梨とりこさんのレビュー一覧

闇を呼ぶ声 -周と西門- 小説

凪良ゆう  梨とりこ 

心霊バディもの!

二十三歳の周は、実家の所有する賃貸物件(マンション等)の修繕やクレーム処理などの管理を手伝っている半ニート。
実家は代々続く拝み屋でもあるのですが、双子の妹・薫を喪ってから、周はお祓いとかそういうこととは距離を置いています。
ある日、分家の遠縁だという関西弁の西門柊一郎という三十五歳のオッサン(笑)が実家に同居。さらに周のマンション管理業務を手伝うことになります。
西門の軽いテンションを鬱陶…

3

闇を呼ぶ声 -周と西門- 書き下ろしショートストーリーペーパー グッズ

甘味たっぷり

本編がホラー風味強めのお話だったので、こちらの特典ペーパーはお口直し、験直しの、甘味たっぷりのお話です。
但し、この「甘味」は、いわゆるBL業界でいうところの「甘あまエッチ」の「甘味」じゃなくて、文字通り本来の意味通りの「甘味」、甘いお汁粉、シュークリームに、とどめは『菓子職人』のケーキ詰め合わせ。
メタボに戦くアラフォー西門の中に棲む、女子高生のままの激烈甘党の薫の荒ぶる魂。
自ずと勝敗の…

0

月に笑う 下 小説

木原音瀬  梨とりこ 

裏社会の話はやっぱりおもしろい!

真っ先に言っておきたいのは立場逆転の展開本当に神(泣)。ちびで弱くていじめられっ子だったのに、いつの間にこんなに頼もしい男に成長した。しかしいくら大人になっても口調は子供っぽいままで、信二さんの心の中ではまだまだ自分の手で皮を剥かれて泣いている中学生だったのだろうね…路彦が逃亡に力を貸してくれる前では。
信二さんの「君嶋が勝手に死んでくれたらいいのに」のセリフを読んだ瞬間なんか既視感があるっ…

3

甘い絶望の夜を捧げて 小説

義月粧子  梨とりこ 

結構シリアス寄り

ヤクザの組長の息子(勘当済み)・隆俊と、現役の組員であり隆俊の幼なじみでもある一葉のお話です。

受がとても美丈夫でカッコ良くて、隆俊の目線からすれば可愛いところはもちろんあるのですが、BL的には攻であってもおかしくないほど男前なキャラクターだったのが良かったです。

たまたまですが最近ヤクザものを読むことが多いです。BL界隈で描かれるヤクザは「なんちゃってヤクザ」だとよく言われますが (…

3

闇を呼ぶ声 -周と西門- 小説

凪良ゆう  梨とりこ 

続編が楽しみなホラーサスペンス

ライトホラーサスペンス、おそらくシリーズ物となるだろう、その序盤。
この1冊ではまだBL未満のだが、物語的には面白かった!

互いに過去に傷を持つ、特殊な能力を持つ二人。
霊を封じる家系の本家に生まれた、怪異を呼ぶ「呼児」の周・23歳。
分家の西門・35歳は、取り付いた相手から呼児が引きはがした怪異を、
彼岸へ封じる「戻児」。

かつて互いに対となる呼児・戻児を失った周と西門。

4

生活部へようこそ! 小説

花川戸菖蒲  梨とりこ 

再読して行間を楽しもう

二見シャレード文庫では2番目に長い作品らしく、お話としては読みごたえ満点の作品です。
春に健太くんが入学してから学園祭が終わって秋までのお話で、学生時代を終えた人が読むとキラキラとしたまぶしさやノスタルジーを感じる仕上がり、学生の皆さんも何かしら活力を受け取ってくれたらいいなと思います。
さて、この作品ですがお話の経過期間がそこそこ長い,イベント毎は逐一描写される,登場人物が内容の割にはやたら…

4

生活部へようこそ! 小説

花川戸菖蒲  梨とりこ 

高校生活満載のキラキラした1冊

『あー懐かしい!』と、何度も思い出してしまうキラキラ青春ラブストーリーで。
高校生って初々しいけども好奇心旺盛だったり、悪いことだと分かっていても止められなかったり、感情を上手く発散出来ずに当たり散らしたりと…自分が経験してきた事を改めて読み返してる感じがして、本当に懐かしく感じました。

受けさんの健太が、ひたすらに可愛い!
なにこの子!?と、何度も思ってしまうほどの無知で天然で素直で謙…

4

闇を呼ぶ声 -周と西門- 小説

凪良ゆう  梨とりこ 

面白すぎる…

凪良さんの新刊。楽しみに待っていました。ネタバレ含んでます。苦手な方はご注意を。





拝み屋の本家に生まれた周(あまね)と薫(かおる)。周が兄、薫が妹の双子。
妹の薫は明るい性格であるのに対し周のほうはボッチくんでいじめられっ子。けれどこの二人は仲良し。

そして何より彼らは拝み屋の本家を継ぐ能力を持っていて、周は霊をその場所から引き離す力を持つ「呼児」、薫は引き離された霊…

7

月に笑う 下 小説

木原音瀬  梨とりこ 

まさかの攻め受け逆転!
結構びっくりしました。…よく考えたら身長が抜かれて引っ越しやで肉体改造され始めた時点であり得る展開でしたね。
上巻では攻めの加納くんを良くも悪くも導いてきた山田は田舎の人情ヤクザの下っ端でしたが、下巻では舞台が東京に移り大きな組の経済ヤクザ惣一さんの側近につきます。
優秀でスマートなインテリヤクザの惣一さんに心酔した山田は惣一さんに懸命に尽くします。惣一さんも身を呈し…

7

闇を呼ぶ声 -周と西門- 書き下ろしショートストーリーペーパー グッズ

待ったカイがありました♡

本品は『闇を呼ぶ声 -周と西門-』の
コミコミスタジオオリジナル特典ペーパーです。

本編後、四辻家のお正月のお話になります。

四辻家の仕事始めは1月3日です。

今年初めて
四辻家で新年を迎えた西門は
三ケ日くらいはゆっくりしていたいと
意見するのですが家族全員一致で
却下されてしまいます。

ひとり暮らしの年寄りが多いから
正月はできるだけ早く声をかけるって

3
PAGE TOP