黒沢要さんのレビュー一覧

二月病 小説

尾上与一  黒沢要 

純愛、そしてテーマ性

あらすじは割愛させていただきます。

まず軽いネタバレですが、メリーバッドエンドです。そして、ひたすら低いテンションが続きます。
苦手な人は苦手だと思います。

しかし、テーマ性を以て伏線が張られているために分かりやすく、物語が進むにつれ受け攻め双方の愛情がだんだんとかみ合っていくさまが丁寧に描かれています。

細かい設定が曖昧という感想も多いようですが、恋愛モノとして読むには十分な…

3

イエスタデイをかぞえて 小説

綾ちはる  黒沢要 

切ないに留まらず本当に良かった



淡々と落ち着いていて、
ずっと心の中に小雨が降っているような話でした。

非日常的、人が亡くなる話なのだから切なくないわけないと思う中でも、
メールの保護や
伝えていなかった、伝えたかった好きだの言葉には涙。
在り来たりといえば在り来たりだけれどこの選択をした冬至始めこれを書き続けた作者さんは凄いなぁと。

個人的には、武彦も冬至もモテる設定の無いごく普通の大学生であったら…

3

流行りのアレ…?「働くおにいさん日誌(3)」書き下ろしペーパー グッズ

乱丁落丁本ではないですか?

「働くおにいさん日誌3」に乱丁落丁があって、
返本するとお詫びとしてSSペーパーが貰えるらしい…ということを、
この情報登録で知りました~
でも、
自分は別に特にどこも変に感じずに本を読み終えたし、
そもそも発売日から少し遅れて3巻は買ったので、
直してある本を読んだんだろうな~って思ってました。
でも、違ったみたい(^^;)

この間、J庭に行って椹野さんの同人誌を買ったら、

2

銀の眼鏡(表題作 1 梅枝さんが秋なのにこの世の春を謳歌するお話。) グッズ

ペラペラ

です。厚みも中身も。

とにかく薄い。そして安っぽい装丁。

それなりに手間かけて自己負担もして応募した結果がコレか!?とガッカリしました。『全員○○』でここまで裏切られたことないです(自己負担なしのものを含めても断トツで最低だ)。

2編構成で合わせて3CPが出ていますが、梅枝×草太はまだしもあと2CP・特に茨木と甫は好みじゃないんです。

さらに、私は黒沢さんはともかく草間さん…

1

働くおにいさん日誌(2) 小説

椹野道流  黒沢要 

前巻より好きです♪

「お医者さんにガーベラ」「お花屋さんに救急箱」のその後を、
キャラ4人が書いたブログ形式という形でまとめた「働くおにいさん日誌」
これはさらにその続きの2巻になります。

「お医者さん~」「お花屋さん~」はすごく好きだったのですが、
「働くおにいさん日誌」はちょっと物足りなく感じてしまって、
実はもう手放してしまっています(^^;)
なので、
コチラは一応買ってみたものの、同時発売…

4

水の春 コミック

黒沢要 

穏やか

一冊に関連する2つのストーリー入り。
1つは表題のカップル。
もう1つは、メインカップルの親。

タイトルが「水」なので、読後感をそれで表すと
「さざ波」というイメージな感じ。
穏やかだけど、決して波立たないわけではなく。
でも大きな波じゃない。

穏やか~~~な青春ストーリーと言った感じです。

メインカップル四ノ宮くんと春原くんの
春原くんの父上のお話が、もうひとつのス…

2

イエスタデイをかぞえて 小説

綾ちはる  黒沢要 

嫌いって言われる度に、好きだと言われてる気がするんだ

内容はざっくり言ってしまうと、大学生の三島冬至がある日、不慮の事故で死んでしまう。
死後に死神から1つだけ願いを叶える(但し生き返ることは当然ダメ)と言われ、「それなら自分の恋人と恋仲にならないように、二人が出逢った1年前から人生をやり直したい」と願うことからストーリーは始まるが・・・、

冬至がせっかく1年前に戻り、恋人である椿を何とか遠ざけようとするのに、意に反して椿は冬至に「友達になっ…

8

水の春 コミック

黒沢要 

さらら、と揺れて、流れる水のよう。

春原のこと、好きでいさせて。

猫かぶりをしていた澄に、片想いをしていた四ノ宮。
静かにゆっくりとお話が進みます。

表紙の絵の綺麗さについつい惹かれてしまいましたが
作中の人物達もどこか儚げさを感じます。
最初は読んでいく内に、本当の「水」のようにどこか淡々とした
感じがするなぁと思っていました。
でもこれがこの作家さんの持ち味なのでしょうね。
色気のあるシーンはあまり無いけ…

3

水の春 コミック

黒沢要 

一度読んだら好きになる

透明な水に触れているような心地よい空気感のなかにコミカルなところがあったり、キャラクターの強い思いが印象的に描かれていたり、ページをめくるごとにストーリーの楽しさに惹きこまれ好きになっていく作品でした。

表題作の「水の春」で描かれる、澄と吉野はお互いに守る側の人なんだなぁと思いました。澄は大切な家族を、吉野は澄が守りたいものを守る子でした。
吉野が澄に向ける思いは、澄を形作るものすべてを愛…

6

イエスタデイをかぞえて 小説

綾ちはる  黒沢要 

清々しかった

綾ちはるさるのデビュー文庫。
評価が高いのは知っていたのですが、『死』や『別れ』だとか、自身がヘタレなため読めないので避けていました。
でも、今回アワードにノミネートされていましたので、購入してみました。


受けの冬至は現在21歳、文学部の大学生。
ぶっきらぼうで粗暴に見えがちですが、他人を気遣える青年。

攻めの椿は、冬至の恋人。
繊細だが強さも兼ね備えた男。
大学では『経…

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