雲田はるこさんのレビュー一覧

新宿ラッキーホール コミック

雲田はるこ 

苦しいどん底からの人生

久しぶりの読み返しです。見事に男性しか出て来ませんね。

現在の苦味から佐久間の過去、二人の出会い。もう苦しくて辛くてでもほっこりもあって。

佐久間と苦味の出会いと仕込みの一月とその後苦味を生かす佐久間と佐久間を組から抜けさせようとする苦味と。
どん底から体を仕込まれ恋愛感情とごちゃ混ぜになって死のうとして。苦味が辛くて見てられません。
佐久間も組長に散々弄ばれて手酷く捨てられて利用…

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ばらの森にいた頃 コミック

雲田はるこ 

私の「ポーの一族」への造詣がもっと深ければ…と悔やみます。

表題作の理解に関してはfandesu様のレビューにも助けていただきました。
そうか「ポーの一族」なんだこれ。根底にあるものの正体。
吸血鬼を指す“バンパネラ”が萩尾望都さんの造語だったことも本作を読んで初めて知りました。
萩尾望都さんは竹宮惠子さんや山岸涼子さんと一緒に、大学生の頃に漫画愛好者の友達に教えられて読んだのですが、萩尾望都さんだけ解らなかったんですよね、私にはちょっと難しく感じて…

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野ばら コミック

雲田はるこ 

ほっこり

久々に、ホンワカしたBLを読みました。
野ばらは、ゲイだと奥さんに告白して離婚した惣一郎と、洋食店の武の話。
惣一郎には娘がいて、とっても可愛い!
武が告白して、惣一郎が断るシーンは、すごく良かったです!泣きながら、ホントの気持ちが言えないでいる惣一郎に、涙がでました。
絵柄も、古めかしいくて懐かしい感じが、とても好きです。
初めてが、倉庫って。。。まぁ、しょうかないよね。

2作品…

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新宿ラッキーホール コミック

雲田はるこ 

サクマと苦味の話だけなら神評価

すごく面白かったです。話の運びが自然でうまいというか、読みやすかったです。
最初の1話と2話見て「ん?これって……もしかしてこの二人……???」と思わせておいてからの二人の過去話。その展開にしびれました。
いいですね~しかもリバ。
最初はサクマ×苦味でしたが、ある一件で下剋上して苦味×サクマになります。
受け側はだいぶご無沙汰だったようで、気持ちよさそうにしてるサクマさんがエロかったです。…

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窓辺の君 コミック

雲田はるこ 

それでも、どうしてもどこかに哀を感じ取ってしまう……

これがデビューComicとは驚きです。
なんだかもうすっかり雲田さんの世界が確立されています。
強烈な個性なんだけれども、画質がホンワカなので、
それが緩和されているという不思議な作家さん。

この本は短編集で、短いお話しばかりなのですが、
どれもきっちりとは完結しているとは言いがたいイメージ。
その物語の先なり、裏なりを、読者に任せるというか、
解釈の仕方によっては、ハッピーエン…

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非BL作品

昭和元禄落語心中(10) 特装版 非BL コミック

雲田はるこ 

完結編

小冊子なしを購入。

まさに完結編でした。ここまで密度濃く進んできた漫画ですから、最後どういう風に終わるのかと非常に期待して読みました。そのせいか、いろいろ収めるという傾向が感じられて若干物足りなかったですが、やはりすごい漫画には違いないです。

全体を通して、八雲師匠がもう、人間としてもすごいし、色っぽすぎて困りました。そういう形にできなかったとしても、雲田さんの中では助六(与太)×八雲…

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新宿ラッキーホール コミック

雲田はるこ 

毎日に力を与えてくれる作品

雲田はるこさんの作品はそのシンプルな絵に始まり、あくまでリアルな生活に密着したものが多い。
登場人物がリバになるところなどは、少し抵抗はあるものの、男同士だからこそ出来ることであり、その日の気分によって攻受が変わることは現実の世界では普通のことなのだろうと思った。私が普段固定カプに執着にしてしまうことに喝を入れるようでハッとした。
とはいえ、そもそも任侠ものにしなければならない時点でBLはフィ…

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ばらの森にいた頃 コミック

雲田はるこ 

幅広く楽しめる短編集

不思議な雰囲気の表題作。
番いというか、定められた運命の相手同志というか、BLという枠組みを超えて楽しめる純愛ストーリーですよね。
ストーリーそのものは暗い要素が多いのですが、どこか楽観的で穏やかな雰囲気を漂わせています。ラストも不思議な感じのハッピーエンドで終わります。
というか、この物語はある意味終わらないストーリーですが、またいつか二人が人間同士で幸せに暮らせることが信じられる、幸せな読後感…

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新宿ラッキーホール コミック

雲田はるこ 

このときめきをどうすればよいんでしょうかっ!?雲田先生

同じ雲田はるこ先生の作品”落語心中”をBLだと思って読んだ私は、「これはBLじゃなかった。芸術作品だった……」と自らのよこしまな感情を反省したのですが、先生のセンスにはまりました。
そして、遂に見られた雲田先生のBL。ありがたやーー。人間関係の複雑さ、ストーリーの奥深さに感動しました。第一話のリーマンがとてもかわいかったので、もう少し見たかったです。しかし、苦味ちゃんは固定カプがいいというジレン…

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非BL作品

昭和元禄落語心中(1) 非BL コミック

雲田はるこ 

古典へのいざない

BLだと思って、この作品を読むのはお勧めできません。なぜならBL要素は介入する余地がほぼないと言ってよいような作品だからです。確かに八雲のビジュアルはやけに色っぽく、受け臭がすごいです。また、雲田先生もBL漫画家さんですので、BLに決まっている!!とはやる気持ちはよくわかります。が、繰り返しになりますが、これはBLとカテゴライズしてはいけないと思います。BLというエンターテインメントというより伝統…

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