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嶋二
hepo
ネタバレ
食べ物BLを求めていた頃に出会ったこの1冊が、初めて買った嶋二さんの作品でした。 「食べ物!食べ物!」と思って読んだので、初読のときは肩透かしを喰らいました。 同じマンションに住んでいる人たちが、いろんなところでつながっているオムニバス。 【隣の食卓】 萌 4年前に両親を亡くしてから、妹弟と3人で暮らしてきたリーマンの実。 そんな実一家の隣の部屋に越してきた欣朗(よしろう)は、玄…
『僕とその続きを』の准教授・朝比奈と、拾われた大学生・椎名リターンズ。 前作を読んでいると2人の出会いが分かりますが、未読でも十分読めます。 押し切られて「一応」付き合い始めた朝比奈と椎名。 デートはいつもホテル。 家に行ったこともなければ、なかなか内側を見せてくれない朝比奈に不安が募る椎名。 一方、朝比奈は過去のある出来事から「恋はしない」と決めていて…。 多くのゲイの方にと…
片方が眼鏡率100%。 【本気になったメリーマン】【むすんでひらいて】(前中後編)【気になること】 萌2 アパートで隣に住む大学生・神林龍(神)と奥柊平(おっくん)。 3年前「ゲイかもしれない」と言うおっくんを一度だけ試しに抱いたものの、ただの友人だったけど…。 お隣さん設定って、それだけでテンションが上がりませんか? 好きなひと、もしくは気になる人が壁一枚挟んだ向こう側で生活してる…
『小さな恋のメロディ』の3巻で、栄司がバイトを始めた花屋が舞台です。 栄司が店内にいたり、巽が栄司を迎えに来るくらいの登場で、ストーリーには絡んでこないので、未読でも全然問題なく読めます。 幼い頃に憧れていた年上の知人。 「幼馴染」と呼ぶには接点が少なく、「友人」と呼ぶにも遠い。 そんな「近所のお兄さん」・冬木と9年ぶりに再会して3ヶ月。 気まぐれに現れる冬木を抱く夏希の脳裏によぎる…
ガッと心に引っかかるものがないまま、読み終わってしまいます。 【僕とその続きを】【続きの続き】 萌 酔って転がっていたところを男に拾われた大学生・椎名。 拾った上に襲ってきた相手は准教授の朝比奈で…。 「生徒Aくん?」「椎名です!」「生徒Cな」という会話が好きです。 ただ…、他の作品でも時々見ますが、大学生は「学生」で、「生徒」は中高生だけなんですよ…。細かいところが引っかかる悪い癖…
大学の写真サークルに所属する矢野の話です。 当時新入生だった矢野がサークルに入るきっかけになった一輪の花の写真。 それを撮ったのは、現在3度目の4回生をやっている阿久津。 才能ゆえに授業に出る暇もなくカメラマンとして国内外を飛び回る彼に「好きだ」と言われた矢野は…。 という始まりで、「好き」と言われて意識する。 意識してみたところで、理由が分からないから戸惑うばかりです。 これ…
大人回多め、子ども回は2人の進展よりも出会った意地っ張りな大人の恋にそれぞれが何かを思う、という箸休め的な2巻を経ての最終巻です。 巽の大学入学を機に同棲を始めた2人。 この時点で栄司が無職というところに驚くわたしは案外常識人です。 それまでは何もかもが重なる世界にいたのに、大学とバイト先という別々の社会が出来て、帰る場所は同じでも重ならない部分が増えてきます。 知らない面が増える分、…
欲しいものはたったひとつ。 でもそれが手に入らないなら…。 長い時間ずっと、強く想っていれば相手も想い返してくれるという等価交換とはいかないのが、恋愛のつらいところですね。 返してもらえないなら次、と割り切れないのも恋愛のつらさなわけで。 『小さな恋のメロディ』の栄司と巽の父親同士の話です。 幼馴染みの栄司と巽。 その親である喜一郎(書道教室運営)と貴明(自動車販売営業)もまた…
目的地はえろす。 そこへ向かって全速力で駆け抜ける!という作品も多々ありますが、そういう作品は得てしてストーリーはあってないもの。 1ページ目に設定を文字で説明して、スタートの合図で脇目もふらず走る! なので、ストーリー重視派には物足りなさが残るものです。 こちらの作品は全3巻。 同時収録もあるし、親同士の恋愛回もあるので、まるまる全部が1CPというわけではないけれど、相手の思いに触…
表紙が好きで、本棚整理を何度も生き残ってきたこの作品。 改めて読み返してみて、「ああ、表紙だけじゃなかった」と思いました。 二丁目にあるゲイバー「Mr.」。 そこにいるのは、雇われマスターの桃と住み込みバイトのチカ(目叶〈めが〉ちゃん)。 オーナーの借金で閉店が決まったことから、2人それぞれの恋も動き出して…。 表題作はチカ、同時収録で桃の話です。 便宜上、チカの方が表題作扱い…