一夜人見さんのレビュー一覧

嘘の欠片 小説

栗城偲  一夜人見 

10年間は無駄に長い……

「再会」「同級生」ものが読みたいと思って、詳細検索でヒットしたのがこちら.
早速、読んでみたところまるで「再会」「同級生」「誤解・すれ違い」のお手本のような作品!!
再会、同級生、誤解・すれ違いはこうあるべきみたいな王道とでもいうのかしら。
(あと設定には登録されていないけど「両片思い」も該当すると思います。)

なのに、なんで萌どまりかと言うと、会わなかった10年間が無駄だったなぁ………

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三千六百五十日の抱擁 小説

高遠琉加  一夜人見 

声で守る

細い細い糸を必死で繋いで。3650日。
声に守られて。

とっても良いお話でした。
積み本は持ってるけど初めて読む作家さんです。

自分をしっかり持っていて、周りに左右されず、こつこつと頑張り屋で武士のような樫本。
両親の不仲や自分の顔が嫌いで自分に自信がなくて、周りから勝手なイメージでもてはやされ、応えることに必死な逢沢。

逢沢の子供の頃の誘拐事件、今でも恐怖の影を落として。…

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三千六百五十日の抱擁 小説

高遠琉加  一夜人見 

片思いということ

高遠さんは片思いの切なさを書くのが上手い作家さんのひとりだと思います。
登場人物が本当に想いを口にしないのね。
そしてじっと見ているのですよ、相手を。
得てして彼らはその気持ちを恋だと認識しておらんのです。
だからただ見ているだけ。
で、ある日気づくんです。「恋だ」って。
そして大きく動揺します。
でもやっぱり彼らは佇んで、想い人を見ているだけの様に感じるんですよ。

表面はとて…

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三千六百五十日の抱擁 小説

高遠琉加  一夜人見 

3650日

タイトル気になったので購入。タイトル通り時間軸の長いお話でした。攻め受けともめっちゃ好みのタイプというキャラではないですが、とにかく先が気になって一気に読んじゃうタイプのお話でしたので萌にしました。本編280Pほど+あとがき。

祖父が道場を開いていて、みっちりしごかれていたので高校でも剣道部に入部した樫本。ある日モデルをやっているらしいと聞くキレイ系な逢沢が「強くなりたいんだ」と剣道部に見学…

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「三千六百五十日の抱擁」出版社ペーパー グッズ

嫉妬!嫉妬なの?www

サブタイトルに「アフターストーリー」とある事から分かるように、2人が恋人同士になってからの樫本視点のお話でした。

まだまた樫本は下っ端らしく忙しい日々を送っているようでしたが、その日はどうしても家に帰りたいと思っているようで…。


樫本と同じ地下鉄車両内の女性達の会話から、逢沢も順調に俳優としてキャリアを積み重ねて人気があるようでした。
実はその日は逢沢の誕生日で、SNSからドラマ…

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三千六百五十日の抱擁 小説

高遠琉加  一夜人見 

萌が散りばめられた作品

一夜人見先生のカバーイラストとあらすじに惹かれて購入しました。同レーベルの「初恋に堕ちる」は合わなかったんですが、こちらの作品は性癖に刺さりまくりでした。


あらすじからは分からないのですが、攻の樫本視点と受の逢沢視点で交互にお話が語られるので、2人が恋人になる迄の10年がとても焦ったくてそして萌えるんです。


逢沢が樫本を好きだと気持ちが溢れそうになって我慢した瞬間だとか、樫本が…

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「三千六百五十日の抱擁」出版社ペーパー グッズ

財力と包容力

本編後日談で、春翔の誕生日のお話でした。がんばれ樫本。

++

お仕事は変わらず激務な国家公務員樫本。今日は春翔の誕生日なのに平日なんでお祝いは別の日にしようと言っていたのですが、帰宅するとなんと春翔が家に!!!!!!

帰宅途中の電車内できゃっきゃ話していた女性陣は、春翔は星名潤と仲良しだし、恋人がいるなら財力も包容力もある潤がいい、なんて言ってたんだけど、「頑張る」「包容力つける…

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三千六百五十日の抱擁 小説

高遠琉加  一夜人見 

切ない王道ストーリー

3650日、10年愛のお話です。主人公達の16歳から26歳、友人から恋人へ変わるまでの日々なんですが…切ない!受けが攻めへの特別な思いに気づいた時、「絶対に気持ちを伝えてはいけない。伝えたら今までの関係が終わってしまうから」と自分に言い聞かせる場面、王道の切なさで久しぶりにBL小説を読んでて胸がギュッとなるあの感覚を味わえました。さすが高遠先生。

その後も攻めに彼女ができてしまったり、受けに…

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三千六百五十日の抱擁 小説

高遠琉加  一夜人見 

切ない恋心、だけに非ず

作家買い。
高遠さんも好きですが、一夜さんの絵柄がとっても好きなので発売日を心待ちにしていました。タイトルの「三千六百五十日」という文句。10年愛?という意味かなあ、と思いつつ手に取りました。ネタバレ含んでいます。ご注意ください。




酒屋を営む家に生まれた樫本は高校1年生。
祖父が酒屋を営む傍ら師範を務める剣道場で、彼もまた、幼いころから剣道を嗜んできた。まっすぐで、質実剛健、…

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背中を預けるには 番外編集 運命の男達 小説

小綱実波  一夜人見 

出会えてよかった物語

BLにはまったのは最近のわたしですが、長年ファンタジー小説読みをしてきた中でも「背中を預けるには」は本当に面白い作品でした。本編ももう何度も読み返していますし、この番外編集も本編の余韻に浸れるすてきなお話ばかりです。電子で買って怒涛の勢いで明け方までかかって読んだしまったので、年末年始にまたゆっくり読み返そうと思っています。

ウェブでも公開されていた短編集もよいですが、なんたって書き下ろしが…

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