秀良子さんのレビュー一覧

彼のバラ色の人生 コミック

秀良子 

2014年初

初売りで買いました
前作を知らずに買ってしまったので、前作も買ってから読もうか、どうしようか、と思いましたが、この1冊だけでも満足いく作品だったと思います。
他に持っている秀良子さんの作品と同様、日常の中で、よくあるシーンの中で話が進むといった感じでした。
私はそういう作品が好きなので、とても楽しく読み進められました。
最近読んでいたものが、受けの顔や性格があまりにも女の子っぽかったので、…

3

年々彩々(表題作 デラシネの花~落語「寿限夢」より~) コミック

秀良子 

読むたびに沁み入る……

déraciné
根無し草。転じて、故郷や祖国から切り離された人。

年々歳々、来る年も来る年も淡々と時間が流れていく。
古今東西、人が望んで止まぬ長寿。
でも、知る人が皆死んでゆき、一人生き続けて行く事は苦しいだろう。

落語の「貧乏神」と「寿限無」を題材にした作品。
最後に関係ない小品と、寿限無の書き下ろしが加えられている。
サラリと描かれた、深くて物悲しく、そして暖かな物語…

15

金持ち君と貧乏君 コミック

秀良子 

柔らかくて優しくて

この話を表すとタイトル通りです
柔らかくて、優しくて
メインは金持ち・明治くんと貧乏・三崎くんです
しかしこのメインCPになんと明治くんの祖父(!)が入ってきます

実はこの祖父、若いとき戦争中に同級生に恋をしていたんです
同級生、そう三崎くんの祖父です

おじいちゃんと三崎祖父の若い頃の話がときどき入ってきます
最後の明治祖父の回想シーンに
三崎祖父が明治祖父に「月が綺麗だな…

0

年々彩々(表題作 デラシネの花~落語「寿限夢」より~) コミック

秀良子 

落とし加減

表題作のベースになった『寿限無』と言うのは元々が滑稽話で
話す時のテンポ維持がさりげなく難しい事から落語を高座で
語る際の課題噺になっているとかいないとか。
その寿限無をこう肉付するかと舌を巻き、更に落ちでなんとまあと
あごを撫でたのが表題作でございまして。
表題作丸々元の寿限無も含めて噺に仕立てて高座にかけて欲しいと
言う感じですね。難しいとすれば男同士の艶もどうやって独りで
演じ…

13

宇田川町で待っててよ。 コミック

秀良子 

こういう感じか。

一回電子書籍で読んだのですが手元に置いておきたかったのでドラマCDと一緒に購入。

自分が女装ものが好きなのが購入理由です。
簡潔に自分の感想いうと最終話の終わり方がよくわからない・・・。
でもあの終わり方が読者に色々な思考を生み出させるのかな。
秀さんは一人一人に違う捉え方をしてほしかったのかも。
なーんていう深読みはどうでもいいですね。

一話の最後の百瀬に「かわいいから」と言…

2

宇田川町で待っててよ。 コミック

秀良子 

「こわい」の正体

見せ方のセンスが抜群!とは思うものの、「ここが好き」がうまく説明しづらい作品。
敢えて言えば、最初は百瀬に対して完全拒絶だった八代の気持ちが、微妙に動いていく空気、かな。
表面上は、ひたすら押しの一手の百瀬に対して、八代はひたすら
「こわい」
と拒み続けるだけのシーンが続くわけですが、八代の内面では、確実に何かが変わり始めてる。
百瀬が、怖い。
自分の中にある女のコの気持ちが、百瀬によ…

5

年々彩々(表題作 デラシネの花~落語「寿限夢」より~) コミック

秀良子 

貧乏は嫌ですがビンちゃんは好きです

■【金魚すくい】
まさか秀良子さんでタイムリーに精神的負荷のかかる作品をひいちゃうとは思わなんだ。
数日経ってから読んだらそうでもなかったですが、ちょうど…って日に読んだその日は号泣きでした。

人によっては攻めのダメンズタイプ(ぷー太郎)が苦手な方もいると思うのですが、
いやホントねぇ…。
あぁ世の中ままならねぇです。
情はあっても腹は立つ。腹は立つけど情はある。
どうして理想と…

10

年々彩々(表題作 デラシネの花~落語「寿限夢」より~) コミック

秀良子 

落語BLです

落語には全く詳しくないのですが、onBLUE掲載時に少しずつ味わっていたものが一冊分になると世界観を更に満喫出来ていいなあと思いました。
じっくりと読んで味わと日本人の奥ゆかしさのようなものを感じてしまう、そんな一冊です。

【金魚すくい】
今の時代でいうところの「ヒモ」とでもいうのでしょうか、貧乏神が死神に華麗に転職。
なにもしないろくでなしの与一が、唯一買ってきた金魚の描写が印象的で…

8

年々彩々(表題作 デラシネの花~落語「寿限夢」より~) コミック

秀良子 

まさかの落語BL

登場人物が落語家な落語ものならまだありそうですが、まさかの落語そのものをモチーフとしたBL。
「金魚すくい」は落語「貧乏神」、「デラシネの花」は落語「寿限無」を元としたストーリーです。
しっとりと淡々とした印象の作品。貧乏神や死神がでてきたり、200年生き続ける男が出てきたりと、ある意味ファンタジックでありえないのに、淡々とした日常描写で、生活感のある生っぽいお話になっている印象です。

7

年々彩々(表題作 デラシネの花~落語「寿限夢」より~) コミック

秀良子 

人とは愚かなり

現代の死神の姿に萌えて仕方ないんですけれども…!
フェティシズムと云うのか個人的な嗜好なんですが、男性の正座にやられてしまうのです。色気と気圧される何かを感じます。

【金魚すくい】

与平はどうしようもない男のままだけれど、死神となったビンちゃん(名付け@与平)に迎えに来てもらって穏やかな末期を迎える。
ビンちゃんが洗濯の時に見た夕日に感じた事、家を後にする時に思い浮かべた与平の笑顔…

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