梨とりこさんのレビュー一覧

灰の月 下 小説

木原音瀬  梨とりこ 

あまりに痛すぎて、もうボロボロです

読み終えてのシンプルな感想ですが、完全に理解の範疇を越えてます。
言葉そのまま、思考がストップしちゃって理解出来ない状態なんですけど。

元々、私がこの作品を読もうと思ったキッカケですが、「痛そうだけど『木原音瀬の書く純愛』って気になるなぁ」くらいの軽い感覚だったんですよ。
下巻に至っては、「もう何でもいいから、救いが欲しい」だったんですよ。
もう、このスタンスから間違ってた。
そんな…

17

灰の月 下 小説

木原音瀬  梨とりこ 

特殊すぎる…

※結末に絡んだネタバレを含みます。

上では受けの惣一の魅力が一ミリも分からなかったのですが、今回は魅力的だなーと思えました。
嘉藤の心の動きや結末での選択には大変萌えたし感動もしました。

が!ちょっとBLとして素直に萌えるには特殊すぎる…エグすぎる…
まず受けの惣一が手術で胸を作ったこと…女性の胸ですよ…いじらしくていじらしくて、心情自体は萌えるんですが、どうも頭がついてかない。

7

灰の月 下 小説

木原音瀬  梨とりこ 

愛という言葉しか思いつかない

上巻最後の下巻予告に「静謐で幸せな未来」とあったので、嘉藤か惣一の片方が寝たきりになり片方が支えることになるか、死に別れる前に気持ちが通じ合うとか、そんな結末を予想していました。
下巻を読み終えて、しばし茫然とし、じわじわと湧いてきたのは「これも愛」という思い。愛という言葉しか思いつきませんでした。

組内部の裏切りで死んだ組長の仇討のさ中、嘉藤は、女の体になってまでも嘉藤に抱かれたい惣一の…

33

運命ではありません 小説

一穂ミチ  梨とりこ 

ドラマチックでもないけれど

このページで、登場人物の年齢を改めて見て「え、こんなに年齢差あったっけ?!」って驚いちゃいました。もし、本文読んでる間に再確認したら、現実にはあり得てほしくない楡の年齢に不相応な振る舞いと澄の許容量の広さに疲れて最後まで読めなかったかもしれない(笑)
それほど仕事没頭型ダメ男・楡とロマンチスト流され系広告マン・澄のお話です!


作者買いで買ったわけではないので、いくつか読んだ印象ですが、…

1

君は明るい星みたいに 小説

ひのもとうみ  梨とりこ 

主人公が秀逸

読んだだけで何となく泣きたくなるようなタイトルに惹かれて購入。
ひのもとさんのご本でこのタイトルですから『くそ攻め』vs『健気&不憫受け』(vsというのは間違っている様な気もしますが)だと勝手に思っていたのですが、全然違いました。
受けの和斗くん、元気な『男の子』とでもいった方が良い、おぼこいけれど潔い人でした。
この子が真っ直ぐでとても感じが良いのです。

対する排川は『嫌な奴』として…

6

灰の月 上 小説

木原音瀬  梨とりこ 

まさかの商業誌

いやー、エロかったっす。同人誌で途中まで読みましたが、まさか商業誌になるとは!!
同人誌で読んだときには、「月に笑う」で悪役だった惣一に感情移入できなくて、嘉藤が不憫だなーと思ってましたが、なんだか可愛く思えてくるから不思議です。さすが木原マジック。
ここからどう両思いになるのか、下巻が楽しみです。
それから、月に笑うの甘々なお二人に会えて最高でした!

8

灰の月 上 小説

木原音瀬  梨とりこ 

「月に笑う」とは別作品だと思っていいけど

同人誌でずっと追っていた惣一と嘉藤のお話が、まさか商業で出版されるとは思わなかった。
この本も、内容は全くノーチェックで、木原先生のBLレーベルの新刊は久しぶりだなぁって、作家名だけで予約してたから、読み始めてみて驚いたというかなんというか、
加筆修正はされているけど、それで惣一のダメさや、嘉藤の酷さが薄まったりするわけもないし、はっきり言えば、嘉藤の酷さがより明白になったくらいで、
この続…

4

灰の月 上 小説

木原音瀬  梨とりこ 

心が弱っているときには絶対に読めない

元作品『月に笑う』は未読ですが、読むのは問題なく読めました。
ただし物語の背景やキャラクターの別の顔など、作品全体としての知識に乏しいため、前作を読まれた方とは異なる認識を持っているかも知れません。
ご了承ください。
丁寧なレビューがあげられていますので、あらすじは割愛させていただき、感想を。

レイプ、拷問、虐待、しっかりと描写されています。
遠慮も躊躇もなし。
恐怖・おぞましさ・…

29

灰の月 上 小説

木原音瀬  梨とりこ 

終始痛々しい

BがLしていません。セックスしかしてないからBS?って感じです。しかも主に攻め以外の人と、だし。受けがひたすら報われない上巻です。

攻めの方は男を抱けなくはないけど女の方がいいというごく普通の意見の人ですが、幼い頃の親戚からの虐待経験のせいか人を愛する事ができない人のようにも見えます。受けの方は見苦しいくらいに攻めへの恋慕をあからさまにしていますが、セックス依存症で攻めを好きというより手に入…

6

灰の月 上 小説

木原音瀬  梨とりこ 

今のところ、愛は生まれ得ない

「愛ってなんだー?!」
       ……というのが上巻の感想です。

木原さんの書く物語、特に最近書かれているもので私が「こわいこわいこわいこわい」と思うのは『性愛』について書かれている所なんです。実は私、よく解らないのですよね。心と体がバラバラになるこの感じ。だから正直言いまして、私には惣一が理解不能なんです。
でもね、この『理解不能』が、私をグイグイ惹きつけてしまうのですよ。
この…

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