Sakura0904
史朗と小日向がかの1件以来初めて一緒になった時の、何かあったなんておくびにも出さない互いの平然とした態度にさすが大人!と私も感心してしまいました。なんなら皆で鍋を食べている間、私もすっかり忘れてしまったくらいです。モノローグにもあったけれど、目配せ1つしないリアルさがよしなが先生らしいなぁと。
風邪を引いたケンジに、さらりと甲斐甲斐しい史朗にも萌えました。病人のことをよく考えて、ぴったり…
小日向と史朗のエピソードにはどきっとしちゃいました。こういう時の心情をこんなに正直に書いてくれるよしなが先生、好きです。パートナーにも生活にも不足はない、けれどちょっとした刺激にぐらっとクる。ここで史朗が体の関係まで持ってしまったらさすがにケンジが可哀想だと思ったけれど、キスくらいなら……と思ってしまった私は人間として出来てないなぁと。パートナーを悲しませて得た幸せなんて、後からどんどん自分の精…
花見のエピソード、私も最初史朗が何に引っかかったのか分からなくて自分が乙女心に疎いことに改めて気付かされたわけですが(笑)、なるほど、恋人とイベントの感動を共有したいというのはごく当たり前な感情ですよね。昼と夜では桜の見え方も違うだろう、なんて言うのは野暮。私も史朗タイプなので、そういう他人の気持ちに鋭い人が羨ましいなぁと思ったり。
一方で、史朗が実家に頻繁に帰ったり、ケンジと外で食事す…
志乃さんの結婚が自分のことのように嬉しかったです。若いのに苦労を苦労とも思わず、家族に対しても職場でも飄々としている所が格好いい女性ですよね。そんな彼女が高校時代に父親の弟子に告白していたなんて、可愛いなぁ。人を見る目もありそうだし、良き夫婦となることを祈っています。
メインの2人がもう40歳を過ぎているところも、このシリーズの魅力の1つだと思っています。髪が薄くなったことに悩んで短い金…
ケンジを実家に連れてこないで、と言われた後の史朗の対応が素晴らしい、と思いました。何も人間性に非はないのに、自分の大切な人が家族に拒絶されるやるせなさ。親に毅然と恋人の立場になったらどんな気持ちになるか、と言える史朗、逞しいなぁと。一方で、親と過ごせる時間はこれからどんどん短くなっていくし、昭和を生きてきた人間に今更柔軟に考えろというのが酷なのも分かる。だから、盆や正月は恋人と過ごすけれど、それ…
史朗の母親のケンジ訪問拒否って、最初に聞いた時は単に体調を崩してまともにおもてなしができなくなったからかと思いましたが、結局息子の恋人が同性であることが心理的ストレスになったというわけだったんですね。ケンジが泣くほど良いお正月を過ごせたと思っていたので、少し後退してしまったようでなんだか残念。けれど、昭和の人間の両親が史朗に別れろと言わず受け入れてくれているだけでも、ありがたいことなのだと思うべ…
史朗の実家への挨拶とか、2人で可愛いカフェに入った日とか、ドラマの描き方も沁みるんだけど、やっぱり原作のあっさりした描き方も好きだなぁと。普段おっとりしたケンジが時折見せる、心底感激した顔や幸せを噛みしめる顔に、こちらも嬉しくなるんです。
史朗ほどではないけれど、ケンジも人並みに料理ができるから、料理の大変さも楽しさも史朗と同じ感覚で味わっているところが2人の関係を長続きさせている理由の…
小日向の野球観戦の時の史朗のお弁当とっても美味しそうだなぁと思ったので、ジルベール航にこき下ろされた時は苦笑してしまいました。確かにキャラ弁と違って地味だけれど、歳をとるにつれ、鮮やかな色よりも体に沁みそうなおかずに惹かれるようになってきたなと。逆にいくつになってもキャラ弁を愛する男も、いつまでも心が若い証拠でいいなと思います。
ケンジが史朗の浮気の可能性を疑ってしまうシーン、ドラマでは…
ドラマも同時進行で観始めたんですが、ドラマの方が小日向とジルベール航の登場が少し早いんですね。ドラマ版の2人のインパクトが強過ぎて、原作で読んだらそこまでの衝撃ではありませんでした(笑)。この4人の付き合いは今後も長く続いて欲しい。
指輪を買うきっかけも、買ったところで付けていく機会がほとんどないところも、史朗らしいドライさだけど、それでもケンジが信じていられるのって、そんなドライな彼の…
メインキャラ2人以外の登場人物もリアルに描かれている所がいいなぁと思いました。自分が死んだ時、親に遺産が入るくらいならすべて恋人に渡したいというゲイカップル。毒親だったらそうなるでしょうね。妻子がいるにも関わらず、浮気してしまう店長。浮気の理由に奥さんや子供に相手してもらえない寂しさを挙げる男性って本当に多いけれど、出産や育児で大変な時、ちゃんと奥さんに寄り添えていたかよく振り返ってみてほしい。…