兼守美行さんのレビュー一覧

ブロンズ像の恋人 小説

剛しいら  兼守美行 

妄想が暴走!

総合的に神評価です。
ピュグマリオンの神話を題材に取った小説、映画などはありがちなので、
最初はフームフム…と読んでいたんですが、意外な変化球が!
本作の読みどころはマネキン製作者の真砂の心の闇と、
生の良平の暴走っぷりです。

ありがちなピュグマリオンをモチーフにした作品てのは
「理想の人形」を作ろうとして結果的に成功以上の効果をもたらしてしまうものが多い。
ですが、本作はそもそ…

3

The Barber(2) The Cop -ザ・コップ- 小説

水原とほる  兼守美行 

お待ちかねの続編

前作では面白いけれど、ここで終わらないでよぉ~なんて思いから中立評価を付けた作品。
そして今回は一応の決着を見せて、恋人同士になれたラストになっていたので
前作のようなモヤモヤ感は無かったと思えるような作りになっていました。
前作では受け様のパトロン的な相手を入れた三角関係の展開で、互いに惹かれながらも
受け様がパトロンとの別離を考えてまでの恋と言う形にはなっていなかった。
まぁ、今まで…

5

The Barber(2) The Cop -ザ・コップ- 小説

水原とほる  兼守美行 

三角関係?四角関係!?

会員制理髪店の若いオーナー・ハルと、事件を通して知り合った刑事の正田、そしてハルの父であり兄でありアドバイザーでもある陳との三角関係が実に不思議な1作目だった、その続編。
この三角関係に決着はつくのか?
題名が「ザ・コップ」なんてつくから、またハルが事件に関係して今度はサスペンス要素の濃いお話になるのかな?
と思いましたら題名とは打って変わって、確かに事件は存在しますが、ハルと正田が本物の恋…

5

親友とその息子 小説

中原一也  兼守美行 

やっぱり中原さんの“おやじ”はいい!!

はぁー、満足ですw
決して他の作家さんでは味わえない、
Hシーンでのねっとり濃厚なおやじっぷりが、本当にクセになります!

今回のおやじは42歳ですからね。いいです♪
しかもなまはげフェイスなのに実は読書好きとか、結構純粋な面もあって
受けの良一じゃなくてもきゅんとしました☆
明らかにギャップ萌えです!

良一は、気持ちは一途、体はあばずれ、でした。
一人の男を想い続けながら、…

7

親友とその息子 小説

中原一也  兼守美行 

流され系?

息子!!!もうちょっと粘れ~!!押せ押せ~!!

と、読み終わった後の感想でした。
中原先生のお話は本人も言っている通り、いわゆる「オヤジ強気攻め」が 良いのですが、今回は「息子をゲイにしたくない」と言う一心でのHで始まり、流れ流され・・・最後までそんな感じで流されちゃった的な終わり方でした。

息子ちゃん・・・もう少し強引に引っ掻き回してくれたら良かったのに~。

受けさんも「淫乱…

2

きみ、うた、そして幸福 小説

四ノ宮慶  兼守美行 

愛情に飢えた子供たち

恋人を、突然の交通事故で亡くしただけでもショックなのに、
実は恋人は結婚していて、妻と娘がいた・・・
そして、仕事も住む所も無くして、茫然としていた秋に、
気まぐれで純也が声を掛けた事で、2人は出会います。

愛した人と同じ煙草の匂いと、右眼下の泣き黒子。
決して似ているわけではないのに、
秋はふたつの符合に純也と田之上の面影を重ねてしまう。

傷ついた心を癒すため、現実逃避だと…

5

棘ある薔薇 闇夜に花嵐 小説

遠野春日  兼守美行 

見え隠れする受け様の繊細な心

前作の「闇夜に花嵐 美しすぎる男」で散々秘密めいた設定や主役二人の駆け引き
そしてその側近たちの障害がありそうな淡い好意が好奇心を刺激する作品の続編。
今回も謎めいた存在の葉とその葉の魅力にハマってしまった高月との駆け引きが見もの。
前作で、葉が意外に高月を気に入っていて、でもさらりと躱し、高月が焦らされながらも
かなりの忍耐力で翻弄される。
でも身勝手に女王様のごとく振る舞わされる事も…

0

きみ、うた、そして幸福 小説

四ノ宮慶  兼守美行 

Strawberry Fields、そして安住の地

生まれ育った環境も、ひそかに抱え続ける悩みも違う。
しかし、誰かに認めて欲しい、居場所が欲しいと渇望し、喘ぎ苦しむ姿がシンクロした。

大病院の息子で、金銭的には恵まれ過ぎるも愛に飢え、反発心から医大を休学中の攻め。
捨て子で施設育ち、ようやく手にした幸せだったはずの恋人は不慮の事故で死に、
しかもその葬儀で妻子がいたことが判明、職も住まいもなくした受け。
寒空の下佇むそんな受けに、攻…

4

きみ、うた、そして幸福 小説

四ノ宮慶  兼守美行 

平凡な幸せを夢見ていただけなのに

シリアスが代名詞みたいな作家さんだと思っているのですが、やっぱり今作でも
その系統をひた走るのですねと思いながら読ませて頂きました。
結果からすると・・・萌えどころも感動も個人的には希薄でした。。。すみません。

受け様の背負った背景はかなり胸に来るものがあるのですが、攻め様の子供のような
って言うより、まんま子供の我儘&傍若無人で寂しがり屋と言う性格がかなり痛い。
まぁ、これはホント…

3

きみ、うた、そして幸福 小説

四ノ宮慶  兼守美行 

愛を乞う人たち

今回は年下攻めです。
主人公たちそれぞれに抱えるものがあり、互の存在がそれを埋め、そして高みへと引き上げる。
そこまでの経緯にはずるさであったり、傲慢であったり、思惑もあったりするものの、エンドへ向けての盛り上がりは、結構入り込めるお話で、ひょっとしたら今までの四ノ宮作品の中で一番自分的に好きかもしれないです。
愛する人を失った人が、初めて愛して愛される悦びを得る、
本当の愛が欲しかった人…

6
PAGE TOP