃ゆる頬』の二部構成です。いや、これがほぼ同じ話なのに与える印象が違うったらないの。その構成の妙だけで「うふふ」と含み笑いをしちゃうほどでした。 父の思い出話に憧れて、猛勉強の末全寮制の高校に入学した鞍掛捷は同室の領…
あーちゃん2016
こういう「〇〇は見た」系統のお話って定番かもしれないけど、やっぱり面白い~!いつの夏休みなんだろう、2年かな???夏休みに受けさん実家にお泊りに来ていた攻めさんと受けさんの夜中のやりとりを見てしまった、受けさんの妹ちゃん(尋常小学校1年か2年ぐらい)視点のお話です。 夏休みに二人で映画に出かけるというので、一緒に行きたいーとおねだりをする茜ちゃん。「夜中に厠に行けなくなるような怖い映画だよ」と言…
超表紙買い。この光の使い方、大好き!典雅先生、苦手なお話の時もあるのですが、あまりに好みな表紙だったので購入。あまりドタバタはしていないように感じたので、個人的にはセーフでした。「ディアプラスに掲載された本編」130P+書下ろしの「攻めさん視点で本編と一部ラップしているお話」90P+先生のあとがきでした。いやーこれ雑誌掲載分だけだったら、「えーーーここで終わるのー」という気持ちでいっぱいだったと思…
ポッチ
作家買い。 表紙といい、タイトルといい、ちょっとノスタルジーを感じる。という事で、もしかしたらいつもの典雅さんの作風はなりを潜めているのかなとも思いつつ読み始めました。 バンカラ。 ドイツ語混じりの学生用語。 旧制高校。 設定は確かにノルスタジックな雰囲気にあふれていますが、内容は典雅さんらしいコメディ色の強い作品でした。ところどころでぶっこんでくるギャグに、腹筋崩壊しそうに…