せーらん
最終話、もっとも疾走感溢れる、全41ページのネームを晒した意図はわからない。
書かれてはいない。ただ、この読者、ファンの為に、本当に名残惜しいけれど、これで「ロング・グッドバイ」なのだから、この素晴らしい数ページをプレゼントしよう、と思ってくれたのだと思う。
そして、最初にこれを目にした編集さんが、とても感動したのに違いない、と思うのだ。
私は、絵コンテやネームといった類いのものをあまり目に…
レイモンド・チャンドラーの有名過ぎる作品名になぞらえるあたり、これは「ハードボイルド」なのだと思う。ひとつひとつの台詞が、痺れるほどに粋で。気障で。カッコいいのだ。
後半からラストにかけてのそのスピード感と、スタイリッシュなカットと、仕草。全て。
その洒落感は、ちょっと「ルパン三世」に似てなくもない気がして。最後の方は「ルパンルパーン♬」というあのメジャー過ぎる、楽曲が頭の中で流れてしまう。こ…
満を持して、2巻が刊行したというので、再読しています。
この1巻と2巻との間には6年もの歳月が流れているというのだが、私が本作に出会ったのは、ほんの数ヶ月前なので、「お?タイムリーなことに、2巻が出るんだ⁈ びっくり〜。」みたいなもので、熱烈なファンの方々とは温度感が違うかもしれない。「名作」と謳われていたのは知っていたので、何気なく手に取っただけだった。発行年ですら気にしてはいなかった。
な…