高村薫さんのレビュー一覧

非BL作品

マークスの山(下) 非BL 小説

高村薫 

ほのかに香る…

上下巻に分かれてないハードカバーを読みましたので、こちらにレビューを。

なんとも言えない読後感です。
長い物語なので途中色々あったはずですが、全てクライマックスに持っていかれてしまいました。
主人公の合田も、同僚も加害者も被害者も誰も幸せじゃない…とってもしんどい結末でした。

いや、水沢にとっては、山の頂で今まで支配されてきた声から解放されて最期を迎えられたことはある意味幸せな事だ…

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非BL作品

照柿(下) 非BL 小説

高村薫 

34歳の雄一郎

迷っています。人生に。「マークスの山」では元気いっぱいに仲間と手柄を取り合ってましたが、今回も捜査のために自分のポケットマネーを何百万も使って賭場に出入りし(現行犯なら即免職)ヤクザの組長泰野さんにめちゃくちゃ気に入られて執着されています。新宿で会った時も手首を掴まれたりポロシャツの襟を撫でられたりなんかエロくて狙われてる感満載でした。その後の3PとかSM発言も完全に性的な目で雄一郎を見ている!と…

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非BL作品

マークスの山(上) 非BL 小説

高村薫 

ハイ、色々見落としてました(笑)

雄一郎&祐介の元義兄弟を大好きになってから、「マークスの山」を読むと色々な事がとても新鮮。2回、3回と何度も読み直して萌えられるのが高村作品。特に合田雄一郎シリーズ。「照柿」も読み直さなきゃ。

57歳の雄一郎を読んだ後、この33歳の(初登場時は30歳!)を読むと若い、可愛い、ギラギラしてるぅーと思いました。関西弁とスニーカー良い!スニーカーは30代くらいで卒業したのかな。駅から署まで…

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非BL作品

レディ・ジョーカー(中) 非BL 小説

高村薫 

萌えが満載だった中巻

萌感想書こうと思って文庫本の元義兄弟関連ページにつけた付箋がいっぱいになってしまった。受験勉強か!(笑)順番にいきます。

雄一郎から祐介へのレアな電話シーン。「昼に人と会って夜は何か美味いものでも食おうか?」と言われ「それより呑みたい」と答える雄一郎。関西弁は出なくなったけど相変わらず甘えた喋り方。祐介と2人きりで飲むウィスキーは最高の味なんでしょう。

次に爽やかなコットンパンツとセー…

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非BL作品

レディ・ジョーカー(上) 非BL 小説

高村薫 

半田刑事と根来記者

LJ萌えがとまらず、合田雄一郎と加納祐介の元義兄弟のことが頭から離れないので、上巻から読み直し(主に2人に関する部分)萌えの感想を書かせていただきます。

まず半田刑事(LJ一味)と雄一郎の関係。半田は完全に雄一郎に魅入られてしまっています。出会った時から「何で俺を見た?」といいがかりをつけ、4年後に街で偶然再会した時も立ち話後、妻との待ち合わせも忘れ雄一郎をストーカーして、教会でバイオリンを…

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非BL作品

我らが少女A 非BL 小説

高村薫 

50代の刑事と判事

合田雄一郎シリーズ最新作です。相方の加納祐介と共に57歳という年齢になった2人。えええー?と思う人もいるかもしれないけどあの2人は奇跡の50代。まだまだカッコいいし可愛いからご安心下さい。雄一郎は現場を離れて警察大学の教授になりました。エリートっぽいなあ。

今作はシリーズ中1番2人が穏やかにイチャイチャするシーンが見られて満足です。祐介が東京に戻り、遠恋終了。しかし祐介は心臓病と初期の癌と2…

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非BL作品

冷血(下) 非BL 小説

高村薫 

40代の雄一郎と祐介

刑事・合田雄一郎シリーズは以下の順番で出版され、時系列順も以下の通りです。

①「マークスの山」
②「照柿」
③「レディ・ジョーカー」
④「太陽を曳く馬」
⑤「冷血」
⑥「我らが少女A」

①〜③までは雄一郎の年齢は30代、④.⑤では40代.、⑥ではなんと57歳!祐介と出会った時はお互い18歳でした。40年愛なんてBLでもなかなかお目にかかれません。このシリーズファンの全腐女子読…

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非BL作品

照柿(上) 非BL 小説

高村薫 

雄一郎は弟キャラ

上下巻読みました。私は「マークスの山」→「レディ・ジョーカー」→「照柿」の順で読んだので「マークスの山」の時のペコさんとか又三郎とか森君が出てきて嬉しかったけどこの巻で彼らとはお別れです。皆時が経てば立場も変わるし、大人になってゆく…雄一郎この巻で既に34歳だけどね。

物語本編は重々しく、それまで普通に生きてきた人々が道を踏み外し堕ちていく様子が生々しく描かれ、怖かったけど読み応えありました…

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非BL作品

レディ・ジョーカー(下) 非BL 小説

高村薫 

検事粘り勝ち(萌)

犯罪小説・警察小説・企業小説(ビール会社・マスコミ)として非常に読み応えあります。それぞれの組織の人物の視点から詳しく深く描かれてるので興味深く、感情移入もしやすく、長編だけど一気読みできる面白さ。大企業の社長って大変だな、なりたくないな、と心から思いました(なれない)。

以上全巻通しての本筋の感想終わり。ここはちるちるなのでここからは自分の妄想も入りつつ腐目線の感想行きます。すごいよこの作…

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非BL作品

レディ・ジョーカー(下) 非BL 小説

高村薫 

終幕と匂いの正体

合田シリーズ第三弾の下巻。
ここまでたどり着くことで、やっと匂い系として堂々とおすすめできる(笑)最後の最後になるが、合田の内側に押し込められ燻っていた加納への感情が、はっきり言語化される。いわば匂いの正体といえるものが表出する。

中巻から続く事件は、収集がつかないほどの広がりを見せ、暗部にもどんどん突っ込んでいく。しかし追い詰められているのは、犯人でなく読者のような錯覚を覚える。人の澱み…

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