栗城偲さんのレビュー一覧

stand up, please! 小説

栗城偲  街子マドカ 

天然美人受好きにおススメ

まずAVのモザイク職人を主人公にするという発想がスゴイと思う。男優や監督が主人公の作品は読んだことがあるけれど、裏方も裏方のモザイクをかけるスタッフが主人公の作品は初めて読んだ。
AV業界の話だけどそれほど暗くはないので、軽い気持ちで読めていい。猥褻部分を見過ぎてEDになった主人公が可哀想というか、笑ってしまうというか設定がいいと思う。そしてとっても天然なのも、また良し。居候の元ゲイビデオ男優の…

2

stand up, please! 小説

栗城偲  街子マドカ 

かなりのヘタレ性質の攻めと口の悪い受け

タイトルがかなり秀逸です。
これとあらすじを見た時、ふきましたから。
もともと栗城さんの作品は読みやすく大好きなのですが、こちらも安定の面白さでした。

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受けの創丙はAVのモザイク職人。
人間の三大欲求が薄く、しかも27歳ながら職業柄ED。
気が短く粗雑な物言いで、ち○こや大きさ、色などもぼんぼん口に出すノーデリカシー男。

攻めは元…

8

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30作品の番外編を収録

小説11編、コミック19編が収録されていますが、ページ数としては半々といった感じです。本編を読んでいなくても、二人の雰囲気がそれなりに楽しめます。

コミックは1作品だけ1ページですが、あとは2ページか4ページで4コマ作品もありました。

小説のあらすじを少しだけ紹介します。以下、敬称略です。

凪良ゆう「蟹の宿」
「お菓子の家~un petit nid~」番外編。阿木の目線で進む、…

2

てのなるほうへ 小説

栗城偲  小椋ムク 

心温まるお話です

このお話は答えて姐さんでご紹介頂きました。
イラストも可愛らしくて、とても素敵です。
のぺらぼう(草枕)と、中途失明してしまった男の子(巽)の話。
草枕はずっと200年待ってやっと出会えたんだね。
でも、たぶん巽のほうが先に死んじゃうかもしれないね。
だけど、二人が出会えてよかったと思いました。
ちょっと現実離れはしているかな…
私は違和感はそんなになかったけど。
巽の視力が、戻る…

1

可愛くて、どうしよう? 小説

栗城偲  小嶋ララ子 

甘々は甘々だけれども

表紙イラストの雰囲気とあらすじから甘々を覚悟して、勿論それを期待して読んだのですが…その甘々がどうも自分のツボにはまらず残念でした。

受っぽい男子高校生ふたりが主人公で、ちょっと百合百合しい、優しい雰囲気のお話でした。タイトルの「可愛くて~」は、宇雪(受)が嵐(攻)に対して抱いている感情で、お互いがお互いを「世界一可愛い」と思っているカップルなんですね。実際、「可愛い」だの「好き」だのと言葉…

1

てのなるほうへ 小説

栗城偲  小椋ムク 

イラストの雰囲気がぴったり

中途失明の薄闇の中で孤独に生きている人間と、二百年生きている孤独な妖怪が結ばれるお話。
坦々と上品で味わい深い作品でした。
人の気持ちは、目が見えなければ見えない事もあるし、目で見えないからこそ見えてくる物もある。
見えない巽と、見せられない草枕。
二人の間にあるのは、言葉と、そして心の動く気配。
巽は視覚以外の、声音で、匂いで、空気の動きと、微かな熱で、草枕を好ましく思い惹かれていきま…

2

裏を返せば…! 小説

栗城偲  梨とりこ 

SM講義

栗城偲さんはおすすめいただいていた別の作品があったのですが、楽しみに取っておいていて、先に読んだこの作品がお初となりました。梨とりこさんのイラストが大好きなのです。

フィジカルなエロもコーフンいたしますが、メタなエロもハァハァ滾るクチなもので、SM、特にMの心理について登場人物に言葉で解説させる体を取ったこのお話はとっても新鮮、かつ勉強になりました。だってだって、恋愛感情って基本SMだと思う…

1

てのなるほうへ 小説

栗城偲  小椋ムク 

とっても楽しかった♪

栗城偲先生の本を読みたくなって、買ってみました。
一言でいえば、設定が面白い!
そして、とっても優しいお話でした。
このお話アワードノミネート作だったようで、もっと早くに読むべきでしたね。
読むのがちょっと遅かった…残念だなぁ。

表紙からもわかるように、妖怪たちが出てくるお話です。
非BL本にも人気の妖怪コミックや小説がありますが、私は昔からこの妖怪ものが大好きでして。
小学生の…

4

てのなるほうへ 小説

栗城偲  小椋ムク 

恋することで視界が開けた

小椋ムクさんの表紙に惹かれて買いました。初めて読む作家さんです。文章が読みやすく、展開もさほど無理なく進むので最後まで安心して読めました。

攻めはなんと、妖怪“のっぺらぼう”
人外や妖怪モノは数あれど、メインキャラがのっぺらぼうというのは、私が読んだ中では初めてです。
対する受けは中途失明者のサラリーマン。
彼は職場の人と接するときには、当たり障りなく少し控えめに話すのに、草枕の周りの…

4

カフェオレ・ランデブー 小説

栗城偲  藤たまき 

年下バリスタの癒し

表題作と短編2つの3作品が収録されています。

「カフェオレ・ランデブー」
表題作。久能(受け)の視点で進みます。
恋人と思っていた笹野が妻帯者だと知るという、最低の誕生日だった久能。ふと目にして入った「純喫茶・東風」で「店長のおすすめ」コーヒーを飲んだ久能は泣いてしまい、目を覚ますとそこは平北(攻め)の部屋で…。年下癒し系のバリスタが、傷ついた年上受けを甘やかすのが心地よい作品でした。

4
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