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35/61(合計:609件)
朝丘戻 梨とりこ
やまいも
ネタバレ
”主人公は吸血鬼と人間のハーフ”、”人間の血を飲まないと死んでしまう”というファンタジー設定でありながら、 人としての、吸血鬼としての、非常にリアリティのある日常風景が丁寧に丁寧に描かれていきます。 そのため、するりするりと世界観に入り込み一気に読むことができました。 タイトルの『アカノイト』もよく言うロマンチックな”運命の赤い糸”に絡めて、吸血鬼ならではの意味もあって、読了後しっくりきまし…
砂原糖子 梨とりこ
あやちゅけ
初読み作家さんです。 砂原糖子さんは、他の作品の表紙等を見る限り、 「明るい作風の作品を書かれる方なのかな」 なんて、先入観を持っておりました。 ところが、その先入観はこの作品で完全に打ち砕かれました。 ファンタスマゴリア(走馬灯)って美しい響きですよね。 今回の話は物語の奥行きが深くて…、 ちょっと陰鬱としているけど、芯はしっかりと通っていて… そんな作品でした。 …
宮緒葵 梨とりこ
まぎぃ
「渇仰」の続編。 これ、レビューしようかどうか迷ったのですが、”しゅみじゃない!”もやっぱりレビューしておくべきと思い直し、書き込みます。 本当にだめだった。渇仰で宮緒葵さん初読みでしたが、この続編を読んでもう今後は無理、と思った次第。 イケメン俳優が、特に取り柄もない受けにひたすら執着するという、設定としては受けに感情移入すると気持ちいい系の分かり易いものでした。 しかし、この犬…
実はだいぶ前に読んだのでかなり忘れてます。 が、いわゆるワンコ攻めでなかったことだけは強烈に記憶されております。耳としっぽが見えるワンコではなく、ただひたすら受けに愛されることを人生の目標とする、自分を持たない犬、それがこの作品の攻めでした。 攻めは幼なじみだがいったんは離れて、今はイケメン俳優。受けは会社を解雇されたばかりで、特に取り柄もなく途方にくれる。しかし社会的には成功者の攻めにひ…
栗城偲 梨とりこ
M
ええっと……。 ドSだと思ってた自分の職場の塾講師が実は、ドMだったと判明したことからくる戸惑い……というのがテーマだったと思ったのだけれど……。 どうやら、私が思っていたのとまったく違う話が展開されていた!! 塾の事務員を務める南雲は、鬼軍曹とあだ名される数学講師の本郷が苦手。 どうやら本郷は、他の人間には優しいのに、南雲にだけ厳しいようなのだ。 けれど、どういうわけだ…
今城けい 梨とりこ
ふーさん
「やおいはファンタジー」が信条なので、あまりリアリティーは求めない方だけど、舞台をリアルに描くからこそ埋め込まれたファンタジーが際立つと思わされた。製造業の工場が舞台といえば、烏城あきらさんの『許可証をください』シリーズがまず思い浮かぶが、あれに比べるともう少しファンタジーな部分が前面に出ている分、甘味が強い。 牧野は家庭の事情から中卒で働いているが、一生懸命で真面目でひとりで頑張ろうとする。人…
沙野風結子 梨とりこ
cryst
沙野作品の粒子が大きくて密度の高い雰囲気を存分に堪能できました。 全体に重苦しいのだけれど、粒子が大きいからちゃんと呼吸ができるし、その隙間から差し込む光が秋の午後の日差しのように、どこか尊く懐かしさをおぼえるもので、不思議なすがすがしさがありました。 物語の最後に「斜光線」の意味が語られ、それまで感じていたものとタイトルとの結びつきに唸りました。 これほど意図したとおりの印象を与える作品を…
宮緒葵 梨とりこ 青山十三 黒岩チハヤ 雪路凹子
ペッぺこ
渇仰は刺さる部分があって、中々先に読み進めなかったのですが、こちらはな~んにも考えないで読めて断然よかった。 相変わらず、やりまくってるけど、パンツがね。 どんなパンツだよって、思いながらガンガン読めました。 しかし、受けはいつか病気にならないのかな。 やりまくってるのは他にもあれど孕む程とは・・・、凄すぎです。
中原一也 梨とりこ
ふゆき
これはちょっと評価が難しい作品でした。 主人公たちの人物像や心情がどうもわかり難かったです。 友達だったところから関係が発展しているにもかかわらずお互いを信じてない感じとか、ちゃんと話せばそんなにこじれてないだろうとか、なんか微妙に不自然な感じがしてしまいました。 攻のSな部分も中途半端で、そもそも受もMっぽさがあるわけでもないし、人物像も前半と後半で変わり過ぎな気がしてどうもつかみ…
木原音瀬 梨とりこ
ヤクザ物大好きなんですが、こうリアルなと言うか底辺な感じのは初めてでした。そしてバッドエンドが怖いワタシは恐々読み進めました。 後半は、どうなるの?この先と言う不安ととふたりの気持ちが切なくて泣きました。 路彦が中学生の頃からの長い長いふたりの物語は新たなスタートを切ったところで終了。けっこう壮絶な物語でした。 この先路彦の健気な気持ちに信二がずっとずっと応えてあげてほしいと思いました。…