くみぽん
ううっ。酷いよ、酷過ぎるよ。
祭りの日。勇気を出して告白したのに。渋川は短かい言葉で拒絶して、マキを避け続ける。
確かに渋川は、自分のマキへの気持ちを自覚していたと思う。そして自分に芽生えたかもしれない性癖に向き合えないでいる、のだと思う。でも酷いじゃないか‼︎
健気にも友達でいようとするマキを無視し続ける渋川。それでいて、クラスメートの葛西がマキに近付くのを疎ましく思っていたり。
それで…
下條水月先生の作品としては、「モブと王子様」(なんつータイトル。)を既読でして。もうタイトルからして出オチ感満載の、極めてオーソドックスな作品だったんですけども。何か、可愛くて。クセになるというか。何度となく読み返してしまう、可愛いらしさのある作品なんです。キャラデザはそのままの2人なので、そんな自分的既視感も相まって、きゅきゅきゅーん♡と、してしまう。
本作はそれよりも長編とあって。しっとりと…
いわゆるアンジャッシュ仕様。読み手側には、分かりきってる勘違いネタなんだけど、
ギリギリ、スレスレの言葉足らずのすれ違いから本人たちの思いもよらない展開をしてしまう。
ええっ⁈ この勘違いにいつ気付くの⁈ そんなハラハラが楽しい♬
目付きが悪いと言われる顔なのに、可愛いものをこよなく愛する市川。
好きが高じて自分で編みぐるみやぬいぐるみを作ってしまうほど。
仲のいいクラスメイトの陣内…