碧雲
◆昨日よりいつも違う日
踏んだり蹴ったりな1日を過ごした大谷が、その日の最後に体験したこと。それは、なぜか思い詰めた親友の四谷に襲われること。どうしてそうなった?と大谷も読者も思わず疑問だらけになってしまうのですが、ちゃんとオチもついてすっきり。その日は最悪だと思っても、案外後になってあの時ああなって良かった、と思えることってあるかもしれない、そんな風に思った作品でした。
◆すこしだけ意…
どんな風にまとまるのかまったく予想のつかなかった最終巻でしたが、4人それぞれの魅力を再確認し、それぞれの人生に想いを馳せられるような、最終巻に相応しい物語になっていました。まずはエイジ。仏国へ留学してみたら?という小野の提案は、彼の才能を評価しているからこそなのだけど、本人は追い出されるような心細さを感じて号泣。このシーンには私も思わず涙しました。その気持ち、よく分かるなぁと。そうじゃないんだと…