栗城偲さんのレビュー一覧

鬼の棲処 小説

栗城偲  コウキ。 

いろいろ気になる

不吉な黒髪であることから、島で迫害を受けていた受け。薬師として生活していましたが、名前もつけられず、人間扱いされず、しかも薬草を盗んでいった島人が使用量を誤って死んだせいで幽閉され、殺されかけていました。
そこに島を討伐にやってきた國の第一王子攻めが、殺されかけていた受けを見つけ、戦利品として國に連れ帰ることに…というお話です。

人として扱われず、名前すらなかった受けが、キラキラ金髪の王子…

4

鬼の棲処 小説

栗城偲  コウキ。 

魔女狩りからのシンデレラ

王道のシンデレラストーリーですね。
他の方があらすじを書いて下さってますが、恐らく皆様が想像している通りの流れと結末です。

私は、コウキ。さんの挿絵も含めて結構好きな一冊です。
攻めの第一王子は、金髪碧眼で物腰が柔らかく一途で、我儘も滅多に言わない絵に描いたような、まさに王子らしい王子。
一方受けの夜は、下層の平民出身で、村八分にされていた過去があり、可哀想なくらい自己評価が低く初心。…

1

鬼の棲処 小説

栗城偲  コウキ。 

ちょっとしたシンデレラストーリー

島で忌避される黒髪をもって生まれ、村人に村八分にされていた薬師の黒鬼(受け)は濡れ衣で、投獄されているところを、海を隔てた文明の進んだ国から来た第一王子(攻め)に戦利品として連れ帰られます。

王位を継ぎたくない第一王子は夜と名付けた黒鬼を恋人役にして醜聞になるように一緒の部屋に住まわせ、仕事がしたい夜のために薬師としても雇って貰えるようにしてくれます。

第一王子は貴族たちには受けはいい…

3

蛍火 小説

栗城偲  麻生ミツ晃 

言葉にすることの大切さ

大学時代に出会い、付き合って同居して二十年。
挨拶を交わすことも会話もほとんどない状態になり、お互いに浮気をしあってレス生活五年の二人。
悲しいことに、お互いに自分は今も相手のことを愛しているのに、相手はもう自分のことなんて何とも思っていないだろうとカン違いしている。

「愛してる」「好きだよ」と自分の思いを伝える言葉、「ごめん」「ありがとう」の言葉と相手を思い遣る気持ち。
年を重ねるほ…

5

蛍火 小説

栗城偲  麻生ミツ晃 

長く付き合っているパートナーがいる方に

どうでしょう?とお勧めしたくなる作品。四十路に突入したカップルがお互いの関係を見つめ直すきっかけをくれた、ささやかな心の旅路。よもやこういったお話をBLで読めるとは思いませんでした。

大学教員の洸一が疲れて仕事から帰宅すると、パートナーで小説家の千里は締め切り間際の追い込み中。すれ違いの生活が続く中、しばらく振りに顔を合わせたのに、家の中は散らかり、二人が交わす言葉はトゲトゲしく素っ気ない。…

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恋に語るに落ちてゆく 小説

栗城偲  樹要 

おでんの具論争したくなるかも…?

祖父が立ち上げた缶詰会社が今では大きな食品メーカーとなり
父と兄二人が勤めている為、末っ子の霙(みぞれ)は
カフェ兼バーでバイトをしています。
そこにいつも訪れる常連の佐藤さんは
美貌の店長・赤宗を好きな様子で
霙は密かに応援していました。
祖父が以前亡くなった祖母と暮らしていた家を
霙は前々から気に入っておりおねだりをしていましたが
道楽で続けているおでんの屋台の店番と
ある青…

3

後輩が目を合わせてくれません 小説

栗城偲  石田惠美 

可愛いお話でした

大学で映画研究会に所属している航流(受け)は、可愛がって懐いていた後輩・主税(攻め)にここのところずっと避けられている。他の部員とは仲良く口をきく姿に、嫌われたのかと思って悲しくなったり腹が立ったり。しかし合宿中、不慮の出来事で密着してしまった時、耳元で「好きです」と告白されてしまい…。


好きな子と目を合わせられない年下攻めと、やんちゃで元気な美少年の先輩受けの話です。
なかなか煮え切…

0

てのなるほうへ 小説

栗城偲  小椋ムク 

自分のバカヤロウ

実は栗城偲さんの作品はこれまでの実績から相性が良くない印象があって、こちらの本も積んだままになっていたのをようやく読みました。

…何故もっと早く読まなかった自分のバカヤロウ!と壁ドンする勢いで、大好きな作品になりました。小椋ムクさんのイラストがまた素晴らしくマッチしていて、妖怪と人間、のっぺらぼう、視覚障害者、男同士…などのやるせない事実がありながら、全篇にわたってとにかく優しくて温かい物語…

5

後輩が目を合わせてくれません 小説

栗城偲  石田惠美 

ム、ムッツリえっち…!?

大学三年で映研に所属している航海(わたる)は
一年下の主税(ちから)と仲が良いと思っていたのに
いつしか会話もままならなくなり
自分にだけ素っ気ない態度が気に入りません。
11月の川べりのロケでふざけられた際
びしょ濡れになってしまい寒さに震える時
さっと毛布を持って来てくれ、
毛布が足りない為一緒にくるまると
抱き締められ「好きです」と告げられます。
その後アクションを起こさな…

4

カフェオレ・ランデブー 小説

栗城偲  藤たまき 

攻めに癒されました…!!

栗城さんのお書きになる年下ワンコ攻めに
今回もうっとりさせていただきました!!
明るくて人当たりの良い年下ワンコ、
ほんっと可愛いなぁ!!

5年も交際してきた笹野という恋人が実は既婚者で
それを自分の29歳の誕生日にホテルで知らされ
どうしようもなく傷付いた久能ですが
家にすぐ帰りたくなくてふと目に入った純喫茶に
ふらりと入ってみると
そこにはギャルソンの恰好をした若い男が……

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