葛西リカコさんのレビュー一覧

美しい彼 小説

凪良ゆう  葛西リカコ 

きもうざストーカー

イラストと作家買いしました。
クラス内ピラミッドの底辺に属する平良と、頂点に属する清居の不思議で興味深い関係の話。
あらすじに「無口で友達がいない」とあっても、イラストを見て平良は周りから距離をおかれるようには見えないな、と思っていましたが吃音にまつわるエピソードで納得がいきました。
平良も清居も、どんな子供時代を過ごしてきたかがそれぞれの生き方に反映されていますね。

作品は四編に分か…

8

美しい彼 小説

凪良ゆう  葛西リカコ 

キャラが強烈!

「気持ち悪い攻めが好き」という凪良先生の本領発揮!本当に攻めの平良がネガティブ&ストーカー気質のきもキャラで、読んでいて「これほとんどの読者が引いちゃうんじゃ?大丈夫?」と心配になったほどです(笑)
そんな平良から狂信的な愛を注がれるのは、クラスの頂点に君臨する孤高の存在・清居。皆から一目置かれていて、芸能界にも足を踏み入れています。葛西先生の繊細なイラストでもわかるように、まさに『美しい彼』で…

12

美しい彼 小説

凪良ゆう  葛西リカコ 

一途すぎる攻め

作家買いです。あらすじを拝見した時に少し痛い話なのかなあ、と思ったのですが読んでみました。

内容をざっくりと。スミマセン、ネタバレしてます。



幼少期から吃音という病気を持っていた平良くん。その障害のためクラスメイトに馴染めず、いじめというほどではないにせよクラスから浮く存在で、平良くん自身周りに溶け込むことをなるべく避けて生活しています。

でも高校2年生になった時に生活が…

39

美しい彼 小説

凪良ゆう  葛西リカコ 

良い意味で裏切られた。

一話目はあらすじ通りのスクールカーストラブ。コンプレックスだらけの主人公の見目麗しい受けへの妄信的な羨望と狂愛で話は進んでいくけれど、期待を裏切られたのは三話目から。
読んでいくうちに受けも攻めの事が好きなんだろうなとは思っていたけれど、こんなにべた惚れだったとは…。
神のように崇め自分になかなか手を出さない攻めに焦れていく受けの様子は、美しいと言うよりは可愛い印象を受ける。また、一話目ではあ…

10

裏切りの代償 ~真実の絆~ 小説

六青みつみ  葛西リカコ 

物語の世界に『触れた』ことは何度もある。けれど、『匂い』まで感じたのはこの本が初めてだ。

『代償シリーズ』、あるいは『聖獣シリーズ』とも呼ばれる本作品。
本当ならば第1巻からレビューすべきなのだろうが、私はあえて、この第5巻を紹介したい。
理由は簡単だ。このシリーズがとてつもなく好きだからだ。頭に『大』をつけてもいい。『愛してる』という言葉さえ惜しみなく使おう。それほどに私はこのシリーズが好きで、ドハマりしている。
となれば、考えることはひとつだ。
私は今後、どんどんこのシリー…

11

金銀花の杜の巫女 小説

水原とほる  葛西リカコ 

マイナス×マイナス=プラス



 この物語はファンタジーというには少々生ぐさく、かといって土俗と因習のドロドロを描き切ったというほどの凄まじさも感じられません。(坂東眞砂子さんとか岩井志麻子さんのような粘りつく怨念系の怖さがない)あえて分類するならサイコサスペンス?でも皆様おっしゃってるように、途中でわりと簡単にネタバレするので、作者の水原さんも、それほど必死こいて手の裡を隠そうとしてるわけでもないみたい。
 
 …

2

忠誠の代償 ~聖なる絆~ 小説

六青みつみ  葛西リカコ 

うーん・・・

高評価に期待して読んでみました。

が、正直ヴァルにもキリハにもあまり感情移入できなかった・・・。
理由はリュセランが不憫すぎたから。
どうしてもリュセランに同情してしまって、ダメでした。
ということは、次作はきっとがっつり楽しめるに違いない!とリュセランの幸せな姿に期待が膨らんでいます。次作まで読んでほっとしたら、こっちも違った感覚で読めるのかな?と思います。

ついでにこの作品の…

1

裏切りの代償 ~真実の絆~ 小説

六青みつみ  葛西リカコ 

シリーズ5巻目の新要素は……

モフモフシリーズこと、『代償シリーズ』5作目。
相変わらずの美しい表紙、そして魅力的な世界観の中
今度のカップルは……。

メガネの学者肌のリオンは、体を動かすのは苦手で戦術を考えるのが得意。
その対の絆のアルティオは、小さな頃からリオンが研究に没頭するのを
さみしく思いながら過ごしていた。

初陣で気を失ってしまうリオン。
愛しいあまりのさみしさを拗らせているアルティオに、

17

神獣の褥 小説

秋山みち花  葛西リカコ 

陽だまりで戯れる二人の神がふつくしい

もふもふ獣姦&ファンタジーと美しい表紙に心惹かれてずっと気になっていたものでした。

読んでみると、まぁエロい。んですが、私が心惹かれたのはどこまでも穏やかで美しい神々の住む場所の描写とレアンの素朴でまっすぐな愛情でした。
ツンデレ姫が純朴ワンコにほだされる予想通りのお話にもかかわらず、飽きずに読めるのはひとえにファンタジーの空気感が素晴らしいからではないかと思います。緑の植物と林檎が効果的…

3

欲情螺旋 小説

水戸泉  葛西リカコ 

複雑

色々と萌える設定ではあるけど、物足りない。しかも、複雑すぎる。

波代喬一という人物をもっと知りたかった。不老不死を求めて遺伝子を弄って病気もしない、怪我もすぐ治る、汗もかかない体で、体を弄っていない永瀬慎治は汗とか人間の性の本能を感じるなら持ってこいの人物だと思う。

波代喬一と永瀬慎治の過去をもっと詳しく知りたかった。波代喬一はどうして自殺したのかはっきりとした答えが出ていない気がする…

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