通りすがりのハムスター
カシオさんが森鴎外の小説をモチーフにしたのを目にするのはこれで2作目です。
1作目は元の小説と同名の「ヰタ・セクスアリス」。ストーリーだけでなく、文体にも寄り添った現代劇でした。
2作目であるこの「催眠術入門」は、森鴎外が生きていた時代と社会情勢を共有しています。
[催眠術入門]
大正浪漫、気取った言葉遣い、眉目秀麗な青年と高等遊民、そして催眠術。
18禁の「エロとろR18」に掲…
大正はじめの東京を舞台とした、
なかなかに意表を突かれる作りの作品。
ほのぼの幻想文学テイストかと思いきや
時代故の哀しい別離や、すれ違いといった切なさも
どんどん出てきて・・・
二人の行く末に最後まで目が離せません!
■「催眠術入門」
遊び好きのお坊っちゃん・龍彦(攻)と、
カタブツ英文学者の林(受)は、高等学校からの友人。
龍彦は、森鴎外の『魔睡』に影響され
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