栗城偲さんのレビュー一覧

てのなるほうへ 小説

栗城偲  小椋ムク 

現代版のおとぎ話

いやぁ〜〜〜〜。よかった!
ものすごく好みのお話でした。

最近早い刊行スピードで作者さんの本が出版されていて、なんとか追いかけていますが、あまり好みのにぶち当たってなかったんですが……

これは、ツボでした。小椋ムクさんのイラストもぴったりだし。

のっぺらぼうって、どうなの!!! 

いけました! ほぼ視点が視覚障害者の巽なので、読んでいても周りが見えなくて、不思議な感じでし…

10

てのなるほうへ 小説

栗城偲  小椋ムク 

普遍的な愛の寓話

目の見えない受けと、顔のない攻め。
それぞれ別の意味で視覚的情報のない二人が、それ以外の感覚を頼りに心を通わせていく様がとても感動的な作品です。

江戸時代から生きる妖怪・草枕(攻め)は、顔のないのっぺらぼう。
ある日、意地悪な妖怪に鏡を渡されたことで、自身に顔がないことを知ってしまいます。
そのことで傷つき、周囲に気味悪がられぬよう他者と関わることも避けがちになってしまう彼は、とても真…

20

てのなるほうへ 小説

栗城偲  小椋ムク 

切なくて可愛い

表紙も可愛ければ帯も可愛い。
これは実店舗余裕買い出来そうですね。
Twitterで呟いたことで実現した作品ということですが、ありがとうクロスノベルズさん!すごく良かった!
しかし前半可愛すぎて、『これはいったいどうやって体の関係まで持っていくんだ?』と思ったのも正直な気持ちでした(苦笑

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受けの巽は後天的に14歳で視力を失くし、今はコール…

21

恋人代行、八千円 小説

栗城偲  有紀 

タイトルよりも切なくキュン系

もっと早く読めば良かった、可愛い作品でした!
栗城さんの作品ですとわたしは、『だけど、ここには愛がある』『今日も明日も会いたくて』が好き(両方プラチナさんですねえ)なのですが、共通する世話好き受け、そして『今日も〜』と同系統の年上ヘタレ攻めでひじょうに楽しめました。
やはり個人的にはツン受けよりも頑張り屋の可愛い受けが好きですし、攻めも日常生活に欠陥ありのヘタレのわりに手は速いという美味しく素…

4

悲しみません、明日までは 小説

栗城偲  小嶋ララ子 

さらっと爽やか

このカバーイラスト、小嶋ララ子さんだと思わなかった。
カラー扉も、随分雰囲気違う。
でも、このさらっとした感じが、このお話の、高校生の恋のお話に、とても似合っていた。

町民の半数以上は50代以上、子どもは保育園から中学までずっと1クラスのまま。
要はそんな田舎の町で、隣の家のお兄さん達哉への恋心を隠して暮らしている。
夏休み直前、横浜からやってきた同い年の優吾と知り合うが、優吾は達哉…

1

悲しみません、明日までは 小説

栗城偲  小嶋ララ子 

青春だね

読んでだいぶたつので、印象が薄れつつあるんですが、所々の高校生らしい風景が残っています。自転車二人乗りしたり。

ただ、もっと切ないのかなって思っていたけど、そこまでではありませんでした。

1

悲しみません、明日までは 小説

栗城偲  小嶋ララ子 

悩み多き高校生

とまどいと、疾走と、ためらいと苦さが混じった高校生の青春記です。
受けがゲイで悩むのですが、自分のセクシャリティに対して悩みだけではなくブレない部分があって、それがとても良かった。
男として男が好きだから、女の子になりたいと思えればどんなに楽かと。でもやはり、女の子になりたいわけではない、という部分はブレない。
男女の恋愛にも悩みが多いのに、受けクンは高校生で軽いとは言えない課題を、狭くて濃…

2

俺がうさぎでうさぎが俺で 小説

栗城偲  三池ろむこ 

口絵がっ!

口絵がっ可愛すぎる。ウサギのしっぽギュッてしてるの可愛い。
三池ろむこ先生のイラストが可愛すぎるだな。

八尋と母親が仲良しでなんか良いな。
八尋が母親のことをお母様と言ったりママンと言ったりするのも好き。
時々、丁寧語になる八尋のキャラが良いです。

八尋が神社で助けたウサギの名前が因幡さんになりました。
なぜ、因幡さん?

頭を撫でるとスリスリしてくると書いてあるけど、ウサ…

3

悲しみません、明日までは 小説

栗城偲  小嶋ララ子 

瑞々しさ溢れる青春ドラマ

あらすじ:
田舎町の高校生・要(受け)は、隣家の13歳上の幼なじみ「たつ兄ちゃん」のことが好き。
ある日、横浜から来たという同級生・優吾(攻め)と知り合う。
彼の母親は「たつ兄ちゃん」の結婚相手で…。

小さな田舎町を舞台に、高校生男子の等身大の恋を描いた青春物語。
受けも攻めもそれぞれに未熟なところがあり、ときに相手を傷つけることもあれど、次の日には何事もなかったかのようにつるんでい…

9

上下の沙汰もネコ次第 小説

栗城偲  陵クミコ 

上下決定戦の行方

ケモミミに惹かれて、手に取りました。5年の付き合いになる同級生カップルの、ネコ(抱かれる=下になる)争奪戦を通して相手への想いを再確認して愛情が深まる、そんなお話でした。

受けになる累は、今日も攻めになる映次に組み敷かれています。でも、累は自分がネコをやるのは納得いかなくて。そこからいつものように喧嘩になり、何気ない一言で映次を傷つけてしまいます。そして、頭を冷やしてくると出て行った映次でし…

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